
家の「顔」とも言える玄関アプローチ。
一戸建てを新築するときや外観工事やリフォームをするときなど、玄関アプローチがどんなものかイメージが湧かない、そもそも必要なのか分からないという方もいるでしょう。
そこで、玄関アプローチの役割やデザインの種類から、種類別の費用相場や費用を抑えるポイントまで、詳しく紹介します。
1. 玄関アプローチとは?

玄関アプローチとは、道路から玄関を繋ぐ導入部分を指し、家への入り口としてただ人を迎え入れる場所以上の意味を持ちます。
玄関アプローチは、初めて家へ訪れる人に対してその家の「第一印象」となる重要な要素です。どのような玄関アプローチにしようか考える際は、デザインの美しさだけでなく、機能性や安全性も考慮しましょう。
例えば、夜間でも安心して歩けるような照明の配置や、滑りにくい素材を選ぶことも大切です。
2. 玄関アプローチの必要性

玄関アプローチは家の「顔」となるほど、家の第一印象を決める役割となりますが、それ以外にも大事な役割があります。
2-1. 安全性の確保
家族や訪問者が安全に出入りしやすくする役割があります。そのため、夜間や悪天候の場合を考慮し、照明や滑りにくい材料を選ぶことが大切です。
2-2. 使いやすさの向上
家族や来訪者が簡単にアクセスできるよう、段差の少ない設計や手すりを施すことで家への出入りをスムーズにする役割があります。
2-3. プライバシーの保護
家族や来訪者が簡単にアクセスできるよう、段差の少ない設計や手すりを施すことで家への出入りをスムーズにする役割があります。
3. 玄関アプローチに使われる素材を知る
玄関アプローチの必要性がわかったところで、今度はどんな素材がよく使われているか紹介します。機能性やメンテナンスを考慮しての素材選びは難しいですよね。
玄関アプローチが完成した時に後悔しないようにどんな素材が使われるか把握していきましょう。
3-1. 敷石

和洋を問わず様々なデザインに合う敷石は、玄関アプローチに上質な雰囲気をもたらします。
石灰岩、御影石、石英岩などは高級感を演出する石材が好まれます。特に御影石は、その繊細で上品な質感で和風のデザインに合います。
大理石は豪華さがありますが、水に濡れると滑りやすくなるため、敷石として使用する際には滑りにくい表面加工がされたものを選ぶことが肝心です。
形状には、長方形や正方形のような整形されたものから、円形や自然の形を活かした乱形まで多岐にわたります。これらの石材は割れにくく、丈夫であるため、メンテナンスも容易というメリットがあります。
3-2. レンガ

レンガはその自然由来の温かみある質感と、さまざまな色の濃淡が特徴です。均等なサイズのレンガを選べば、組み立てやすく、DIYにもぴったりです。
予算に配慮している場合、レンガ風のコスト効率の良い素材を選択することもできます。洋風デザインや緑が多い環境との調和が取れやすく、植栽を前面に出したデザインにしたい場合は理想的な素材です。
3-3. コンクリート

コンクリートは、その直線的でシンプルなデザインが現代的なスタイルを演出します。耐久性が高く、メンテナンスが容易です。
デザインの自由度が高いのもコンクリートの大きなメリットです。形状や仕上げをカスタマイズすることで、モダンな家屋のブラックやグレーの基調と調和しやすくなります。
ただし、仕上げによっては濡れた際に滑りやすくなることがあるため、注意が必要です。
3-4. 枕木

鉄道の路線で使われた枕木を利用するアイデアもあります。アンティークな風合いとして人気が高い素材です。
コスパも良く、和風から洋風まで幅広いデザインに調和する魅力を持っています。
天然木材であるため時間と共に自然な風化を遂げ、色あせた外観も独特の雰囲気を演出します。最近では、これら自然素材特有の欠点を補うために、コンクリートで作られた「模造枕木」も市場に出ています。耐久性が求められる場合には、このような代替品を選ぶ選択肢も考えられます。
4. おしゃれなデザインにするためのポイント
素材ごとでどんな機能やデザインと調和するのかわかったら、次はおしゃれなデザインにするポイントについて説明します。
おしゃれで機能的な玄関アプローチを計画できるように、次のポイントをおさえていきましょう。
4-1. 建物と色調を揃える

リフォームや新築から時間が経過した後に玄関アプローチを検討する際には、住宅の外観やエクステリアの色合いを統一することが大切です。
例えば、床にアクセントカラーを取り入れると効果的ですが、色の使用が過多になると、全体の印象が散漫で目に忙しいものになってしまう恐れがあります。
家の外壁や屋根、ドア、そして門扉などのエクステリアに使われる色を調和させることで、整った落ち着きのある外観にすることができます。
4-2. 植栽と自然を組み込む

グリーンを取り入れると自然の美しさを取り入れることができるうえ、石やコンクリートなどの無機質さを緩和してくれます。
また、配置を工夫すれば目隠しや日よけにもなります。季節ごとに色が変わる植物や、メンテナンスが楽な常緑植物を選び、年間を通じて美しい外観が保てる状態にしましょう。
4-3. アプローチを曲線にしておしゃれな印象に

玄関のドアを開くと家の内部が外から丸見えになることがあります。
敷地が限られていても、入り口から玄関口までの導線であるアプローチを直線ではなく、玄関と門をずらして設置することで内部が見えにくくなり、これが防犯にも役立ちます。
さらに、曲線を取り入れたり変化を加えたりすることで、より深みのある空間を演出し、スタイリッシュな印象を与えることができます。
しかし、植物を多く植えたり、複雑なデザインを採用すると、視界を遮る死角ができてしまうことがあるため、視界の良さを保つことも重要です。
5. 玄関アプローチの費用相場

玄関アプローチの費用は、使用する素材、デザインの複雑さ、施工面積によって大きく変動します。
一般的なリフォームの費用相場は10万円~30万円です。
ただし、高級素材を使用したり特殊なデザインを選ぶ場合は、50万円以上かかることもあるので注意が必要です。
施工内容 | 材料費 | 施工費 | 費用相場(5㎡あたり) |
---|---|---|---|
敷石 | 約500円〜/1枚 | 約4,500円〜/1枚 | 約25,000円〜 ※石の枚数により変動 |
コンクリート (インターロッキング) | 7,000〜9,000円/㎡ | 10,000~15,000円/㎡ | 約8〜12万円 |
タイル・レンガ | 5,000~10,000円/㎡ | 15,000~20,000円/㎡ | 約10〜15万円 |
天然石 | 10,000~30,000円/㎡ | 20,000~30,000円/㎡ | 約15~30万円 |
費用を抑えるポイント
- 素材選び
- コンクリートや砂利など、比較的安価な素材を選ぶことでコストを抑えられます。
- デザインの工夫
- シンプルなデザインや直線的なアプローチにすることで、施工面積を減らし、費用を削減できます。
- 業者選定
- 複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することで、適正価格での施工が可能です。
6. まとめ
玄関アプローチは家の第一印象を左右する大切な場所。また家の内外を分けるアプローチであるだけに、デザインの美しさだけでなく、機能性や安全性も重視されます。
素材選びからデザインの統一、自然の取り入れ方に至るまで、安全で心地よい玄関アプローチの計画を始めてみましょう!
リフォームでお悩みの際には、ぜひ【おうちのアラート】までお気軽にご相談くださいね。