「フロアタイル」はどんな床材?選び方やメリット・デメリットを紹介

美しさと機能性を兼ね備えた床材として人気を集めているフロアタイル。しかし、その特徴や種類、クッションフロアとの違いについてまでは詳しくわからない人も多いはず。

この記事では、フロアタイルの基本情報からリフォーム費用まで、詳しく解説します。床リフォームをお考えの方はぜひ参考にしてみてくださいね。

1. フロアタイルとは?

フロアタイルとは、塩ビ素材でできた床材のことです。そのデザインは非常に豊富で、木目やタイル柄、大理石柄など、さまざまなスタイルがあります。クッション性がないため、傷つきにくく、土足での使用も可能です。

施工方法には、接着剤で固定する「接着施工タイプ」と、置くだけで完成する「置き敷き施工タイプ」があります。

2. フロアタイルの種類

フロアタイルには多くの種類があり、デザインや用途に応じて選ぶことができます。

例えば、木目調や大理石調のデザインがあり、フロアタイルの厚みや材質も多様です。また、夏場の暑い環境では膨張し、冬場の寒い環境では収縮する特性があるため、施工方法に応じて適切な素材を選ぶことが重要です。

置き敷き施工タイプの場合、伸縮によってサイズが変動することがあるため、反りや湾曲しない素材を選びましょう。

3. フロアタイルのメリット

以下ではフロアタイルのメリットを挙げていきます。後述するデメリットも確認したうえ、ご自宅に合うかどうかを判断してみてくださいね。

3-1. デザイン性が豊富

フロアタイルの最大の魅力は、そのデザイン性です。木目調からモダンな大理石調まで、好みに合わせて選べるため、インテリアに合ったイメージのものが見つかりやすいでしょう。

3-2. 硬くて丈夫

フロアタイルは硬さがあり、ものを落としてもくぼみがつきにくいなどの特徴に見られるように、耐久性に優れています。歩行量が多い場所や重い家具を置くお部屋、長期間使用しても美しさを保つことができます。

3-3. メンテナンスしやすい

掃除がしやすいことも、フロアタイルのメリットのひとつです。掃除機でゴミや埃を吸い取ったら、あとは固く絞った雑巾やモップで水拭きを行なうだけ。年に数回、ワックスがけを行なえばさらに美しさを保つことができます。

3-4. 手軽にリフォームできる

フローリングをリフォームしようとすると、床材から剥がす大掛かりな工事が必要ですが、その点、フロアタイルは接着剤で接着したものや置いただけのものなど、取り除くのも比較的簡単。インテリアにこだわりがあり、模様替えを頻繁に行ないたい人には向いています。

4. フロアタイルのデメリット

続いてはフロアタイルのデメリットをご紹介。施工の手間や費用などが問題なければ、さほどデメリットはないと言えるかもしれません。

4-1. 施工にコツがいる

DIYしやすいと言われているフロアタイルですが、自分で施工する場合、慣れないと難しいことも。とくに接着施工タイプは、きちんと固定するための技術が必要です。

4-2. 費用が高い

フロアタイルは、クッションフロアなどの他の床材に比べて単価がやや高めです。とくに高品質なものを選ぶと、初期費用がかかることがあります。

4-3. クッション性にやや欠ける

フロアタイルは固く傷つきにくい分、クッション性がないため、長時間立っていると足が疲れてしまうことが。とくに憩いの場であるリビングなどは、ラグやソファなどでカバーしない限り、反発性の強さから居心地の悪さを感じてしまうことがあるかもしれません。施工するお部屋のレイアウトは前もって決めておくことをおすすめします。

5. クッションフロアとの違い

クッションフロアとフロアタイルは、名前に「フロア」が入っていることからよく混同されがちですが、実際にはさまざまな点で異なります。以下で具体的な違いを詳しく見ていきましょう。

5-1. 素材の違い

クッションフロアは、柔らかいPVC(ポリ塩化ビニル)を使用しており、足に優しい感触が特徴です。

一方、フロアタイルは硬質PVCや他の耐久性のある素材で作られており、土足で行き来しても凹まないような硬さが特徴です。

5-2. 見た目の違い

クッションフロアはその名の通り、柔らかく弾力があり、見た目にもやや素材のビニール感が見て取れるでしょう。

これに対してフロアタイルは硬く、リアルな質感が再現されています。木目や石目のデザインなどはとくにリアルなため、デザイン性を重視する方ならばフロアタイルの方が使いやすいかもしれません。

5-3. 用途の違い

フロアタイルとクッションフロアは、よく利用される場所にも違いがあります。クッションフロアは主に住宅用として使用され、とくにキッチンやバスルームなど、水に強く滑りにくい特性が求められる場所で人気です。

一方のフロアタイルはその耐久性から、商業施設やオフィスなど、頻繁に人が行き来する場所でも使用されます。また、住宅でも高級感を求めるリビングや玄関などで使用されることが多いでしょう。

5-4. 施工方法の違い

クッションフロアは施工が比較的簡単で、敷くだけで使用することができます。接着剤を使用する場合もありますが、基本的にはDIYでも取り扱いやすいです。

一方、フロアタイルは、接着剤でしっかりと固定するタイプや、置くだけで使用できるタイプがありますが、どちらも正確な配置が求められます。とくに接着施工の場合は、配置にズレが生じると手間がかかるため、自信のない方はプロに依頼することをおすすめします。

5-5. コストの違い

クッションフロアは比較的安価で、手軽に購入できるため、予算に限りがある場合や短期間での使用を考えている場合に適しています。

その点、フロアタイルは初期コストがやや高めになりますが、高い耐久性とデザイン性から長期的にはコストパフォーマンスが良いと言えるでしょう。

5-6. メンテナンス方法の違い

クッションフロアは掃除が簡単で、日常的なメンテナンスも手間がかかりません。汚れが付きにくく、拭き掃除だけで十分です。

フロアタイルも掃除は比較的簡単ですが、定期的なワックスがけが必要です。ワックスをかけることで、表面の美しさを保ち、耐久性を高めることができます。

6. フロアタイルのリフォーム費用相場

6畳(約10㎡)のを張り替えを想定すると、以下のような費用がかかります。

  • 張り替え工法:5.5〜10万円
  • 重ね張り工法:5万〜6.5万円

ただし、リフォーム費用はフロアタイル本体の費用だけでなく、既存の床材の状態や下地の劣化具合によっても変わります。

7. まとめ

美しさと機能性を兼ね備えた床材であるフロアタイル。その豊富なデザインや耐久性から多くの場面で利用されています。

一方で、導入の際には費用や施工の難易度を考慮する必要も。このようなフロアタイルの特性を理解し、自分に合った選び方を見つけて、快適な空間作りを楽しんでくださいね。

もしお困りのことなどがあれば、ぜひ【おうちのアラート】までお問い合わせください。

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