日本の和室によく採用されている砂壁。経年劣化で傷んできたり、洋室への変更を検討する必要が出てきたりと、リフォームの対象になりやすい部分でもあります。
リフォームが難しそうな砂壁ですが、この記事では、ご自分で砂壁に壁紙を貼り付ける方法をわかりやすくご紹介します。出費を抑えたい方やDIYに自信がある方は、ぜひ一度検討してみてくださいね。
1. 砂壁の上から壁紙は貼れる?
砂壁とは、その名の通り砂を主成分とした壁で、日本の伝統的な住宅によく見られます。独特の温かみと質感があり、ナチュラルや和風テイストのインテリアと相性抜群です。砂壁は呼吸する壁とも言われ、調湿機能が高く、健康的な室内環境を保つ助けとなります。
砂壁の上から壁紙を貼ることはできますが、砂壁特有の粉っぽさを防ぐため、事前に専用の接着剤で砂壁を固める必要があります。これにより、壁紙がしっかりと貼り付き、長持ちするようになり安心です。やや難しいDIYとなるため、下準備をしっかりと理解し、正しい手順で進めましょう。
2. 砂壁に壁紙を貼るための道具
それではまず最初に、砂壁に壁紙を貼る際に必要な道具からご紹介します。
ホームセンターやネットショップ、工務店などで調達できるため、リストをみながら事前準備を進めておきましょう。
- 砂壁を固める専用の接着剤
- 砂壁を固め、壁紙の下地を整えます。
- 養生シート・テープ
- 周囲を汚れから守ります。
- ローラーバケ・ペンキ用の刷毛
- 接着剤を均一に塗るためのアイテムです。
- 専用接着剤を入れる容器・パテ・パテベラ
- 凹凸を埋めて平滑にするために使います。
- カッター・ジョイントローラー・メジャー
- 壁紙を正確にカットし、接合部を滑らかにします。
- 撫でバケ・ヘラ・金属ベラ(地ベラ)
- 壁紙を貼り付け、空気を抜き出します。
3. 砂壁に壁紙を貼る手順
続いてはいよいよ、砂壁に壁紙を貼る手順をご紹介します。乾燥時間を設けるため、作業はやや長丁場と言えるでしょう。また、砂壁から砂が落ちて畳の目に入ったりしないよう、周りの保護も重要です。家族がいる場合、スムーズに進行できるよう、事前にDIY計画をシェアしておくことが大切です。
3-1. 周りをカバーする
まず、ふすまや畳、柱などを接着剤から守るために、ビニールシートやテープで覆います。
3-2. 接着剤を塗る
砂壁用接着剤を壁に均一に塗布します。ローラーで広い面を塗り、端は刷毛を使って細かく塗ります。
3-3. 乾燥時間を確保
接着剤がしっかり乾くまで、半日から1日ほど待ちます。乾かないうちに進めるときれいに仕上がらないので、乾燥は重要です。
3-4. 凹みをパテで修正
砂壁の凹凸や凹みはパテで埋めて平らにします。壁が比較的きれいならパテを使わなくても大丈夫です。
3-5. 壁紙をカット
壁のサイズを測ってから、壁紙を必要な長さにカットします。カットする時は、実際よりも10cmほど余分に取ります。
3-6. 壁紙を貼る
壁紙の裏のフィルムを少し剥がして壁に貼り、水平になっているか確認しながら、表面をなでて空気を抜きます。フィルムを全て剥がして、同じように貼り進めます
3-7. 端をカット
壁紙の上下の余分な部分を折り曲げてから、カッターでカットします。
3-8. 次の壁紙を貼る
2枚目の壁紙を1枚目に少し重ねて貼り、1枚目と同様に撫でバケを使って空気が入らないようにします。ヘラを使って端に折り目をつけた後、カッターで余分な部分をカットします。
3-9. 重ね部分をカット
重なった部分をカッターできれいにカットし、余分な壁紙を剥がして、ジョイントローラーで密着させます。これを繰り返し、全ての部分が貼れたら完成です。
4. まとめ
砂壁のDIYのイメージはつきましたか?以上にご紹介した通り、丁寧に作業を行なえばご自分でも砂壁の上から壁紙を貼ることは可能ですが、もし「やっぱり自信がない…」という場合には、いつでも【おうちのアラート】までご相談ください。まずは無料見積もりから受け付けています。