くつろぎや家族団らんの場であるリビング。そんなリビングに照明を取り入れるならやはり、自分が好きなテイストのものやアットホームな雰囲気をもたらしてくれるものを選びたいですよね。
そこで、本記事ではリビング照明の主な種類や選び方のポイントを紹介します。ぜひおしゃれなリビング照明選びの参考にしてみてくださいね。
1. リビングに必要な明るさは?
リビングに最適な明るさは、一般的に白熱電球の場合は1畳あたり30~40W、LED電球の場合は400ルーメンがそれぞれ必要だと言われています。したがって10畳のリビングの場合には白熱電球なら400W程度、LED電球の場合には4000ルーメンの照明が必要となるでしょう。
ひとつの照明で上記の目安を賄う必要はなく、照明を複数組み合わせて合計値を上記に合わせても大丈夫。もし既存の照明があり、新しい補助照明を追加する場合は、主照明のワット数を調整して全体のバランスを取ると良いでしょう。
2. リビング照明の主な種類
それでは、以下でリビング照明の主な種類をご紹介していきます。リビング照明は空間全体の印象にも影響を与えるため、ぜひお好きなインテリアの方向性を思い浮かべながら探してみてはいかがでしょうか。ネットショッピングをしながら色々とインテリアを想像してみるのも、リビング照明選びの助けになりそうですよ。
2-1. ペンダントライト
ペンダントライトは、天井から吊り下げる形で設置される照明器具の一種です。特徴としては、一つまたは複数の光源がケーブル、チェーン、またはロッドによって天井から吊り下げられていること。このタイプの照明は、ダイニングテーブルの上やキッチンカウンター、リビングエリアの中心など、特定のエリアを照らすために使われることが多いです。
ペンダントライトはそのデザインが多様で、インテリアのスタイルに合わせてさまざまな形状、サイズ、色、材質が選ばれます。装飾的な要素が強く、空間のアクセントとしても機能します。シンプルなものからアート作品のような複雑なデザインまで幅広い種類があり、空間の雰囲気を左右する重要な役割を担っています。
ペンダントライトは、空間に洗練された印象を与えることができます。特に高い天井に適しており、モダンや北欧スタイルのインテリアにマッチします。
2-2. シーリングライト
シーリングライトは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具です。この照明は一般的に室内のメイン照明として使われ、広い範囲を均一に明るく照らす能力があります。デザインはさまざまで、フラットなものから、少し突出した形状、装飾的なディテールが施されたものまでさまざまです。
シーリングライトはその設置場所や使われる空間に応じて、さまざまなスタイルや機能を持ったモデルがあります。例えば、リモコンで光の強さを調整できるもの、エネルギー効率の良いLEDを使用したもの、色温度の調整が可能なものなどがあります。このタイプの照明は、リビングルーム、寝室、キッチン、廊下など、家のあらゆる部屋で広く利用されています。
2-3. ダウンライト
ダウンライトは、天井に埋め込む形式で設置される照明器具で、光を直接下方向に投射する特徴をもっています。このタイプの照明は、特定のエリアやオブジェを明るく照らすために使われることが多く、集中的な照明が必要な場所にも利用されます。
ダウンライトの主な特徴は、そのデザインがシンプルで目立たないこと。天井にフラッシュに取り付けられるため、スペースをスッキリと見せることができ、現代的なインテリアによく合います。また、可動式のものでは光の方向を調整できるタイプもあり、展示空間や作業スペース、読書コーナーなど、特定の用途に合わせて光をコントロールすることができるのも特徴です。
一般的にダウンライトは、ハロゲン電球やLEDなどの省エネ型電球を使用しているため、エネルギー効率の良さからも支持されています。家庭内の廊下やキッチン、リビングエリア、バスルームなど、幅広いエリアで利用されています。また、読書スペースや作業エリアの作成に最適です。天井に埋め込まれているため、空間を広々と見せたい方にもおすすめです。
2-4. フロアライト
フロアライトは、床に置くタイプの照明器具で、室内の特定のスポットを照らすのに適しています。柔らかな間接照明を作り出すことで部屋の雰囲気を暖かくし、リラックスした空間を演出してくれます。フロアランプの高さやデザインは多様で、デコレーションとしての機能も果たしつつ、読書や作業をする際の追加の光源としても使われます。
フロアライトは、移動も簡単で場所を取り替えることができるため、家具の配置や部屋の用途が変わったときにも対応しやすいのが特徴です。スタンドタイプが一般的ですが、ランプシェードの形状や材質、色もさまざまで、インテリアに合わせて選べる幅が広いです。リビングをはじめとして寝室、書斎など、多くの居住空間でインテリアのアクセントにお好きなデザインを取り入れる方が多いようです。
2-5. テーブルランプ
テーブルランプは、テーブルやデスクの上に置くために設計された照明器具です。このタイプのランプは、局所的に明るくさせる効果があり、読書、勉強、仕事などしばしば使用されます。また、テーブルランプは装飾的な要素も強く、インテリアの一部として部屋の雰囲気を高める役割も果たします。
そしてそのデザインも多岐にわたります。クラシックなスタイルからモダン、ミニマリスト、工業的、またはアーティスティックなデザインまで、さまざまなインテリアに合わせたものが存在します。
ランプシェードの材質や形状、ランプのベースのデザインによっても光の拡散の仕方が変わるため、使用目的を明確にしたうえで選んだ方が良いでしょう。
3. リビング照明を選ぶときのポイント
ここに至るまでリビング照明の主なデザインを紹介してきました。実は、リビングをおしゃれで心地よい雰囲気にするためには他にもいろいろな工夫すべき点があります。以下ではさらに、リビング照明を選ぶための実践的なアドバイスをご紹介していきましょう。
3-1. 調光機能のついた照明を選ぶ
人数の多い家庭ではリビングの過ごし方もさまざま。勉強や仕事などの作業を行なう家族からゆっくりとしたひとときを過ごしたいと思っている家族まで、多様なニーズがあります。そしてそれぞれに、適した照明の色が異なります。
例えば集中力を高めたいときは明るめの蛍光灯の方が集中しやすいとされています。手元の作業においても手暗がりを作らない分スムーズに進むでしょう。反対にリラックスムードを作りたいときには、やや暗めの暖色ライトがゆったりした雰囲気を演出してくれるためおすすめです。
もしニーズが複数存在する場合には、リモコンによって光の色や明るさを変更できるタイプを選ぶと空間演出の幅が広がるでしょう。
3-2. 間接照明を加える
上記でご紹介した通り、リビングに明かりが必要な場合でも、全体を隅々まで照らせる強い明かりから手元だけふんわりと照らすための弱い明かりまで、シーンによってニーズは異なりますよね。そんなときのために、間接照明をリビングの面積に応じて複数個配置しておくと便利です。
主照明を切ったまま間接照明を照らせばリラクシングな雰囲気に、主照明にプラスして使用すれば明るく華やかな雰囲気に。複数光源があるだけで、インテリアにも趣が生まれます。間接照明にはさまざまなデザインがあるので、ぜひ全体のインテリアと組み合わせてお好きなものを加えてみてはいかがでしょうか。その際に、サイズを大中小とバランス良く分散させるとスタイリッシュな印象が生まれますよ。
3-3. アートやデッドスペースに組み合わせる
間接照明など、ライトの光が効果的に届く場所にアートを配置するのもひとつのインテリアテクニック。自然と人の目を集めるスポットを作ることで、インテリア全体のメッセージ性を高めてくれます。
逆に、普段リビングの中でもあまり行かない隅の方やデッドスペースに間接照明をおくのもおすすめ。光を効果的に当てることで空間に広がりが生まれ、より雰囲気のあるおしゃれなお部屋になりますよ。
4. まとめ
ご自分の部屋に合いそうなリビング照明のイメージはできましたか?「まだあまりイメージが湧かない」という方も「ペンダントもシーリングもどちらもいい」と迷ってしまう方も、ネットショッピングするだけでもいろんなアイディアが湧いてくるはず。ぜひこの記事を参考にしながら、おしゃれで素敵なリビング空間を作ってみてくださいね。