これから暑い季節となっていき、エアコンを使う機会が増えていきますね。
その前にエアコンの掃除を考えているけれども、
「プロに頼むのはお金が掛かる」「掃除をしてもらうのにスケジュールを空けるのが面倒」と思うあなたに、本記事はおすすめです。
この記事では、自分でエアコンを掃除する方法や必要な道具、注意点・掃除の頻度、安全に掃除を行なうための方法を紹介していきます。
1. エアコン掃除をしないとどうなる?
そもそも、「エアコンの掃除をプロに依頼したり、自分で掃除したりなどしなくても困らないのでは?」
と考えるかもしれません。でも、そんなことはありません!
エアコンを定期的に掃除しないことにはいくつかのデメリットがあります。以下に主なものを挙げてみましょう。
①効率の低下と消費電力の増加
エアコン内部のダストや汚れが蓄積すると、エアコンの冷却効率や暖房効率が低下します。それが原因で、いつもより多く電力を消費し、電気代が高くなることがあります。
②空気の質の低下
フィルターや内部がカビや細菌で汚れていると、エアコンは清潔な空気を循環させることができません。これにより、室内の空気質が低下し、アレルギーや呼吸器系の問題を引き起こす可能性があります。
③悪臭の発生
カビやバクテリアが内部に繁殖すると、エアコンから不快な臭いが発生することがあります。
④故障や寿命の短縮
汚れが積もることでエアコンの部品に過度の負担がかかり、故障したりエアコンの寿命が短くなる可能性があります。
2. エアコン掃除に必要な道具と準備
エアコンを自分で掃除することは難しくありません。基本的な道具と準備を整えれば、誰でも簡単にエアコンを清潔に保つことができます。こちらでは必要な道具と掃除の準備について紹介します。
2-1. 掃除に必要な道具
エアコン掃除を始める前に、以下の基本的な道具を揃えましょう。
・ネジドライバー:エアコンのカバーを開けるために必要です。
・歯ブラシ:エアコンの内部やフィンを優しく掃除するのに適しています。
・洗剤:中性洗剤を水で薄めたものが一般的に使用されます。
・スプレーボトル:洗剤水をスプレーするために使います。
・乾いた布:拭き取り用に使います。
・使い捨ての手袋とマスク:清掃中にホコリやカビを吸い込まないために重要です。
これらの道具は、家庭によくあるものやホームセンターで簡単に手に入るものばかりです。
2-2. 掃除の準備
・効果的なエアコン掃除を行なうための準備の例です。
・電源を切る:安全のため作業を始める前にエアコンの電源を必ず切ってください。
・移動経路を確保する:掃除しやすいように、エアコン周りの家具や障害物を移動させましょう。
・本体のホコリを取る:分解時にホコリが舞う可能性があるので、ハンディモップなどでホコリをとりましょう。
・説明書を確認する:エアコンのモデルによって分解方法が異なる場合があるため、エアコンの取扱説明書を読み、正しい分解方法を確認してください。
以上の準備を進めた上で、エアコン掃除へと移りましょう。
3. エアコンの掃除方法
ここではご家庭によくある壁掛け型エアコンの基本的な掃除手順を解説します。
①まず、エアコンの電源を切りフロントパネルを開けてフィルターを取り外します。
②フィルターは水洗いが可能であれば、ぬるま湯と中性洗剤で洗い、十分に乾燥させてください。もし埃が溜まっている場合には、水洗いの前に掃除機で埃を取り除くとスムーズです。また、フィルターの目に残った埃がつまらないように、水洗いのときには、掃除機をかけた表面とは反対側(裏面)から水を当てるようにしましょう。
③内部のフィンやファンは、柔らかいブラシを使ってホコリを優しく取り除きます。また、無理やり掃除を行なうと部品を傷つけてしまう可能性があります。手が届かない場合には無理せずプロに依頼しましょう。
④掃除が終わったら、フィルターを元に戻し、パネルを閉じます。
⑤送風運転を1時間以上実行して、エアコン内部を乾燥させましょう。
4. 掃除時の注意点とポイント
エアコン掃除を安全に効果的に行なうためには、いくつかの重要な注意点があります。これらのポイントを押さえておくことで、掃除中の事故やトラブルを防いで掃除をしましょう。
安全なエアコン掃除のためには、以下のヒントを参考にしてください。
・常に電源を切って作業を開始する。
・掃除用の洗剤はエアコンに適したものを選び、皮膚や目への刺激がないか確認しましょう。
・高い位置での作業は安定した脚立を使用し、一人で作業しないようにしましょう。
・作業中は他の人の助けを借りることが望ましいです。また、床にはビニールシートを敷いて、 水や洗剤の飛散で汚れないように準備しましょう。
・フィルターを扱う際は、手袋を着用して尖った部品で手を傷つけないよう注意しましょう。
・エアコン内部の繊細な部品、特にフィンは慎重に掃除する必要があります。
・繊細な部品を無理に掃除すると破損の原因になり得るため、適切なツールと軽いタッチで掃除を行なうことが推奨されています。
5. 定期的な掃除
エアコンを自分で掃除する方法や注意点がわかれば、これでいつでも掃除ができますね。エアコンはできれば定期的な掃除が大事なので、もし可能であれば今から紹介するように年間のメンテナンスのスケジュールを決めて、定期的に掃除をしましょう。
5-1. 春(夏の使用前)
エアコンを快適に使用できる状態で夏を迎えるために、夏前はしっかりと掃除をしておきましょう。
5月ごろにエアコンを試運転してから、フィルターと室外機周辺の掃除(*1)を行なうことをおすすめします。 フィルターを取り外した時に、薄いアルミがたくさん並んでいる「熱交換器」が汚れていないか確認をしましょう。熱交換器に汚れがたまると、カビや嫌な匂いの原因になります。
しかし、ご自身で掃除しようとするとアルミの板を曲げてしまったり電子部分が故障してしまう場合があります。不安な場合は、専門業者による点検を実施することをおすすめします。
(*1) 室外機が周辺の空気をしっかり吸い込んで吹き出すように、室外機周辺の物を置かない状態にすることを指します。
5-2. 夏の冷房シーズン
エアコンのシーズン中はこまめに掃除をしましょう。
7月〜9月ごろは、フィルターの掃除、室外機周辺の掃除、エアコンに備わっているのであれば、内部クリーン運転を大体2週間に1回程度と、こまめに掃除をしてカビの発生を防ぎましょう。
5-3. 秋(暖房シーズン前)
本格的な暖房シーズンに入る前の11月ごろに、暖房を使用する前に「5-1.春(夏の使用前)」と同様の手順でフィルターの掃除と室外機周辺の掃除をしましょう。
5-4. 冬の暖房シーズン
暖房のシーズン中なのでこまめに掃除をしましょう。
12月〜2月ごろは、フィルターの掃除、室外機周辺の掃除を大体2週間に1回程度行ないましょう。
6. まとめ
定期的なエアコンの掃除でエアコンの内部をクリーンに保つことで、消費電力を抑えて冷却・暖房効率を高めることができます。また、空気の質を改善することでカビや細菌の繁殖を防ぎ、不快な臭いの発生を抑制する効果も。
エアコン掃除は、特別な技術を必要とするわけではありません。適切な道具と準備、注意点を理解すれば、誰でも効果的な掃除ができます。節電効果や冷暖房効果を高めるだけでなく、快適な生活を守るためにも、季節の変わり目ごとに掃除のタイミングを設けることをおすすめします。
もし「エアコンクリーニングを自分で行なうのが難しい…」といったお悩みがある場合には、【おうちのアラート】まで、ぜひお気軽にご相談くださいね。