
壁紙を張り替える際に必要な費用は、部屋の広さや壁紙の種類などに影響されます。
この記事では、壁紙の張り替え費用の相場や、プロに依頼する前に確認したいこと、費用を安くおさえる方法についてわかりやすく解説します。壁紙を張り替えて部屋の雰囲気を変えたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 壁紙張り替えの費用相場

壁紙の張り替えにかかる費用相場について、部屋の広さや住宅タイプ別に紹介していきます。業者に依頼する前に、だいたいの費用相場を把握しておきましょう。
1-1. 部屋の広さ別の費用相場
壁紙張り替えの費用は、一般的に部屋が広くなると高くなります。
例えば、6畳の部屋の場合は3万円から5万円、10畳の部屋の場合は4万円から6万円が一般的な相場です。この費用は、壁紙の素材や機能性、施工費用、部屋の形状や壁の状態などによって変動するので、業者に依頼する際は見積もりをとって確認しましょう。
1-2. 住宅タイプ別の費用相場
マンションと一軒家での壁紙張り替えをそれぞれ紹介します。
一般的に、マンション(約60~80㎡とする)の費用相場は30万~40万円ほど、一軒家(約80~100㎡とする)の費用相場は45万~60万円ほどです。こちらも壁紙の素材や機能性、施工費用、部屋の形状や壁の状態などによって変動するので、正確に予算を把握したい場合は事前に見積もりをとりましょう。
2. 壁紙の種類

壁紙には、色やデザインだけでなく、塩化ビニル樹脂やプラスチックなどといった「素材」や消臭効果や吸湿効果といった「機能」などを含めると、さまざまな種類があります。壁紙の種類は、張り替えにかかる費用だけでなく、部屋の印象や使用感も大きく変わってきます。
ここでは、壁紙の素材や機能性について、それぞれの特徴を詳しく説明していきます。
2-1. 壁紙の素材
壁紙の素材では、塩化ビニル樹脂系のものがよく使われています。塩化ビニル樹脂系の壁紙は耐久性が高く、汚れやすい場所でも手入れがしやすいという特徴があります。価格が比較的安価なことも人気の理由のひとつです。同様に、プラスチック系の壁紙も汚れや水に強く、さらに傷がつきにくいという特徴もあります。
一方、木質系や無機質系の壁紙は、塩化ビニル樹脂系やプラスチック系の壁紙では出しづらい、味のあるインテリアをつくることができます。木質系の壁紙には銘木シートやコルクシートが使用されており、自然の温もりを感じる質感が人気です。無機質系の素材は漆喰や珪藻土、ガラスなどから作られており、立体感のある見た目や独特の手触りが人気です。
また、和紙や輸入紙などで作られている紙系の壁紙も、素朴な風合いと通気性の良さが特徴です。ただしこれらの壁紙は、塩化ビニル樹脂系の壁紙よりも費用が高い傾向にあります。
以上のように、壁紙の素材はそれぞれ異なる特性を持っています。壁紙を選ぶ際には、予算だけでなく部屋の雰囲気とのバランスもあわせて考慮するとよいでしょう。
2-2. 壁紙の機能性
近年では、さまざまな機能を持つ壁紙が登場しており、それぞれの用途に応じた選択が可能です。
例えば、ペットやタバコのニオイが気になる場合は、消臭機能を備えた壁紙がおすすめです。小さなお子さまがいるご家庭では、傷や汚れに強いタイプの壁紙や、落書きしてもサッと拭き取れる壁紙が便利です。
また、水回りや日当たりの悪い部屋には、湿気を調整してくれる吸湿・放湿機能付きの壁紙が適しています。災害対策を意識するなら、水を弾きやすく燃えにくい、耐水・耐火性能のあるタイプを選ぶと安心です。
さらに、花粉やハウスダストが気になる場合は、抗アレルゲン加工や抗ウイルス加工が施された壁紙が役立ちます。
このようにさまざまなお悩みを解決してくれる機能性壁紙ですが、一般的な壁紙よりもやや費用が高い傾向にあります。ですが、長期的に見るとメンテナンスの手間を省けるため、コストパフォーマンスを重視して選びたいという方にはおすすめですよ。
3. 壁紙の張り替え前に確認したいこと

壁紙を張り替える際には、事前にいくつかのポイントを確認しておくことで、施工後のトラブルや後悔を防ぐことができます。ここでは、平米単価やメートル単価、壁紙のグレードについて詳しく解説します。
3-1. 平米単価とメートル単価
壁紙の価格は、平米単価またはメートル単価で表示されることが一般的です。
平米単価は、壁の面積1㎡あたりの価格を指し、「~円/㎡」と表記されます。このとき、縦横の比率は関係なく、合計の面積が1㎡である場合の価格となります。
一方、メートル単価は壁紙1mあたりの価格で「~円/m」と表記されます。メートル単価では、一般的に壁紙の幅を0.9mとして計算します。つまりメートル単価300円だとしたら、0.9m×1mあたりの価格を示しているのです。
このことから、平米単価よりもメートル単価の場合のほうが一見安く見えるので注意してください。壁紙の価格を比較する際には、表示されている単価が平米単価「~円/㎡」なのかメートル単価「~円/m」なのかをしっかり確認しましょう。
3-2. 壁紙のグレード
壁紙には、量産品クロスと1000番台クロスといった異なるグレードがあります。量産品クロスは、手頃な価格でありながらも耐久性が高く、一般家庭や賃貸物件で広く使用されています。
一方、1000番台クロスは、デザイン性や質感にこだわった高級な壁紙で、主にリビングや寝室などのこだわりの空間に使用されることが多いです。張り替えの際には、予算とデザインのバランスを考慮して、どのグレードを選ぶかを決定すると良いでしょう。
3-3. イメージと実物の照らし合わせ
壁紙を選ぶ際、カタログやインターネットで見る画像と、実際の施工後の仕上がりが異なることがあります。そのため、できる限り大きめのサンプルを取り寄せて確認するか、ショールームで実物を確認することをおすすめします。とくに、光の加減や部屋全体のバランスを考慮することが大切です。
3-4. 壁紙代のほかにかかる費用
壁紙張り替えの費用には、壁紙そのものの価格だけでなく、施工費用やその他の諸費用も含まれます。
例えば、古い壁紙の剥がし作業や家具の移動が必要な場合、そこにかかる手数料も考慮しなくてはなりません。また、張り替え作業中に発生する埃や汚れを防ぐための養生費用もかかる場合があります。こうした諸費用を事前に確認しておくことで、予算の見通しをより正確に立てることができます。
4. 壁紙の張り替え費用を安くする方法

壁紙の張り替え費用をできるだけ抑えたいという方に向けて、費用を節約するための具体的な方法を紹介します。
4-1. 安い壁紙にする
最も簡単に費用を抑える方法は、手頃な価格の壁紙を選ぶことです。量産品クロスは、シンプルなデザインでありながらも十分な耐久性を持っており、費用を抑えたい場合におすすめです。部屋のインテリアに特別なこだわりがない場合は、価格を基準に壁紙を選んでもよいでしょう。
4-2. なるべく無地の壁紙を選ぶ
無地の壁紙は、デザイン性が高い柄物に比べて施工が簡単なため、施工費用を抑えやすい傾向にあります。とくに、複雑な柄を避けることで、施工ミスを防ぐことができ、結果的に張り替え費用を抑えやすくなります。
4-3. まとめて受注する
壁紙張り替えは、複数の部屋を一度に行なうことで、全体の費用を抑えることが可能です。例えば、6畳や10畳、さらには18畳の部屋を一度に依頼することで、施工業者からの割引を受けることができる場合があります。
4-4. 自分で張り替える
DIYで壁紙を張り替えることで、施工費用を大幅に抑えることが可能です。ただし、壁紙の張り替えにはある程度の技術と準備が必要であり、失敗すると逆に費用がかさむこともあるため、事前にしっかりと手順を確認することが大切です。
4-5. 見積もりを複数比較する
業者に依頼する場合、複数の業者から相見積もりを取り比較検討することで、最適な価格とサービスを選ぶことができます。価格設定や提供するサービス内容は業者によって異なるため、失敗しないためにも事前にしっかりと見積もりを取ることが重要です。
その際にはアフターサービスにも注目して、長い目で見てコストパフォーマスが良いかどうかも確認するとよいでしょう。
5. まとめ
壁紙の張替えは、部屋全体の印象を大きく変えるリフォームのひとつであり、費用は広さや素材、業者によって大きく異なります。6畳や10畳、3LDKといった部屋の広さ別の相場を理解し、DIYや業者選びのポイントを押さえることで、費用を抑えながら理想のリフォームを実現することが可能です。また、壁紙のグレードや機能性を適切に選ぶことで、長期的な快適性も担保できます。
リフォームを成功させるためには、事前の準備と確認が何よりも重要です。しっかりと計画を立て、無駄のないリフォームを目指しましょう。
もし「プロに無料で相談してみたい」という方は、ぜひ一度【おうちのアラート】までご相談ください。




