トイレのクッションフロアにおすすめの色は?後悔しない床材の選び方も紹介

トイレのクッションフロアをそろそろ張り替えたいけど、どんな色を選べば良いかわからない…と悩んでいませんか?床材の色やデザインで空間の印象が大きく変わるので、絶対に失敗したくないですよね。

そこで、トイレのクッションフロアにおすすめの色から、後悔しない床材の選び方まで、詳しく解説していきます。

1.トイレのクッションフロアにおすすめの色

トイレの床材選びで悩みがちなのが、床の色。たくさんの選択肢があるからこそ、一つを選び取るのはなかなか難しいですよね。おすすめの色と一口に言っても、何を重視したいかによってチョイスすべき色は異なってきます。

そこで、あらゆる観点・ニーズから、それぞれにマッチしたトイレに使用するクッションフロアのおすすめの色を紹介していきます。

1-1.明るく清潔感のある印象の色

◎:オフホワイト、アイボリー、ライトベージュ、ライトグレー
△:白すぎる色(小花柄などの柄ありは◯)

トイレ全体を明るく清潔感のある印象をつけたい場合には、白やアイボリー、ライトベージュ系などの明るい色調のクッションフロアを選ぶのが一般的です。明るい色調のホワイト・ベージュ系のクッションフロアは、トイレに爽やかさと清潔感を与えてくれます。また、白・ライトベージュ系の色は空間を明るく印象づけてくれるだけでなく、髪の毛などのゴミや汚れも見えやすいので、お手入れが行き届きやすく、実際の清潔さもキープしやすいです。

しかしながら、明るい色調の中でも真っ白な色味のクッションフロアや、白無地のクッションフロアはなるべく避けたほうが無難です。真っ白かつ無地のクッションフロアは、尿ハネなどの汚れやゴミを必要以上に際立たせてしまうため、かえって清潔感が失われやすくなります。また、真っ白のクッションフロアは経年劣化によってどうしても黄ばみやすく、清潔感を重視したいという方は特に注意が必要です。

少しくすみがかったオフホワイトや、黄味のあるアイボリー、薄いベージュ系のクッションフロア、小花柄などの柄が入ったクッションフロアなど、なるべく経年劣化の影響を受けない色味を選ぶようにしましょう。

1-2.空間を広く見せることができる色

◎:彩度と明度の高いパステスカラー
△:彩度と明度の低いダークカラー

どうしても狭くなりがちなトイレ空間。圧迫感を与えず、広々とした印象を演出するためには、鮮やかで明るい色合いのクッションフロアがベストです。

空間を広く見せたい場合に多く用いられているのが白系のクッションフロアですが、これは色の鮮やかさ(彩度)と色の明るさ(明度)がともに高いことが理由として挙げられます。鮮やかで明るい色調は光を反射しやすく、明るく広い空間を演出しますが、逆に濃く暗い色のクッションフロアは圧迫感を生み出し、空間を狭く感じさせます。

例えば、同じグリーンでも、彩度と明度の低いダークグリーン系のクッションフロアよりも、パステル系のライトグリーンの方が空間を広く感じさせてくれます。このように、もし定番色の白以外を使用したい場合は、色の彩度と明度に着目するのがおすすめです。

また、柄を選ぶ場合も、大きな柄や大胆な色合いのデザインよりも、小さな柄や細い線、淡い色調の柄の方が圧迫感が少なく、トイレ空間を広く見せる効果があります。

1-3.汚れが目立たない色

◎:中間色(濃いめのベージュやグレー)
△:黒などのダークカラー、白、ライトイエロー

トイレのクッションフロアの色は、日々の使用による黒ずみや尿ハネ、経年劣化による黄ばみなどの汚れが目立たない色を選ぶことも重要です。

汚れを目立たせたくないという方におすすめなのが、濃いめのベージュやグレーなどの中間色。濃いめのベージュやグレーなどの明るくも暗くもない絶妙な色味の中間色は、ある程度の汚れが目立ちにくく、同時に黄ばみ汚れも見逃しにくいため、清潔な状態を保ちやすくなります。また、ベージュやグレーは他の小物や壁紙との調和性が高く、カラーコーディネートがしやすいのも嬉しいポイント。

一方、黒やダークカラーのクッションフロアは、使用するにつれて蓄積した黒ずみ汚れや、黄ばみなどが目立ちにくいと思われがちです。しかし、ホコリや髪の毛、排泄物などの掃除をすれば取り除ける汚れも見えにくくなるという落とし穴も。汚れが見えにくいため掃除が疎かになりがちになり、かえって不衛生な状態に陥りやすくなってしまいます。

また、白やライトベージュ、ライトイエローなどのクッションフロアは、汚れが見えやすく、掃除がしやすい特長がありますが、経年劣化とともに生じる黒ずみなどが目につきやすくなります。特に、無地の白いクッションフロアは汚れが目立ちやすく、経年とともに黄ばみが生じる可能性があるため、注意が必要です。

ベージュやテラコッタカラーの木目調、大理石調などの柄が入ったクッションフロアや、マーブル模様などランダムなデザインのクッションフロアも、汚れが目立ちにくく、お手入れがしやすいためおすすめですよ。

1-4.トイレやインテリアを引き立たせる色

◎:照明やトイレ本体、壁紙などのインテリアと調和の取れた色や柄

照明や小物などのインテリアを引き立てるような、おしゃれな雰囲気を持つクッションフロアを選ぶことも大切です。

木目調や小花柄のクッションフロアはナチュラルで温かみのある雰囲気を醸し出し、大理石調や珊瑚石調などの石柄やタイル、またはモルタル風のクッションフロアは高級感を演出してくれます。これらのデザインはクッションフロアでも豊富に取り揃えられています。ご自身の理想のトイレの雰囲気やテーマに合わせて、最適な色や柄を選んでみましょう。

トイレ本体との色バランス

トイレ本体や便器の色との組み合わせもインテリア上、重要なポイントです。トイレの色は白が定番ではありますが、近年ではアイボリーやピンク、ベージュ系、グレー、ブルー、ブラックなど、様々な色のものが販売されています。白系の明るい色調のトイレには明るい色のクッションフロア、落ち着いた色合いのトイレにはダークトーンのクッションフロアといったように、クッションフロアとトイレは同じトーンのものを選ぶことで統一感を出すこともできます。

壁紙との色バランス

壁紙との相性を考慮することも重要です。柄物の壁紙には無地のクッションフロアが合い、無地の壁紙には柄物のクッションフロアが良く映えます。クッションフロアのデザインも壁紙と調和させることで、トイレ全体の雰囲気をまとめることができます。トイレ本体の色、壁材や天井といった全体のバランスを意識してコーディネートすると、おしゃれでバランスのとれたトイレ空間になりますよ。

2.トイレに適した床材を選ぼう

トイレのクッションフロアにおすすめの色を紹介しましたが、そもそもクッションフロアとはどのような床材なのでしょうか?

また、クッションフロア以外にもトイレに適した床材にはどのようなものがあるのでしょうか?

ここでは、トイレにおすすめの床材「クッションフロア」「フロアタイル」「フローリング」について、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて詳しく紹介していくので、どの床材にしようか迷っているという方もぜひ参考にしてみてくださいね。

2-1.クッションフロアとは

クッションフロアは、主に塩化ビニール素材で作られた柔らかなシート状の床材です。その名の通り、クッション性に優れており、耐水性もあるためトイレをはじめとしたキッチンや洗面所などの水回りの床材に最適です。

表面には木目調やタイル調など、豊富なデザインがプリントされており、好みに合わせて選ぶことができます。一部には凹凸が付いたものもあり、よりリアルな質感を味わえます。

裏面は一般的には不織布で仕上げられていますが、一部のタイプでは機能性向上のために薄いスポンジ状の層が貼り付けられています。そのため、中には衝撃吸収性や遮音性、消臭効果など、高い性能を備えたタイプも。さらに、必要な大きさに合わせて簡単にカットでき、DIYでのリフォームも手軽に行えるため、快適で実用的な床材として広く利用されています。

このような機能性も備えながら価格も1㎡あたり1,000~3,000円ほどと手ごろなので、コストパフォーマンスが高い床材といえるでしょう。予算に制約のある方でも選びやすい床材です。

2-2.フロアタイルとは

フロアタイルは、同じく塩化ビニール素材を使用したタイル状の床材です。耐久性が高く、傷や汚れにも強いため、トイレの床材として非常に適しています。

デザインは木目調や石目調が中心で、見た目のリアルさが特徴です。特に石材のような質感を求める場合、フロアタイルはその美しい仕上がりから高級感のある空間を作り出すことができますよ。タイル一枚一枚を敷き詰める施工方法なので、汚れや傷がついた場合でもその部分だけを交換することが可能です。ただし、クッション性はなく、足元が冷たく感じる場合があります。冬場の冷えが気になる方は、床暖房対応の製品を選ぶと快適に使用できます。

また、価格は1㎡あたり約2,000~6,000円と、クッションフロアよりもやや高めですが、耐久性の高さと高級感を考えると納得のコストパフォーマンスといえるでしょう。

2-3.フローリングとは

フローリングは木材を使用した床材で、自然素材ならではの温かみや美しさが魅力です。木のぬくもりを感じられるフローリングは、トイレをおしゃれで落ち着く空間に仕上げます。

しかしながら、フローリングは湿気やトイレ用洗剤などの薬剤に弱く、そのままでは水回りの床材として適しているとは言えません。トイレでフローリングを使用する場合は、しっかりとコーティング加工された耐水性や防汚性の高いものを選ぶようにしましょう。

価格は他の床材と比べると高めで、1㎡あたり約3,000~10,000円程度が一般的です。また、フローリングの施工には専門知識が必要な場合が多く、DIYよりも業者に依頼することをおすすめします。

メンテナンス面では、水ハネや汚れた際には放置せずにすぐに拭き取るなど、日々のお手入れが大切です。木材のフローリングを長持ちさせるためには、定期的なメンテナンスが必要不可欠になりますが、適切にお手入れを行なうことで長期間使える耐久性を持つため、満足度の高い床材といえるでしょう。

3.トイレの床リフォームを成功させるポイント

トイレの床リフォームを成功させるためには、よくある失敗例を参考に、適切な床材を選ぶことが重要です。以下にリフォーム後に後悔しないためのポイントをまとめました。

3-1.よくある失敗例

床材選びで防水性を考慮しなかった」

トイレは水や湿気、尿が飛び散ることが多いため、耐水性のない床材を使用すると劣化が早まることがあります。特に一般的なフローリングやカーペットを選ぶと、汚れが染み込んで悪臭やカビの原因になりかねません。

掃除のしにくい床材を選んでしまった

目地が深いタイルや、表面が粗い素材の床材を選ぶと、汚れが溜まりやすく、掃除が手間になることがあります。トイレの清潔さを保つためには、掃除のしやすさも重要なポイントです。

「汚れが目立つ色にしてしまった」

見た目の清潔感を重視しすぎて、真っ白な床材や濃い単色のデザインを選ぶと、実際には汚れが目立ってしまうことがあります。トイレは使用頻度が高く、水はねやホコリ、尿飛散などの汚れが付着しやすい場所です。汚れが目立ちにくい中間色のグレー系や模様入りのデザインを選ぶようにしましょう。

メンテナンスを考慮しなかった

耐久性を重視しない床材を選ぶと、数年で汚れや傷が目立ちやすくなり、交換頻度が増えることがあります。将来のメンテナンスコストを考えずに安価な床材を選ぶと、結局は高くついてしまう場合もあります。

3-2.後悔しない!トイレの床材の正しい選び方

お手入れのしやすさ

トイレの床は日常的に水がかかったり、汚れがつきやすかったりと、掃除に手間がかかりがちな箇所。
そのため、掃除のしやすさがなによりも重要となります。

掃除がしやすいクッションフロアの特徴として、汚れが付きにくい特殊なコーティングやワックスが施されたものが挙げられます。防汚加工が施されたクッションフロアは、汚れにくいだけでなく、汚れた場合でもキレイに落とすことができるのが特徴。サッと水拭きするだけで簡単に汚れを落とすことができ、清潔なトイレ環境を保つことができます。

また、凸凹のないフラットな表面のクッションフロアを選ぶことも重要。凹凸のあるデザインはおしゃれである反面、そのデザインが原因で汚れが入り込みやすく、掃除が難しくなります。デザインをそこまで重視せず、お手入れの手間を省きたい方には、凹凸のないデザインのクッションフロアを選ぶのがおすすめ。

清潔で衛生的な状態を維持するためには、デザイン性と掃除のしやすさのバランスを考えながら床材を選ぶことがポイントです。

消臭機能

クッションフロアには、臭いを抑える消臭効果があるものも存在します。臭いがこもりやすい狭いトイレ空間。臭いの発生を予防するために、消臭効果があるクッションフロアを選ぶことをお勧めします。

消臭機能を備えたクッションフロアは表面に消臭成分を含ませており、これによりニオイの発生源である悪臭成分を吸着し、直接分解してくれます。これらの消臭効果があるクッションフロアは、24時間消臭効果が続くため、お手入れの手間なく清潔さが維持されます。同時に、消臭機能を備えることで、一般のクッションフロアよりも表面層に適度な厚みがあります。これにより、クッション性が向上し、足腰への負担を軽減する効果も期待できます。

ただし、消臭効果がある床材でも、定期的な掃除や換気が必要です。また、長期間使用すると消臭効果が低下する可能性があるため、定期的なメンテナンスも必要となります。

抗菌・防カビ性

トイレ空間では、雑菌の増殖も気になりますよね。そこでおすすめしたいのが、抗菌加工が施されたクッションフロア。

抗菌効果をもつクッションフロアには、シート表面に抗菌剤が練り込まれているため、細菌を寄せ付けず、大腸菌から黄色ブドウ球菌までさまざまな細菌の増殖を抑える効果があります。トイレ空間を衛生的に保ちたいという方にはおすすめのクッションフロアです。

さらに、水回りで湿気も多いトイレ空間では、防カビ加工が施されたクッションフロアも有用です。クッションフロア本体に防カビ剤が練り込まれており、カビの忌避効果が長期間持続し、床のカビの発生や繁殖を防ぎます。

しかしながら、抗菌・防カビ機能に頼るだけではなく、換気をこまめに行うことも重要です。特に、梅雨時期や夏場などの湿度の高い時期には必ず行うようにし、クッションフロアの抗菌・防カビ機能をより効果的に活かすようにしましょう。

耐久性・耐傷性

クッションフロアは柔らかい素材のため、硬いものや鋭利なものを落とすと表面に傷がつきやすい性質を持ちます。

表面についた傷から汚れが入り込んだり、臭いが発生する可能性もあるため、耐久性や耐傷性に優れた丈夫で高品質なクッションフロアを選ぶことが重要です。

さらに、丈夫さを保つためには、施工の際にも慎重さが求められます。クッションフロアはシート状のため、トイレの形状に合わせてカットして施工しますが、施工が甘い場合には、角に隙間ができてしまうことがあります。これにより、隙間から汚れや湿気が入り込みやすく、不衛生であると同時に劣化も早まる可能性があります。

DIYでクッションフロアを張り付けることももちろん可能ですが、相談から施工までを一貫して行ってくれるリフォーム会社に依頼することで、失敗を防げるでしょう。

4.【Q&A】トイレのクッションフロアの色に関するよくある質問

Q1.トイレの汚れが目立たない色は何色ですか?

A.少しくすみがかったオフホワイトや、黄味のあるアイボリー、ベージュやグレー系の色は汚れが目立ちにくくおすすめです。

Q2.クッションフロアで汚れが目立たない色は何色ですか?

A.濃いめのベージュやグレーなどの中間色は、汚れが目立ちにくく、同時に黄ばみ汚れも見逃しにくいため、おすすめです。また、木目調、大理石調などの柄が入ったクッションフロアも、汚れが目立ちにくく、デザイン性も兼ね備えているためおすすめですよ。

Q3.トイレを広く見せる色は何ですか?

A.空間を広く見せたい場合は、彩度と明度の高い、白やベージュなどの明るいトーンの色がおすすめです。

Q4.フロアタイルの汚れが目立たない色は何色ですか?

A.グレーやアイボリー、テラコッタなどの色合いで、木目調や石目調の柄のあるフロアタイルは、汚れが目立ちにくく、高級感もあるためおすすめです。

5.まとめ

いかがでしたか?
トイレのクッションフロアにおすすめの色から、トイレに適した床材や失敗しない選び方まで、詳しく解説しました。

トイレの床材の色は、空間の快適さや清潔さ、そして印象を左右させる重要な要素です。たくさんの選択肢があるからこそ悩んでしまいがちですが、この記事を参考に、色・柄・機能などさまざまな面から、ご自身のニーズや好みにあったクッションフロアを選んでみてくださいね。また、トイレの床張り替えを安心して進めたい場合には、専門業者へ依頼するのもおすすめです。

まずは無料の見積もり相談から始めてみてはいかがでしょうか。お困りの際は、ぜひ一度【おうちのアラート】までお問い合わせくださいね。

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