壁紙張り替えのリフォーム費用は?広さ別の費用相場とDIYの方法も紹介

「壁紙を張り替えたいけど、リフォーム費用の相場がわからない」
「壁紙の張り替えはDIYでもできるんだろうか?」
そろそろ壁紙を張り替えたいとお考えの方には、このように悩まれている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、壁紙の張り替えにかかるリフォーム費用の相場や、全体の費用を抑えるコツ、DIYで壁紙を張り替える方法について解説していきます。ぜひ本記事を参考に、ご家庭の予算やニーズに合わせたリフォームを行なっていきましょう。

1. 壁紙張り替えのリフォーム費用相場

壁紙張り替えにかかるリフォーム費用は、一体どのくらいの価格帯が相場なのでしょうか?
本章では、広さ別に壁紙の張り替えにかかるリフォーム費用の相場をご紹介します。また、施工費用の詳しい内訳や、リフォーム費用が変動するポイントについても解説していますので、相場に合った適切なリフォームを行いたいという方はぜひ参考にしてみてくださいね。

1-1. 壁紙張り替えにかかる広さ・部屋別の費用相場

壁紙の張り替えにかかる費用は「壁紙の料金」と「施工費用」の合計で決まります。
壁紙にはスタンダードクロスハイグレードクロスの2つのグレードに分けられており、予算や用途に適したクロスを選ぶことが大切です。
スタンダードクロスは、安価でデザインの選択肢が限られますが、ハイグレードクロスはデザインや機能性が豊富です。一方、ハイグレードクロスの方が施工難易度が高いため、費用が若干高くなるので注意しましょう。

具体的なリフォームの費用相場は、スタンダートクロスが1㎡あたり約800~1,000円程度、ハイグレードクラスは1㎡あたり約1,000~1,500円程度とされています。
さらに、部屋の広さやクロスの種類、部屋の使用用途によって費用が異なります。以下は広さ別の壁紙張り替え費用の相場です。

部屋の広さ(畳)スタンダードクロスハイグレードクロス
6畳
(張り替え想定面積30㎡)
2.5 〜 3.0万円3.0 〜 4.5万円
8畳
(張り替え想定面積40㎡)
3.5 〜 4.0万円4.0 〜 6.0万円  
10畳
(張り替え想定面積50㎡)
4.0 〜 5.0万円5.0 〜 7.5万円
12畳
(張り替え想定面積60㎡)
4.8 〜 6.0万円6.0 〜 9.0万円

以上の相場を参考に、自分の予算や希望に合わせた壁紙を選ぶことが大切です。
しかし、この費用相場はあくまでも一般的な費用相場であるため、ハイグレードクロスの中でもさらに機能性の高い高価な壁紙を使用する場合などは、さらに費用がかさむ可能性もあります。
壁紙の張り替えリフォームを検討する際は、必ず事前に専門のリフォーム業者に相談の上、見積もりをとっておきましょう。

また、キッチンや洗面所、トイレのような狭い空間でありながら、洗面器や便器などの作業の邪魔になるものがある部屋も、相場と比べてややリフォーム費用が高くなる傾向にあります。
キッチンやトイレ、洗面所の壁紙を張り替える可能性のある方は、相場より多めに予算を見積もっておくとよいでしょう。
それぞれの壁紙張り替えリフォームにかかる費用は、以下を参考にしてみてください。

部屋費用相場
キッチン(5畳程度を想定)5.0 〜 6.5万円
洗面所(2.5畳程度を想定)4.0 〜 5.0万円
トイレ(1畳程度を想定)3.5 〜 5.0万円

これらの費用相場は標準的な広さを想定して算出しているため、ご自宅のキッチンや洗面所がさらに広い場合にはリフォーム費用はより高くなるので注意が必要です。
さらに、消臭や防カビなどの高機能な壁紙を使用する場合など、張り替える壁紙によっても、相場価格より費用が高くつく可能性もあります。

1-2. 壁紙張り替えにおける施工費用の相場

壁紙の張り替えにおける工事費用は、壁紙の料金に加えて工事に関連する諸費用である「施工費用」がプラスされます。
この施工費用には、職人の人件費や、荷物の移動費用、養生費用、壁紙の処分費用などが含まれます。
以下は、一般的な施工費用の内訳です。

・工事費:職人の人件費や、交通費
・室内養生費:室内を保護するための費用
・荷物移動費:壁紙を張り替える際に、大型家具などを移動させるための費用
・下処理費用:下地の修復や、平にするための作業費用
・廃材処理費:古い壁紙を処分するための費用

6畳程度の空間に張られた壁紙を張り替える場合、施工費用として上記の項目が含まれており、材料費以外に約5〜6万円ほどかかるとされています。
専門業者に見積もりを出す際には、これらの項目に注意して、それぞれの費用を確認するようにしましょう。

2. 壁紙の張り替えリフォームにおける注意点

部屋の印象を大きく左右する壁紙。そんな壁紙のリフォームの失敗だけは避けたいですよね。
本章では、壁紙の張り替えを行う際に留意しておくべきことをいくつか紹介していきます。リフォームしたあとで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてみてくださいね。

2-1. 壁紙の張り替え時期

壁紙やクロスの張り替え時期は、状況によって異なるものの、一般的には5年から10年とされています。
基本的には、汚れや傷が目立ってきた場合に張り替えを検討する必要がありますが、水で濡れてしまった場合にも注意が必要です。水に濡れると内部のボードが腐食する可能性があり、放置するとカビや悪臭が発生することもあるため、早めに張り替える必要があります。

2-2. 下地の状態に注意

壁紙やクロスを張り替える際には、壁の下地の状態が重要です。カビや壁の穴、家の老朽化など、下地に問題がある場合は、追加の工事が必要となります。
追加工事には、6畳程度の広さの場合、通常の施工費用に加えて約2〜3万円ほどの追加費用がかかるとされています。
下地を完全に新しいものに替える必要がある場合は、追加費用がさらに10万円以上かかることも。
下地の状態によって必要な施工工程や、それに伴う工事費用も変動するため、必ず現地で適切な見積もりを行うようにしましょう。

2-3. 壁紙はなるべく全面交換する

壁紙やクロスを交換する際には、なるべく全面的に張り替えることがおすすめです。部分的な張り替えでは、交換しなかった箇所の汚れや古さが目立ってしまい、色のバランスも乱れる可能性があります。
また、天井のクロスとのバランスも忘れがちな点です。一度に壁紙全面を張り替えることで、全体的にカラーや質感を統一でき、室内全体の雰囲気やインテリアのバランスを整えやすくなります。
さらに、業者に依頼する場合は出張費がかかるため、まとめて全面的に交換すると金銭面でもお得といえるでしょう。

2-4. 金額表示に注意

壁紙の張り替えを検討する際には、提示される金額表示に留意することが重要です。
例えば「6畳で〇〇円」という金額表示の場合であっても、同一の料金で施工が行えるわけではないことに注意しましょう。「畳」は床面積を示す単位であるため、実際の施工費用は「天井の高さ」によっても変わります。
また、天井のクロスを同時に交換するかどうかによっても、施工費用は変動します。見積書に記載された金額が天井部分を含むのか、壁のみの張り替え費用なのかを確認することが重要です。

さらに、施工費の単位が「㎡(平方メートル)」か「m(メートル)」かも慎重に見ておく必要があります。「㎡」で表記された場合は、1平方メートルあたりの費用としてそのまま解釈できますが、「m」と表記されている場合には注意が必要です。
基本的に、壁紙の幅は約90〜92cmであることが多いため、1mの長さの壁紙を張るとすると、実剤の施工面積は0.9〜0.92㎡となってしまい、同じ料金設定でも1mの方がやや割高となります。施工面積が広ければ広いほど、この差は大きくなるので、事前にリフォーム会社に確認や相談をしておくのがおすすめです。
このように、単位や表記の細かな違いが全体の施工費用に大きな影響を及ぼします。見積もりを比較する際には細心の注意を払いましょう。

3. 壁紙張り替えの費用を抑えるコツ

壁紙の張り替えを行う際にかかる費用を抑えるための方法はいくつかあります。
以下では、壁紙の張り替えにかかるリフォーム費用を抑えるコツについて、詳しく解説します。ただし、安く抑えるにあたっての注意点もありますので、留意した上で壁紙の張り替えを進めるようにしてくださいね。

3-1. 施工料金が安価な専門業者に依頼する

壁紙の張り替えを行う際の費用は、先述したように「壁紙の価格」と、それに伴う「施工費用」の2つ大まかに分けられます。そのため、なるべく安く壁紙を張り替えたい場合には、施工費用がリーズナブルなリフォーム業者に依頼してみましょう。壁紙の張り替えにかかる施工費用は、専門業者によって異なります。なるべくお得に壁紙の張り替えを行いたい場合は、最低でも3社の専門業者から見積もりを取ることをおすすめします。
また、リフォーム業者によっては、無料保証などの様々なオプションも用意されているので、適切に取捨選択をすることも節約につながります。

しかし、あまりにも相場から外れた安価な専門業者にも注意が必要です。施工費用の安価な業者であっても、施工面積や作業内容についてきちんとお互いの認識が合っていないと、後々追加料金が発生することもあります。先述した単位の違いや、金額の表示にも注意しつつ、リフォームを進めていきましょう。また、下地の劣化などによって思わぬ追加工事が発生しないよう、オンラインではなく必ず現地での見積もり確認を行うことをおすすめします。

3-2. 適切なグレードの壁紙に張り替える

次に、壁紙そのもののグレードを下げるのも一つの手です。
予算オーバーの場合は、壁紙のグレードを見直しましょう。壁紙は、基本的な機能を備えたスタンダートクロスと、機能性の高いハイグレードクロスの2つに主に分けられます。
ハイグレードクロスは、多様なデザイン・色の中から選ぶ事ができ、表面強化や消臭効果、汚れにくさ、調湿機能など、様々な機能性を備えているものもあります。
一方、スタンダードクロスは、デザインや機能性の面ではハイグレードクロスに劣るとされているものの、クロスの厚みも厚めで、下地の跡や継ぎ目が目立ちにくく、リフォーム向きです。

防水性や消臭機能などが重視される、トイレやキッチンなどの部屋の壁紙にはハイグレードクロスがおすすめですが、特にデザインや機能のこだわりはなく、お得にリフォームを進めたいという方にはスタンダードクロスが適しています。ご自身のニーズや予算に合わせて、適切な壁紙を選びましょう。

3-3. DIYで壁紙を張り替える

壁紙の張り替えにかかる費用は、「壁紙の費用」と「施工費用」の、大きく分けて2つです。そのため、DIYで壁紙を張り替えることで施工費用を大幅にカットでき、リフォーム費用全体の節約につながります。
施工費用のかわりに発生する費用は、材料や道具の購入費ですが、1万円前後の予算があればホームセンターなどで準備可能です。カッター、ハケ、ヘラ、ローラー、のり(壁紙にのりがついていない場合)があればDIYは行えますが、壁を剥がして下地処理から行いたいという場合は、パテや紙やすりなども用意しておくとよいでしょう。

実際の作業行程は、実際の壁のサイズより少し大きめに壁紙をカットして、壁もしくは壁紙にのりを塗り、空気が入らないようにハケで壁紙を貼っていくという手順になります。最後に、余分な壁紙をカットし、はみ出したのりを拭き取ることで作業は完了です。

しかし、DIYで壁紙を張り替える場合、継ぎ目の目立ちや、気泡やシワの発生、角から壁紙が剥がれてしまったりなど、綺麗な仕上がりにはつながりにくいことも考慮しておく必要があります。
また、壁紙を張り替える際には、ご自宅の環境にあった適切な壁紙を選択することも重要です。賃貸物件にお住まいであれば、退去時の原状回復を考慮して、簡単に張って剥がせるシール式の壁紙が適しています。
なるべく長く綺麗な外観を保ちたいという方や、DIYの腕に自信がないという方は、リフォーム業者に依頼するのがおすすめです。

4.まとめ

いかがでしたか?
壁紙の張り替えにかかるリフォーム費用の相場や、全体の費用を抑えるコツ、DIYで壁紙を張り替える方法について解説しました。本記事で紹介したように、壁紙の張り替えリフォームには注意しておくべき点もいくつかあります。安心してリフォームを進めるためにも、わからないことは必ずリフォーム会社に確認するようにしましょう。

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