トイレのクッションフロアをそろそろ張り替えたいけど、どんな色を選べば良いかわからない…と悩んでいませんか?クッションフロアの色で空間の印象が大きく変わるので、絶対に失敗したくないですよね。
そこで、トイレのクッションフロアにおすすめの色から、後悔しない選び方まで、詳しく解説していきます。
1.トイレにおすすめのクッションフロアとは
トイレのクッションフロアにおすすめの色や、クッションフロアの特徴について解説する前に、まずはクッションフロアとは一体どのようなものなのか見ていきましょう。
トイレの床材にクッションフロアを使用するメリットについても紹介していくので、クッションフロアにするかどうか迷っているという方もぜひ参考にしてみてくださいね。
1-1.クッションフロアとは
クッションフロアとは、主に塩化ビニール系素材で作られた柔らかな床材です。その名の通り、クッション性に優れており、耐水性もあるためトイレをはじめとしたキッチンや洗面所などの水回りの床材に最適です。
表面には木目調やタイル調など、豊富なデザインがプリントされており、お好みに合わせて選ぶことができます。一部には凹凸が付いたものもあり、よりリアルな質感を味わえます。
裏面は一般的には不織布で仕上げられていますが、一部のタイプでは機能性向上のために薄いスポンジ状の層が貼り付けられています。そのため、中には衝撃吸収性や遮音性、消臭効果など、高い性能を備えたタイプも。さらに、必要な大きさに合わせて簡単にカットでき、DIYでのリフォームも手軽に行えるため、快適で実用的な床材として広く利用されています。
このような機能性も備えながら価格も手ごろなため、コストパフォーマンスが高い床材といえるでしょう。予算に制約のある方でも利用しやすい床材です。
1-2.トイレにクッションフロアを使用するメリット
・メンテンナンスのしやすさ
・豊富なデザイン
・価格がお手頃
トイレにクッションフロアを使用する最大のメリットはなんといっても耐水性の高さ。木材でできたフローリングと比べて、クッションフロアは塩化ビニール系素材でできているため、防水性や耐久性が非常に高く、特に水回りでの使用に適しています。
クッションフロアは水や汚れが染み込みづらいため、水ハネや汚れがついてしまってもさっと拭き取るだけでお手入れ完了。清潔さを保ちやすく、メンテナンスも簡単なので、トイレをいつでも清潔な状態に保つことができるのは嬉しいですよね。小さなお子さまがいるご家庭にもおすすめできる床材です。
また、クッションフロアは豊富なデザインも魅力の一つ。クッションフロアの表面は様々なデザインがプリントされており、木目調やテラコッタ調、大理石調など、バリエーションは多種多様。トイレのインテリアや、ご自身のお好みに合わせて、幅広い選択肢の中から選ぶことができます。
商品によってはプリント加工だけではなく、凹凸のあるデザインのものもあるため、より本物に近い質感が欲しいという方や、高級感を演出したい方にもおすすめ。また、溝のあるデザインのクッションフロアを選べば、滑り止め効果も期待できます。
最後に、クッションフロアのメリットとして挙げられるのは、価格の手頃さ。選ぶ商品や機能、トイレ面積の広さなどによっても異なりますが、一般的にはクッションフロアは他の床材に比べて価格が安いため、予算に制約のある方でも気軽に取り入れることができます。
さらに、クッションフロアは他の床材と比べて柔らかな素材で扱いやすく、シート状のものをカットして床に張り付けるだけで施工できます。そのため、DIYにチャレンジしてみたいという方や、リフォーム費用を抑えたいという方にはおすすめの商品といえるでしょう。
2.トイレのクッションフロアにおすすめの色
トイレの床材選びで悩みがちなのが、床の色。たくさんの選択肢があるからこそ、一つを選び取るのはなかなか難しいですよね。おすすめの色と一口に言っても、何を重視したいかによってチョイスすべき色は異なってきます。そこで、本章ではあらゆる観点・ニーズから、それぞれにマッチしたトイレに使用するクッションフロアのおすすめの色を紹介していきます。
2-1.明るく清潔感のある印象にしたい場合
汚れやすい環境だからこそ、衛生的かつ清潔感のある印象を保ちたいトイレ空間。特に来客が多いご家庭なら、なるべく生活感を抑えて明るい雰囲気を演出したいですよね。
トイレ全体を明るく清潔感のある印象をつけたい場合には、白やアイボリー、ライトベージュ系などの明るい色調のクッションフロアを選ぶのが一般的です。明るい色調のホワイト・ベージュ系のクッションフロアは、トイレに爽やかさと清潔感を与えてくれます。また、白・ライトベージュ系の色は空間を明るく印象づけてくれるだけでなく、髪の毛などのゴミや汚れも見えやすいので、お手入れが行き届きやすく、実際の清潔さもキープしやすいです。
しかしながら、明るい色調の中でも真っ白な色味のクッションフロアや、白無地のクッションフロアはなるべく避けたほうが無難です。真っ白かつ無地のクッションフロアは、尿ハネなどの汚れやゴミを必要以上に際立たせてしまうため、かえって清潔感が失われやすくなります。また、真っ白のクッションフロアは経年劣化によってどうしても黄ばみやすく、清潔感を重視したいという方は特に注意が必要です。
そこまで頻繁にリフォームすることのできないトイレの床。そのため、少しくすみがかったオフホワイトや、黄味がかったアイボリー、薄いベージュ系のクッションフロア、小花柄などの柄が入ったクッションフロアなど、なるべく経年劣化の影響を受けない色味を選ぶようにしましょう。
2-2.空間を広く見せたい場合
どうしても狭くなりがちなトイレ空間。圧迫感を与えず、広々とした印象を演出するためには、鮮やかで明るい色合いのクッションフロアがベストです。
空間を広く見せたい場合に多く用いられているのが白系のクッションフロアですが、これは色の鮮やかさ(彩度)と色の明るさ(明度)がともに高いことが理由として挙げられます。鮮やかで明るい色調は光を反射しやすく、明るく広い空間を演出しますが、逆に濃く暗い色のクッションフロアは圧迫感を生み出し、空間を狭く感じさせます。
例えば、同じグリーンでも、彩度と明度の低いダークグリーン系のクッションフロアよりも、パステル系のライトグリーンの方が空間を広く感じさせてくれます。このように、もし定番色の白以外を使用したい場合は、色の彩度と明度に着目するのがおすすめです。
また、柄を選ぶ場合も、大きな柄や大胆な色合いのデザインよりも、小さな柄や細い線、淡い色調の柄の方が圧迫感が少なく、トイレ空間を広く見せる効果があります。
トイレ空間を広々とした雰囲気を醸し出したい場合には、クッションフロアの色や柄など、バランスよく考慮することが重要です。
2-3.汚れを目立たせたくない場合
トイレのクッションフロアの色は、日々の使用による黒ずみや尿ハネ、経年劣化による黄ばみなどの汚れが目立たない色を選ぶことも重要です。
汚れを目立たせたくないという方におすすめなのが、濃いめのベージュやグレーなどの中間色。黒やダークカラーのクッションフロアなら、使用するにつれて蓄積した黒ずみ汚れや、黄ばみなどが目立ちにくいと思いがちですが、ホコリや髪の毛、排泄物などの掃除をすれば取り除ける汚れも見えにくくなるという落とし穴も。汚れが見えにくいため掃除が疎かになりがちになり、かえって不衛生な状態に陥りやすくなってしまいます。
また、白やライトベージュ、ライトイエローなどのクッションフロアは、汚れが見えやすく、掃除がしやすい特長がありますが、経年劣化とともに生じる黒ずみなどが目につきやすくなります。特に、無地の白いクッションフロアは汚れが目立ちやすく、経年とともに黄ばみが生じる可能性があるため、注意が必要です。
その点、濃いめのベージュやグレーなどの明るくも暗くもない絶妙な色味の中間色は、ある程度の汚れが目立ちにくく、同時に黄ばみ汚れも見逃しにくいため、清潔な状態を保ちやすくなります。また、ベージュやグレーは他の小物や壁紙との調和性が高く、カラーコーディネートがしやすいのも嬉しいポイント。
ベージュやテラコッタカラーの木目調、大理石調などの柄が入ったクッションフロアや、マーブル模様などランダムなデザインのクッションフロアも、汚れが目立ちにくく、お手入れがしやすいです。
2-4.インテリアを重視したい場合
トイレのクッションフロアを選ぶ際、インテリアを損なわないおしゃれな雰囲気をもつものを選ぶことも大切です。
木目調や小花柄のクッションフロアはナチュラルで温かみのある雰囲気を醸し出し、大理石調や珊瑚石調などの石柄やタイル、またはモルタル風のクッションフロアは高級感を演出してくれます。これらのデザインはクッションフロアでも豊富に取り揃えられています。ご自身の理想のトイレの雰囲気やテーマに合わせて、最適な色や柄を選んでみましょう。
同時に、便器の色との組み合わせもインテリア上、重要なポイントです。
便器の色は白が定番ではありますが、近年ではアイボリーやピンク、ベージュ系、グレー、ブルー、ブラックなど、様々な色のものが販売されています。トイレも一緒にリフォームする場合には、トイレの色とのバランスも考慮に入れながらクッションフロアの色を選ぶとよいでしょう。白系の明るい色調便器には明るい色のクッションフロア、落ち着いた色合いの便器にはダークトーンのクッションフロアといったように、クッションフロアと便器は同じトーンのものを選ぶことで統一感を出すこともできます。
また、壁紙との相性も考慮することも重要です。柄物の壁紙には無地のクッションフロアが合い、無地の壁紙には柄物のクッションフロアが良く映えます。クッションフロアのデザインも壁紙と調和させることで、トイレ全体の雰囲気をまとめることができます。便器の色、壁材や天井といった全体のバランスを意識してコーディネートすると、おしゃれでバランスのとれたトイレ空間が完成します。
3.トイレのクッションフロア選びのポイント
ここからは、実際にトイレのクッションフロアを選ぶ際に重視すべきポイントをご紹介していきます。
トイレに使用するクッションフロアの色や柄が決まったら次に着目したいのが性能や品質。トイレの床材として備えておきたい機能やデザインについて解説しますので、クッションフロアを選ぶ際の参考にしてみてください。
3-1.お手入れのしやすさ
トイレの床は日常的に水がかかったり、汚れがつきやすかったりと、掃除に手間がかかりがちな箇所。
そのため、掃除のしやすさがなによりも重要となります。
掃除がしやすいクッションフロアの特徴として、汚れが付きにくい特殊なコーティングやワックスが施されたものが挙げられます。防汚加工が施されたクッションフロアは、汚れにくいだけでなく、汚れた場合でもキレイに落とすことができるのが特徴。サッと水拭きするだけで簡単に汚れを落とすことができ、清潔なトイレ環境を保つことができます。
また、凸凹のないフラットな表面のクッションフロアを選ぶことも重要。凹凸のあるデザインはおしゃれである反面、そのデザインが原因で汚れが入り込みやすく、掃除が難しくなります。デザインをそこまで重視せず、お手入れの手間を省きたい方には、凹凸のないデザインのクッションフロアを選ぶのがおすすめ。
清潔で衛生的な状態を維持するためには、デザイン性と掃除のしやすさのバランスを考えながら床材を選ぶことがポイントです。
3-2.消臭機能
クッションフロアには、臭いを抑える消臭効果があるものも存在します。臭いがこもりやすい狭いトイレ空間。臭いの発生を予防するために、消臭効果があるクッションフロアを選ぶことをお勧めします。
消臭機能を備えたクッションフロアは表面に消臭成分を含ませており、これによりニオイの発生源である悪臭成分を吸着し、直接分解してくれます。これらの消臭効果があるクッションフロアは、24時間消臭効果が続くため、お手入れの手間なく清潔さが維持されます。同時に、消臭機能を備えることで、一般のクッションフロアよりも表面層に適度な厚みがあります。これにより、クッション性が向上し、足腰への負担を軽減する効果も期待できます。
ただし、消臭効果がある床材でも、定期的な掃除や換気が必要です。また、長期間使用すると消臭効果が低下する可能性があるため、定期的なメンテナンスも必要となります。
3-3.抗菌・防カビ性
トイレ空間では、雑菌の増殖も気になりますよね。そこでおすすめしたいのが、抗菌加工が施されたクッションフロア。
抗菌効果をもつクッションフロアには、シート表面に抗菌剤が練り込まれているため、細菌を寄せ付けず、大腸菌から黄色ブドウ球菌までさまざまな細菌の増殖を抑える効果があります。トイレ空間を衛生的に保ちたいという方にはおすすめのクッションフロアです。
さらに、水回りで湿気も多いトイレ空間では、防カビ加工が施されたクッションフロアも有用です。クッションフロア本体に防カビ剤が練り込まれており、カビの忌避効果が長期間持続し、床のカビの発生や繁殖を防ぎます。
しかしながら、抗菌・防カビ機能に頼るだけではなく、換気をこまめに行うことも重要です。特に、梅雨時期や夏場などの湿度の高い時期には必ず行うようにし、クッションフロアの抗菌・防カビ機能をより効果的に活かすようにしましょう。
3-4.耐久性・耐傷性
クッションフロアは柔らかい素材のため、硬いものや鋭利なものを落とすと表面に傷がつきやすい性質を持ちます。
表面についた傷から汚れが入り込んだり、臭いが発生する可能性もあるため、耐久性や耐傷性に優れた丈夫で高品質なクッションフロアを選ぶことが重要です。
さらに、丈夫さを保つためには、施工の際にも慎重さが求められます。クッションフロアはシート状のため、トイレの形状に合わせてカットして施工しますが、施工が甘い場合には、角に隙間ができてしまうことがあります。これにより、隙間から汚れや湿気が入り込みやすく、不衛生であると同時に劣化も早まる可能性があります。
DIYでクッションフロアを張り付けることももちろん可能ですが、相談から施工までを一貫して行ってくれるリフォーム会社に依頼することで、失敗を防げるでしょう。
4.まとめ
いかがでしたか?
クッションフロアの特徴から、トイレのクッションフロアにおすすめの色、クッションフロアを選ぶ際に知っておきたいポイントまで、詳しく解説しました。
トイレのクッションフロアは、トイレ空間の快適さや清潔さ、そして印象を左右させる重要な要素です。たくさんの選択肢があるからこそ悩んでしまいがちですが、本記事を参考に、色・柄・機能などさまざまな面から、ご自身のニーズや好みにあったクッションフロアを選んでみてくださいね。また、トイレのクッションフロアの張り替えを安心して進めたい場合には、専門業者へ依頼するのもおすすめです。
まずは無料の見積もり相談から始めてみてはいかがでしょうか。興味のある方は、ぜひ一度【おうちのアラート】までお問い合わせくださいね。
【関連】洗面所の床をリフォームしたい場合はこちらもチェック!
【関連】フローリングとクッションフロアの違いとは?
【関連】フロアタイルとクッションフロアの違いとは?