外壁塗装はいつ行なうのが正解?目安時期と外壁の劣化サイン・費用傾向を解説

第一の居場所である我が家の景観は美しくあってほしいもの。
けれど時間の経過によって外壁が汚れてくると、お家の印象は少しずつくすんできてしまいます。
さらには外壁の損傷によって住宅内部の機能が影響を受けてしまう事態にもなりかねません。

そこで本記事では外壁塗装の目安時期や費用相場をご紹介します。適切なタイミングで外壁塗装を取り入れ、住まいを美しく保ちましょう。

1. 外壁塗装とは

外壁塗装は、家を美しく保ち、耐久性を高めるための欠かせないメンテナンスです。外壁は常に外部の気象条件や汚れにさらされており、時間とともに劣化していきます。そのため、定期的な塗り替えは、家の外観を美しく保つだけでなく、建物自体を守る重要な役割を果たします。

また、外壁の塗装が剥がれたりひび割れが生じると、雨水や湿気が建物内部に侵入しやすくなります。これによって、内部の壁や柱が傷んだり、カビや腐敗の原因となる場合もあります。さらに、外壁が劣化すると断熱性能が低下し、冷暖房費の増加にもつながる可能性があります。

定期的な外壁塗装は、これらの問題を予防するだけでなく、家の価値を維持し、将来的な修繕費用を抑える効果も期待できます。

さらにいうまでもなく、外壁塗装は外観の美しさや個性を演出する重要な要素でもあります。適切な色や質感の塗料を選ぶことで、家の印象を大きく左右することができます。

2. 外壁塗装の目安の時期

一般的には、外壁塗装の目安時期は約5〜10年です。
しかし、気候や建物の状態によって異なります。外壁が色褪せし始めたり、剥がれが目立つようになったら、塗り替え時期のサインです。次章で紹介するサインが見られ始めたら、専門家に相談するなど早めに対処を行ないましょう。

3. 外壁塗装を検討したい劣化サイン

外壁が劣化しているサインはさまざまです。その中でも代表的なものを以下に詳しく説明します。

3-1. 外壁の色あせ

外壁の色が鮮やかさを失い、くすんだように見える場合があります。これは、紫外線や気候条件の影響によるもので、塗膜が劣化しているサインです。色あせが進むと、外壁の保護機能が低下し、劣化が進行する恐れがあります。

3-2. ひび割れ

外壁にひびが入っている場合、建物の構造に問題が生じている可能性があります。ひび割れが放置されると、雨水や湿気が侵入しやすくなり、内部の損傷が進むおそれがあります。
特に、冬期の凍結融解によってひびが拡大することもありますので、早めの対処が必要です。

3-3. コーキングの劣化

窓やドアの周囲など、建物の隙間を埋めるコーキング材も劣化しやすい部位です。劣化したコーキングは、雨水の侵入を招き、内部の木材や壁面の腐食を引き起こす可能性があります。コーキングの劣化が見られる場合は、早めに補修することが重要です。

3-4. 穴や傷

外壁に穴や傷が見られる場合、それが放置されると雨水が侵入し、内部の構造物を傷める可能性があります。特に木造建築の場合、穴や傷から湿気が入り込み、腐食や虫害の原因となります。
また、傷が放置されると、外壁全体の劣化が進行する恐れがあります。

3-5. コケや藻

湿気の多い環境では、外壁にコケや藻が発生することがあります。これらの植物の生育は、外壁の表面を覆い隠し、外観を損ないます。
また、コケや藻が生えた部分は湿気をためやすく、劣化が進行しやすい状態になります。外壁の美観を保つためにも、定期的な清掃が必要です。撥水性の高い外壁などを選びコケの繁殖を防ぐことも有効です。

3-6. サビ

金属製の外壁や付属部品にサビが発生すると、外観だけでなく耐久性も損なわれます。サビが進行すると、金属部分の強度が低下し、ひび割れや穴が開くおそれがあります。
また、サビが放置されると、周囲の塗装面にも影響を及ぼすことがあります。サビが見られる場合は、早めの対処が必要です。

これらの劣化サインが見られたら、専門家に相談して適切な対処法を検討しましょう。外壁の劣化を放置すると、建物全体の安定性や耐久性に影響を及ぼす恐れがありますので、早めの対応が重要です。

4. 外壁塗装の工程

外壁塗装の工程は、下地処理から塗装まで、複数のステップにわたります。各工程が丁寧に行なわれることで、美しい仕上がりと耐久性を確保することができます。

4-1. 下地処理

外壁の表面を清掃し、古い塗膜や汚れを取り除きます。また、ひび割れや穴などの修復作業も行ないます。適切な下地処理が行なわれることで、塗料が密着しやすくなります。

4-2. 下塗り

下地処理後、下塗り作業が行なわれます。下塗りは、塗料の密着性や防水性を高める役割があります。適切な下塗りを行なうことで、塗料の持ちが良くなります。

4-3. 中塗り

下塗りが完了した後、中塗りが行なわれます。中塗りは、塗膜の厚みを均一にすることで、仕上がりの美しさや耐久性を向上させます。また、色の定着やムラの防止にも役立ちます。

4-4. 上塗り

最後に、上塗りが行なわれます。上塗りは、外壁に最終的な色や質感を与える重要な工程です。適切な塗料を選択し、均一に塗布することで、美しい外観を実現します。

4-5. 仕上げ

塗装が完了した後、仕上げ作業が行なわれます。外壁の細部や付属部品の塗り残しなどを確認し、必要に応じて補修や清掃を行ないます。最終的な仕上がりを確認し、品質の高い施工を目指します。
外壁塗装の工程は、専門的な知識や技術が必要な作業です。
安心して工程を進めるためには、信頼できる専門家に依頼することが重要です。

5. 外壁塗装の費用傾向

外壁塗装は一般的に築10年が目安。劣化が明らかになるのが10年程度かかるため、この時期が塗装の適切なタイミングとされているのです。

ただし、外壁塗装の具体的な費用は、塗装する家の面積や使用する塗料の種類によってさまざま。
例えば、アクリル塗料1㎡あたり約1,000~1,800円と比較的低価格で手に入りやすい一方で、シリコン塗料やフッ素塗料1㎡あたり約1,600〜5,000円とより高価な分、耐候性や耐久年数が長く長期的にはコストパフォーマンスが良いとされています。

具体的な価格や、さらに詳細な情報については、専門家に相談するか、外壁塗装業者から見積もりを取ることをお勧めします。

6. まとめ

大切な住まいを美しく保つためには、外壁塗装のタイミングや費用相場を把握することが重要です。
劣化サインを見逃さず、専門家のアドバイスを受けながら、安心してメンテナンスを行ないましょう。

もしどこに相談してよいのかわからず迷ったら、ぜひ【おうちのアラート】までご連絡くださいね。

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