
外壁選びは、家の見た目や耐久性に大きく関わる重要なポイント。リフォームを検討する際には絶対に失敗したくないですよね。
そこで本記事では、外壁の種類とその特徴から、メンテナンス方法まで詳しくご紹介します。外壁の選び方に迷っている方や、メンテナンスを検討している方はぜひ参考にしてみてくださいね。
1. 外壁の種類・特徴

外壁にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴やメンテナンスの頻度があります。ここでは、主要な外壁材を紹介し、それぞれのメリットやデメリットについて詳しく見ていきましょう。
1-1. 窯業系サイディング
窯業系サイディングはセメントに繊維を混ぜて高温で焼き上げた外壁材です。コストが低く、工期が短いため、日本の住宅で最も一般的に使用されています。色やデザインのバリエーションも豊富で、約70%の住宅に採用されています。
- 費用相場:3,000〜6,000円/㎡
- メンテナンス周期:5〜10年
1-2. 金属系サイディング
金属系サイディングはメッキ塗装された鋼板で作られ、芯材に断熱材が使用された外壁材です。モルタル外壁の約1/10の重さと軽量で、耐震性に優れています。
- 費用相場:1,500~4,000円/㎡
- メンテナンス周期:10~15年
1-3. 木質系サイディング
木質系サイディングは天然木を使用した外壁材で、「木」の風合いを演出できます。しかし防水性が劣化しやすく、雨水による腐食が生じやすい点がデメリットです。また防火地域では使用できないこともあるため、使用を望む場合には事前の確認が必要です。
- 費用相場:5,000〜8,000円/㎡
- メンテナンス周期:約10年
1-4. 樹脂系サイディング
主に塩化ビニル樹脂を原料とする樹脂系サイディングは、日本でこそあまり普及していませんが、アメリカでは一般的な外壁です。塗装しているわけではないので塗膜の剥がれや塗り替えのメンテナンスが不要なところが大きな魅力。ただし、施工できる業者が少なく、デザインのバリエーションも少ない点は難点でしょう。
- 費用相場:6,000〜9,000円/㎡
- メンテナンス周期:10〜20年
1-5. モルタル外壁
水とセメントと砂を混ぜ合わせた素材で作られる、モルタル外壁。窯業系サイディングに続いて高いシェア率を誇ります。職人が左官によって仕上げるのでデザイン性が高く、滑らかな表面にすることはもちろん、凸凹をつけたり、模様をつけたりと加工の種類も豊富です。また、他の外壁材に比較して防火性の高さも大きなメリットです。
デメリットを挙げるとすれば、職人の手作業を必要とするため、他の外壁材を使用した場合と比較して施工費が高いところです。
- 費用相場:4,500円/㎡
- メンテナンス周期:8〜10年
1-6. タイル
これまで紹介した外壁材と比較して、経年劣化や変質がほとんど発生しないのがタイルです。そのため、初期費用が他の外壁材の倍近くすることも。ただし初期費用さえ多めに見積もれば、その後の耐用年数は長く、塗り替えなども発生しないことからお得感を感じやすいでしょう。
- 費用相場:13,000円/㎡
- メンテナンス周期:約20年
2. 既存の外壁を補修する際のポイント

外壁の補修を検討する際には、まず現在の外壁材の種類を調べ、適切な補修方法を選ぶことが重要です。ここでは、補修のポイントについて解説します。
2-1. 住宅の外壁材の種類を調べる
外壁材の種類を知るためには、まず購入時の資料を確認する方法があります。資料であれば、設計図面や外壁材のパンフレットなどに記載されているでしょう。
資料が見当たらない場合は、上記の特徴と照らし合わせながら自己判断を行なうこともできますが、プロに依頼して調査してもらうのが手っ取り早いです。
2-2. 補修方法を検討する
シーリングの切れや部分的な塗装の剥がれ、ひび割れなど、軽微な劣化や部分的な劣化であれば部分補修が可能です。しかし、最も一般的な補修方法は全面補修です。表面全体に均等に塗装を施し、見た目を新調する方法です。
劣化が激しく塗装による補修が間に合わない場合は、新たに外壁材を重ねて張る「重ね張り」や、現在の外壁材を撤去して新しいものを張る「張り替え」などの方法もあります。
3. まとめ
いかがでしたか?
この記事では、外壁材の種類について詳しく紹介してきました。家の印象を左右する大事な要素だけに、今後10年スパンでの暮らしを思い描きながら選びたいものですよね。
「ますます迷ってしまう!」そんな場合には、ぜひ一度【おうちのアラート】までご相談ください。プロが丁寧に暮らしの相談に対応いたします。
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