壁紙メーカーのおすすめを聞きました|2025年イチオシの「壁紙」はコレだ!

インテリアの印象を大きく左右する壁紙。マイホームを新築したりリフォームしたりするとき、失敗したくない重要な要素のひとつですが、種類が豊富でどれを選べば良いのか迷ってしまいますよね。

そこで今回は、おうちのアラートがおすすめする壁紙メーカー「サンゲツ」、「富士工業」、「ルノン」(敬称略)の3社から、おすすめの壁紙をレコメンドしていただきました!定番人気の壁紙から2025年に人気が出そうな壁紙までラインアップしているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 国内外で“壁紙市場”が急成長中!

働き方改革やリモートワークの推進によって、在宅時間が増えつつある2020年代。そんな中、空間を個性豊かに演出する壁紙の需要が拡大し、近年注目が高まっています。

2021年時点で約16.7億米ドルだった世界市場規模は、年平均成長率(CAGR)4.3%で成長を続け、2029年には23.4億米ドルに達すると予測されています。また、国内市場は年間出荷量約6億7,000万㎡を誇り、サステナビリティや抗ウイルス性能など、機能性を追求した製品も人気を集めています。

そこで以下では、日本の壁紙メーカーを代表するサンゲツ、富士工業、ルノンの3メーカーからのおすすめ製品を選定理由とともにご紹介!ぜひ理想の壁紙選びに役立ててみてください。

2. サンゲツのおすすめ

「サンゲツ」は1849年に創業された日本の老舗メーカー。国内インテリア事業では住宅から商業施設まで幅広く空間デザインの提案や物流、施工を請け負うほか、エクステリア事業では門扉やフェンスなど幅広い製品も提案。さらに海外市場では、現地ニーズに応じた製品製造・販売を展開する国内トップシェアの企業です。

2-1. 定番人気の壁紙

①これさえあればの万能アイテム「ハードストレッチ壁紙」

©sangetsu
▲RE55229 サンプル画像
  • 品番:RE55229
  • おすすめのお部屋:リビングや居室

まず最初のおすすめは、サンゲツを代表する“万能アイテム”とも言える壁紙。

キズや汚れに強く、ストレッチ性があり、下地の動きをカバーしひび割れを軽減する壁紙です。これを選んでおけば間違いないという一品です。』

どんな空間にも馴染んでくれる壁紙は、「まだインテリアテイストの方向性が決まっていない」、「模様替えが趣味」という方にもおすすめです。

②ホテルライクな雰囲気を演出する「ウレタンコート壁紙」

©sangetsu
▲RE55613 サンプル画像
  • 品番:RE55613
  • おすすめのお部屋:居室や水まわり

続いての定番人気として名前が上がったのは、シックなグレーが落ち着いた空間を演出する「ウレタンコート壁紙」。

さまざまな空間に合わせやすい人気のコンクリート調です。アクセントとしてもおすすめです。ウレタンコート仕様で撥水機能もあります。』

重厚感があり、ホテルライクな空間を作るのにも一役買ってくれそうな壁紙です。

2-2. 2025年に流行しそうな壁紙

①植物由来の原材料を使った「biocloth(バイオクロス)」

©sangetsu
▲RE55017 サンプル画像
  • 品番:RE55001~RE55018(画像はRE55017/バイオクロスラインアップ)

2025年に流行しそうな壁紙の一つ目は、アースカラーが有機的なアクセントを空間に与えてくれる「biocloth(バイオクロス)」です。

植物由来の原材料を使用したサステイナブルな壁紙です。トレンドをおさえたデザイン・カラーにて、3柄18点の展開です。』

こちらのカラー以外にもベージュ系統の色味やグリーン系統の色味など、自然由来を思わせるカラーがラインアップ。どこか“ほっと息がつけそう”な空間作りをお望みの方におすすめのアイテムです。

②光のエネルギーで細菌やウイルスを抑制する「ライトフレッシュ壁紙」

©sangetsu
▲RE55393 サンプル画像
  • 品番:RE55381~RE55400(画像はRE55393)
  • おすすめ:居室・水回り

2025年に流行しそうな壁紙として、さらには衛生面に配慮した高性能な壁紙もピックアップ。

TOTOの環境浄化技術「ハイドロテクト」を活用した光触媒作用による抗ウイルス壁紙です。マットな質感と落ち着いたカラー展開で、水まわりリフォームのトレンドの一つである“居室のようにリラックスできる空間”を演出できます。抗ウイルス性能でより清潔に、水まわりはもちろん住宅のあらゆるエリアにおすすめです。』

外部の空気が持ち込まれやすい世帯人数の多いご家庭では、リビングなど人が集まる居室に利用するのもいいかもしれません。

③プロダクト・インテリアデザイナー小林幹也氏監修の壁紙「MOTTLED RUST」

©sangetsu
▲RE55621 サンプル画像
  • 品番:RE55617〜55622(画像はRE55621)

空間に一種のアート作品のような趣を添えてくれるのは、プロダクト・インテリアデザイナーの小林幹也氏が監修した壁紙「MOTTLED RUST」。

まだらに覆われた「錆」がモチーフのデザイン。錆の立体感とツヤ感の異なる質感が入り混じった表情を、繊細なプリントと特殊配合のハードなテクスチャーによって実現しています。』

どんなインテリアを合わせても洗練された雰囲気に昇華させてくれそうなこちらの壁紙は、とことん“日常感”を排したい方にもぴったりです。

2-3. サンゲツの広報担当者が選ぶ“イチオシ”の壁紙

①学べる壁紙!?宝尽くしのような「DAY AND NIGHT SCIENCE MUSEUM」

©sangetsu
▲RE55944 サンプル画像
  • 品番:RE55944

『国立科学博物館とのコラボレーション壁紙シリーズに、新たに恐竜、鳥類、鉱物の3つが加わり、計7つの柄がラインアップされています。いずれも国立科学博物館の先生方に監修していただいたリアルさが特徴で、壁紙をアートとして楽しめる一押しの壁紙です。知的好奇心がくすぐられるので、お子さまと一緒に眺めるのも楽しいですよ。』(広報IR課 N.Mさま)

②森の中に佇んでいるような感覚を呼び起こす「木目調壁紙」

©sangetsu
▲RE55597 サンプル画像
  • 品番:RE55597

明るい木目調が開放的な雰囲気をもたらしてくれる壁紙もラインアップ。

『グリーンとして人気のあるオリーブの木。そのオリーブの木目をリアルに再現しているので、壁面のアクセントや梁などにもおすすめの木目調壁紙です。』(広報IR課 N.Mさま)

老若男女問わず愛される、くつろぎの空間が演出できそうです。

③アイディアをそのまま描き込める「Blackboard」

©sangetsu
Designed by SUPPOSE DESIGN OFFICE Co.,Ltd.
▲FE76117 サンプル画像
  • 品番:FE76113~76124

最後におすすめしていただいたのは、10色展開となる少しユニークな壁紙。

チョークで自由に描き消しができる、まるで黒板のような壁紙です。ニュアンスカラーも豊富ですので、ぜひご自宅の雰囲気に合う色を探してみてください!』(広報IR課 N.Mさま)

カラーも暖色系・寒色系、ライトカラー・ダークカラーと幅広く取り揃えられているので、お部屋の雰囲気に合う壁紙が見つかるはず。アイディアをそのまま壁に描ける自由な壁紙は、お子様のお部屋にも最適ですね。

3. 富士工業のおすすめ

「富士工業」は1960年に設立された素材系壁紙専業メーカー。「品質にまごころこめて」を合言葉に自然素材やリサイクル材料を使用した壁紙を発表し続けています。理石を粉砕して作られた骨材や、紙を粉砕し粒状に加工した製品など、独自の素材と技術を活かしたユニークな壁紙は、多くのインテリアファンの心を捉えて離しません。

3-1. 定番人気の壁紙

①優しい光沢感が空間をクラスアップしてくれる「P-COLLECTION Grain」

▲AW-047 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-047
  • おすすめのお部屋:リビングルームや寝室

ひとつ目の定番人気製品にセレクトされたのは、光沢感によって陰影が生まれる「P-COLLECTION Grain」。

『リビングルームや寝室向けの壁紙、また天井に貼ることもおすすめです。紙ベースの骨材を使用しているため柔らかい空気感を醸し出します。また、マイカチップの優しい光沢感がワンランク上の空間を演出します。』

上品な光加減は、シンプルな家具と合わせても、空間全体をホテルライクな雰囲気にランクアップしてくれそうです。

②デニムのような凹凸感で空間に奥行きを与える「P-COLLECTION Denim」

▲AW-1101 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-1101
  • おすすめのお部屋:リビングルームや寝室

ふたつ目のレコメンドは、細かい凹凸が空間に奥行き感を与えてくれる「P-COLLECTION Denim」。

『こちらはリビングルームや寝室向けの壁紙です。紙ベースの骨材を使用しているため柔らかい空気感を醸し出します。また、素材壁紙ならではの立体感が楽しめます。』

ライトカラーからダークカラーまで全8色展開なので、お好みのインテリアテイストやご年齢に合わせて、お気に入りの壁紙が見つかります。

③表情を愉しむ「P-COLLECTION Silhouette -Brick-」

▲AW-1205 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-1205
  • おすすめのお部屋:リビングルームや寝室

『こちらもリビングルームや寝室向けの壁紙です。紙ベースの骨材を使用しているため柔らかい空気感を醸し出します。エンボス加工より、様々な表情を楽しむことができます。』

エンボス加工された壁紙は、たとえシックな色味であったとしても、全体的に適度な華やかを空間に添えてくれます。色を押さえながらラグジュアリーなムードを作りたいという方にはぜひともおすすめです。

3-2. 2025年に流行しそうな壁紙

「壁紙と言えば、白の塩ビ壁紙が定番ですが、トイレなどは一番チャレンジしやすい空間です。まずは、トイレ等の小空間で壁紙の空間を変える力をお楽しみください。」とは広報ご担当者さまのお言葉。以下にご紹介する壁紙はどれも大胆かつユニークなものばかりですが、ぜひそのような視点からセレクトしてみてくださいね。

①ランダムな光沢感が華を添える「A-COLLECTION Fuzzy」

▲AW-0511 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-0511

着色したマイカチップという素材を使用した壁紙で、素材の特性上、使用上の注意はございますが、照明とのコラボによってランダムな光沢感を演出します。』

光の当たり具合によって色合いが変化して見える「A-COLLECTION Fuzzy」は充実の14色展開。

カラーや調度品次第で、シックにもラグジュアリーにも変調できるので、ぜひお好みのインテリアに合ったカラーを選んでみてくださいね。

②本物のガラスビーズを使用した「G-COLLECTION Fairy」

▲AW-064 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-064

空間の影なる主役と言っても過言ではないほどの存在感を醸し出す「G-COLLECTION Fairy」。

本物のガラスビーズを使用した妖精をイメージした壁紙です。照明とのコラボで生み出されるキラキラがワクワク感を生み出します。』

寒々しくなりがちな北向きのお部屋や圧迫感を感じやすいお手洗いなどに採用すれば、気持ちが明るくなるような快適な空間を演出してくれそうです。

3-3. 富士工業の企画担当者が選ぶ“イチオシ”の壁紙

①壁全体がアート作品の風情を湛える「Luminous -Stones-」

▲AW-1501 サンプル画像(富士工業)
  • 品番:AW-1501

「Luminous -Stones-」はガラスビーズを原材料としたユニークな壁紙。マーブル模様の壁は例えアートをかけずとも、それだけで芸術的な趣を添えてくれるよう。

『壁紙は、塩ビ系の壁紙だけではありません。こんな壁紙があるんだという事をぜひ手に取ってお楽しみください。壁紙としては高価なものですが、他部材と比べるとお得感満載です。』(企画部 M.Nさま)

おすすめされる通り、小さなスペースから壁紙で遊んでみるのも良いかもしれませんね。

4. ルノンのおすすめ

「ルノン」は1932年創業の、機能性とデザイン性を兼ね備えた壁紙を提供するメーカーです。とくに、消臭効果の高い「空気を洗う壁紙」や、撥水コートが施された壁紙など、多機能壁紙のラインナップが充実しています。また、他メーカーにはない個性的なデザインも多く取り揃えており、さまざまなシーンでの施工に適しています。

4-1. 定番人気の壁紙

①絶妙なカラーリングが汎用性の高い「幼児の城 グレージュ」

▲Y23-2930 サンプル画像(ルノン)
  • 品番:Y23-2930、Y23-2928など
  • おすすめのお部屋:子供部屋や洋室

ルノンの定番人気としてセレクトされたのは、「幼児の城 グレージュ」。

『元々マットで落ち着いたカラーリングで人気があります。幼児の城シリーズですが、近年は「グレージュ」が非常に人気となっており、子供部屋や洋室などのアクセントとしてご採用いただいております。』

グレーのシックな中にもピンクやベージュの柔らかいニュアンスが感じられるこの色は、どんなインテリアとも相性抜群◎。空間に絶妙な抜け感をもたらしてくれます。

②北欧の絵柄と日本人の感性が織りなす「ミリクローレル」

▲RH-9274 サンプル画像(ルノン)
  • 品番:RH-9274
  • おすすめのお部屋:寝室、玄関、トイレ

北欧の自然と寄り添い、心に彩りを加えるデザインと日本ならではの繊細な感性を融合させたミリクローレルシリーズですが、とくにRH-9274はたくさんの花を束にする様子が上品なアクセント壁紙として多くの方に選ばれています。主に寝室や玄関、トイレなどにご採用いただいております。』

線の細いタッチで描かれたモノトーンの草花は、有機的な雰囲気を醸しながらも、決して空間のノイズにならない静けさが。ほっとひと息つきたいベッドルームやお手洗い、玄関などに取り入れて取り入れてみてはいかがでしょうか。

③GOOD DESIGN賞を受賞した「空気を洗う壁紙 クラフトライン 響紋」

▲C23-2133 サンプル画像(ルノン)
  • 品番:C23-2133、C23-2135など
  • おすすめのお部屋:リビング、玄関、廊下

次なる定番人気は、機能性とデザイン性の両面から表彰された「空気を洗う壁紙 クラフトライン 響紋」。

『シンプルでありながらディティールにこだわったデザイン、空気を清浄化する消臭機能などが評価され、GOOD DESIGN賞も受賞しているクラフトラインです。その中でもステンレスのバイブレーション仕上げを表現した響紋は高級感あふれるシリーズとなっております。主にリビングや玄関・廊下などにご採用いただいております。』

「白壁が好きだけどニュアンスも欲しい」、「色で遊べない分、デザインで遊びたい」という方にもおすすめのアイテムです。

4-2. 2025年に流行しそうな壁紙

①自然素材のような質感が抜け感を演出する「NORDIC Board」

▲RH-9066 サンプル画像(ルノン)
  • 品番:RH-9066、RH-9081など

ネクストブームとしておすすめしてくれたのは、どこかジャパンディの雰囲気を醸し出す「NORDIC Board」。

『NORDIC Boardは、シンプルで洗練されたデザインが特徴の壁紙です。コテ跡を残したような塗装仕上げなど、自然素材のような質感が木の家具や麻や綿、ウールなどの自然素材と調和し、上質で落ち着いた空間を作ります。』

インテリアの陰影すらドラマチックに仕立ててくれそうな侘び寂びの雰囲気は、シックな空間を演出するのにもぴったり。

4-3. ルノンの広報担当者が選ぶ“イチオシ”の壁紙

①ネクストブームの壁紙と同じく「NORDIC Board」

  • 品番:RH-9066、RH-9081など

広報ご担当の方に、個人的なおすすめをおうかがいしたところ、『やはり個人的にはNORDIC Boardの色合いが気に入っています』とのご回答。

たとえばリビングにこの壁紙を用いたとしても、有機的な木目素材のインテリアや無機質なコンクリート調のインテリア、さらには陶器やガラス素材のアイテムなど、どんなアイテムとも調和してくれそう。

色々と実験しながら自分好みの空間を作っていきたい人には、まさにぴったりな壁紙と言えそうです。

5. お好みの壁紙で、住まいの空間をより自分らしくアップデートしよう

本記事では3つのメーカーより、おすすめの壁紙をレコメンドしていただきました。

定番人気から個性派に至るまで、奥深い壁紙の世界をちょっぴり感じていただけたのではないでしょうか。2025年はより“自分らしく、暮らしやすい”空間作りに、壁紙のアップデートから始めてみてはいかがでしょう。

壁紙リフォームでお悩みの方がいたら、ぜひ一度【おうちのアラート】までご相談くださいね!

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