スレート屋根のメリット・デメリットや寿命を延ばすメンテナンス方法

住宅リフォームや新居を建てる際に検討することになる「屋根」部分。とくに戸建て住宅のリフォームや建築では「スレート屋根」という言葉を耳にする方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで本記事ではスレート屋根についての基本から、そのメリットとデメリット、寿命をを延ばし長持ちさせるためのメンテナンス方法まで紹介します。この記事を通じてスレート屋根の適切なケア方法を学んでみてくださいね。

1. スレート屋根とは何か

スレート屋根は、セメントを主成分とした厚さ約5mmの薄板状の屋根材で、日本の都心や郊外の住宅に広く使われています。タタミ1畳ほどの大きさのスレートは、釘や接着剤で屋根に固定されます。

日本で最も普及している屋根材の一つであり、修理やリフォームが容易に行なえるため、対応する業者も多く存在します。以前はアスベストを含むものもありましたが、現在は健康リスクを避けるため繊維入りの安全な材料に変更されています。

2. スレート屋根のメリット・デメリット

日本の住宅に普及しているスレート屋根。普及しているからと選ぶ前に、そのメリットとデメリットをきちんと把握しておきましょう。

2-1. メリット

①価格が安い

スレート屋根は金属や和瓦に比べて低価格であることです。初期投資と維持費用がともに手頃で、新築やリフォームの際の経済的な負担を軽減できます。

②色やデザインが豊富にある

スレート屋根は、黒・茶・グレー・ブルー・グリーンなど様々なカラーリングの製品があります。
スレート板の形状や質感、デザインも豊富です。

③軽くて耐震性が高い

スレート屋根は金属屋根材に比べると一歩譲りますが、軽量な屋根材です。その軽さが、建物への負荷を減少させ、地震の際に建物が損傷したり崩壊するリスクを低減する助けになります。

2-2. デメリット

①すぐに割れる

化粧スレートは薄いセメント製の板のため、重量や強風の影響でヒビが入りやすい性質をもっています。他の屋根材料と比べても、とくに割れやすい性質を持っています。

また割れやすいために、雨天時には雨漏りの原因となることも。住宅を長持ちさせるためには、ヒビの補修など定期的なメンテナンスが必要です。

②頻繁なメンテナンスが必要

スレート屋根は割れやすいため、家に安全に住むには定期的な点検が欠かせません。たとえ見た目に異常がなくても、5年ごとの検査と必要に応じた補修をおすすめします。

3. ストレート屋根の寿命と維持管理

適切なメンテナンスを施せばスレート屋根の寿命は30年から40年と長く、場合によってはそれ以上持つこともあります。しかし、屋根の寿命を最大限に延ばすためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。

3-1. 寿命を左右する要因

  • 環境の影響
    • 強風や豪雨、積雪といった激しい気象条件はスレート屋根に負担をかけ、寿命を短くしてしまうことがあります。
  • 施工の質
    • 正確な施工が行われていないと、屋根材が正しく機能しないため、早期の劣化や修理が必要になることがあります。依頼の際には信頼できる業者を選ぶことも肝心です。
  • 材料の質
    • 使用されるスレートの品質によっても寿命が大きく変わります。高品質なスレートを選ぶことが長期的な持続性には重要です。

3-2. 長持ちさせるためのメンテナンスのポイント

  • 定期的な点検
    • 専門の業者による年に一度の点検をお勧めします。特に冬の前や激しい季節の変わり目には、屋根のチェックを行い必要に応じて小さな修理をすることが重要です。
  • 適切な清掃
    • 落ち葉やごみが屋根に溜まると水はけが悪くなり、湿気が屋根材を劣化させる原因となります。定期的に屋根の清掃を行うことが推奨されます。
  • ヒビや損傷の早期発見
    • 小さなヒビや損傷も見逃さず、早期に対処することで大きな修理を避けることができます。

4. まとめ

この記事では、スレート屋根のメリットとデメリット、さらに長寿命を確保するための適切なメンテナンス方法を詳しく解説しました。

スレート屋根は経済的でデザイン性が高く、また軽量で耐震性に優れているため多くの住宅で採用されています。しかし、割れやすさと定期的なメンテナンスの必要性を理解し、適切なケアを怠らないことが、その長期的な価値を最大限に引き出す鍵となります。安心して長く住むためには、定期的な点検と適切なメンテナンスが不可欠です。

もしお困りの際には、ぜひ一度【おうちのアラート】までご相談ください。

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