給湯器凍結は寒い地域で起きるイメージがありますが、比較的暖かい地方でも発生する可能性があり、給湯器が破損することもあります。この記事では給湯器の凍結が引き起こすトラブルとその原因から、具体的な防止策、万が一凍結してしまった時の対処法まで、初心者にも理解しやすい方法でご紹介します。
1. 給湯器が凍結してしまう原因とは?
給湯器の凍結は主に、外気温の急激な低下により、給湯器や配管内の水が凍結することに起因します。特に保温措置が不十分な場合や、外部に露出した配管が対象となります。また、給湯器を利用していない夜間など水道管に水が溜まったままでいることも凍結の原因となります。凍結によって配管が破損すると水漏れが発生し、修理や交換に高額な費用がかかることに加え、水の供給がストップしてしまう事態にもなりかねません。
2. 給湯器の凍結防止方法
給湯器の凍結防止方法は何通りかあります。防止グッズを利用するお手軽な方法から、少し手間はかかるけれど確かな方法までひと通りご紹介しますので、ご自分のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
2-1. 給湯器凍結防止カバーの使用
市販の給湯器凍結防止カバーを装着することで、給湯器を寒さから守ります。
市販されているこれらのカバーは、主に保温性の高いポリエチレン素材で作られており、チューブタイプやテープタイプなど様々な形状があります。装着方法は製品によって異なりますが、一般的には巻き付けるか被せるだけの簡単な手順で取り付け可能です。また、100均などで手軽に入手可能な商品もあります。
2-2. 給湯器凍結防止ヒーターの設置
凍結防止ヒーターを給湯器や配管に取り付け、低温時でも配管の水が凍らないよう温度を保ちます。
ホームセンター、オンラインショップ、給湯器のメーカー直販サイトから購入が可能で、値段は数千円から数万円程度で購入できます。
2-3. 夜間の水抜き
凍結は水が溜まった状態であると発生しやすくなるため、夜間や使用しない時は、配管内の水を抜くことで凍結を防ぐことができます。水抜き用のバルブを利用すると、簡単に水抜きができ、凍結防止に役立ちます。
2-4. 蛇口から水を流し続ける
水が溜まった状態を解消するためには、水抜きする以外に「流す」という方法も。お湯の出る蛇口から一分間に約400ミリリットルの水を流し続けることで、配管の凍結防止が可能です。
2-5. 断熱材の利用
配管に断熱材を巻くことで、冷気による直接的な影響を軽減します。特に、外壁に近い配管や外部に露出している配管に有効です。
3. 給湯器が凍結してしまった時の対応方法
給湯器が凍結してしまった際の対処法を解説します。ただし、凍結がひどい場合や自己解決が難しい場合は、迅速に専門家に相談しましょう。
3-1. 対応:電源の確認とブレーカーのチェック
給湯器に凍結防止機能がある場合、まずは電源が入っていること、ブレーカーが落ちていないかを確認します。
3-2. 自然解凍を待つ
スイッチを切って、気温の上昇によって自然解凍されるのを待ちましょう。給湯栓から水が出ることを確認して、給湯器や配管から水漏れが起きていないことを確認してからスイッチを入れて使用しましょう。
4.給湯器が凍結した時絶対にやってはいけないこと
熱湯をかけたり、直接火を使って解凍するのは絶対にNGです。急激な温度変化は配管を破損させる危険があります。また、電気ヒーターやドライヤーでの直接加熱も同様に危険です。
強く叩いたり、無理に動かそうとすると、配管に物理的損傷を与える可能性があるため、これも避けるべきです。
5. まとめ
給湯器の凍結は毎日の暮らしにも支障をきたすため、できるだけ避けたいものですよね。
給湯器の凍結は適切な予防策を施すことで防ぐことができます。冬が来る前に給湯器凍結防止カバーの装着、配管の断熱作業を行い、給湯器を凍結から守りましょう。万が一凍結してしまった場合でも、適切な対処を行えば、被害を最小限に抑えることもできます。この記事を参考に、ぜひ給湯器凍結防止の知識を身につけて、今年の冬を乗り切ってくださいね。
もしお困り事などがあれば、【おうちのアラート】まで一度ご相談ください。