【2024年最新】子育てエコホーム支援事業で家を快適に!

子育て世帯の皆さんに嬉しいお知らせがあります。2024年の子育てエコホーム支援事業が、あなたの家族の生活をもっと快適にするための充実した補助を提供します。

今回はその補助金の内容や、申請方法について詳しくご紹介します。この機会を活かして、より良い家づくりやリフォームを計画してみませんか?

※2024年3月執筆時点の情報です。補助金申請にあたっては、公式Webサイトで最新情報をご確認ください。

1. 子育てエコホーム支援事業とは

今回ご紹介するのは、国土交通省や環境省が提供する補助金制度「住宅省エネ2024キャンペーン」のひとつである「子育てエコホーム支援事業」を利用するうえでの2024年版の情報です。詳しい内容は、支援する補助の対象となる条件や、その申請方法の手順など。

申請の手続きや条件が複雑で分かりづらい箇所を解説するため、ご家族や現在リフォーム工事を検討している工事施工業者と一緒に、補助が受けられるかを確認してみましょう。

ざっくり説明すると、この制度は子育て家庭や若い夫婦の世帯を対象とし、断熱材の追加や更新や高効率給湯器の導入といったリフォーム工事を行なうことで補助金が得られるといった内容のものです。
交付申請等の手続きや補助金の工事発注者への還元は、工事施工業者が行ないますので、工事発注を検討している皆さんは必要な書類を揃えるだけでOKです。

では、早速詳しい条件や補助額、手続きの手順について解説していきましょう。

2. 子育てエコホーム支援事業の概要

こちらの事業の目的や、対象となる工事、製品、さらには補助金の上限額について解説します。
また、申請についてもっとも注意すべきことも併せて解説していきます。申請をお考えの方は、まずこの事業の補助を申請する前に申請期間に間に合うかどうかをご確認ください。

2-1. 交付申請はお早めに

補助金の詳細をご説明する前に、まずはこの重要な情報を共有させてください。交付申請の期間は、「2024年3月中下旬〜予算上限に達するまで(遅くとも2024年12月31日まで)」と設定されています。予算がなくなり次第、期待される終了日より前に申請が締め切られる可能性があります。そのため、補助金を活用する予定がある方は、できるだけ速やかに手続きを進めることをお勧めします。

書類や証明書の用意にも時間が掛かる可能性があるため、2024年3月中・下旬より前に書類が揃えられるように行動することを推奨します。

2-2. 事業の概要

子育てエコホーム支援事業は、生活費の上昇が懸念される家庭や、新婚夫婦などを支える目的で設けられました。この事業は、新築や既存の住宅をエネルギー効率の良いものへと改善するための手助けをし、同時に2050年のカーボンニュートラル実現への貢献を目指すものです。

つまり、快適に過ごせる家庭づくりと同時に、それぞれが地球の未来を考える一助となるよう、この事業は設計されているというわけです。

2-3. 補助対象の工事や製品

工事の種類対象となる箇所/製品・その他説明
開口部の断熱改修開口部は以下に該当する箇所となります
・ガラス交換
・内窓設置
・外窓交換
・ドア交換
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修外壁、屋根・天井または床(基礎断熱)​の部位ごとに、一定の使用量以上の断熱材(省エネ基準レベル、ZEHレベル)を利用する断熱改修を対象とします
エコ住宅設備の設置対象となる製品は以下になります
・太陽熱利用システム
・節水型トイレ
・高断熱浴槽
・高効率給湯器(エコキュート/エコジョーズ/エコフィール/ハイブリッド給湯機)
・節湯水栓
・蓄電池
子育て対応改修対象となる製品は以下になります
・ビルトイン食器洗い機
・掃除しやすいレンジフード
・ビルトイン自動調理対応コンロ
・浴室乾燥機
・宅配ボックス
防災性向上改修対象となる製品の窓ガラスは、「JIS R 3109:2018 建築用ガラスの暴風時における飛来物衝突試験方法」に基づき実施する試験により、屋根瓦の破片相当以上の飛来物の衝突に対して安全性を有することが確認された合わせガラスまたは合わせ複層ガラスであること
バリアフリー改修対象となる工事は以下になります
・手すりの設置
・段差解消
・廊下幅等の拡張
・衝撃緩和畳の設置
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置対象となる工事は以下になります
・空気清浄機能/換気機能付きエアコン
リフォーム瑕疵(かし)保険*等への加入 ※リフォーム後に欠陥が見つかったときに受け取れる保険対象となる期間内に契約した、実施する工事について、国土交通大臣が指定する住宅瑕疵担保責任保険法人が取り扱うリフォーム瑕疵保険および大規模修繕工事瑕疵保険への加入を対象としてます。
・株式会社住宅あんしん保証
・ハウスプラス住宅保証株式会社
・株式会社日本住宅保証検査機構
・株式会社ハウスジーメン
・住宅保証機構株式会社

2-4. 補助上限の概要

  • 1戸あたり20万円

条件によって上限の引き上げがあります。引き上げの詳細は、「3-6.補助上限」をご確認ください。

3. 支援の条件

子育てエコホーム支援事業では、子育て世帯・若者夫婦世帯のリフォームを予定している住宅の所有者で、該当するエコホーム支援の業者と契約を結んだ人が対象となります。

この事業で支援されるリフォーム内容には、家の断熱性を向上させる工事や、環境に優しい住宅設備の導入が含まれますが、補助金の総額が5万円を下回る場合は、補助の対象外となります。通常、補助金の上限は1住宅につき20万円ですが、特定の条件を満たす場合は、その上限額を超える補助が可能です。

子育て家庭や若いカップルだけでなく、その他の世帯もこの補助金を利用することができます。

3-1. 対象となる方・条件

  • エコホーム支援事業者と工事請負契約等を締結し、リフォーム工事をする方
  • リフォームする住宅の所有者等であること
  • 子育て世帯または若者夫婦世帯が、自ら居住する住宅に行なうリフォーム工事である
    • 子育て世帯とは:申請時点において、2005年4月2日以降に出生した子を有する世帯
    • 若者夫婦世帯とは:申請時点において夫婦であり、いずれかが1983年4月2日以降に生まれた世帯

3-2. 対象となるリフォーム工事と補助額

補助額の合計が5万円以上になることが条件となっています。
以下は対象となるリフォーム工事の一覧です。

工事の種類説明補助上限最大補助額
A開口部の断熱改修エネルギー効率の高い窓への交換や、断熱性能を向上させる工事いずれか必須49,000円
外壁、屋根・天井又は床の断熱改修外壁、屋根・天井または床の断熱改修は、断熱材を使用しエネルギー効率を向上させる工事151,000円
エコ住宅設備の設置省エネや環境に優しい住宅設備を導入するリフォーム工事64,000円
B子育て対応改修家事の負担軽減や防犯・騒音対策を目的とした住宅設備の改修Aと同時に行なう場合のみ補助対象90,000円
防災性向上改修窓の飛来物衝突に耐える合わせガラスまたは合わせ複層ガラスへの交換41,000円
バリアフリー改修手すりの設置や段差解消など、居住空間の安全性とアクセシビリティ向上を目指すリフォーム28,000円
空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置空気質を改善するエアコンの導入26,000円
リフォーム瑕疵保険等への加入リフォーム工事後の万が一のための不具合飲めに加入する瑕疵保険7,000円

3-3. 対象とならないリフォーム工事例

  • ドアや欄間のガラス交換
  • 店舗併用住宅などの住宅以外の部分の工事
  • 住宅の所有者等が住宅設備を購入し、その取付を住宅事業者に依頼する工事
  • 外皮以外の窓やガラス・ドアの工事
  • 屋外に設置した手すりや段差の工事
  • 太陽光発電やエネファームの設置工事リース設備の設置工事および中古品を用いた工事

3-4. 対象となる期間

  • 工事請負契約日の期間
    • 契約日は問いません。着工までに締結された工事請負契約が対象となります。
  • 着工日の期間
    • 2023年11月2日~交付申請まで(遅くとも2024年12月31日)

3-5. 補助上限

1戸あたり20万円までですが、以下の条件の場合は上限の引き上げがあります。

世帯の属性既存住宅購入・長期優良住宅の有無1戸あたりの上限補助額
子育て世帯
若者夫婦世帯
既存住宅を購入しリフォームを行なう場合60万円
長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合45万円
上記以外のリフォームを行なう場合30万円
その他世帯(法人/管理組合を含む)長期優良住宅の認定(増築・改築)を受ける場合30万円
上記以外のリフォームを行なう場合20万円

詳細は公式サイト「子育てエコホーム支援事業」 > 「対象要件の詳細」をご確認ください。

4. 補助金の申請方法

補助金を申請するなら、ワンストップで補助事業に申請を行なえる「ワンストップ申請」を活用しましょう。高断熱窓や省エネ給湯器の設置など、住宅省エネ化を支援する4つの補助事業への申請が可能です。業者が申請代行を行なうので、手続きもスムーズに進みます。事前の確認が大切ですので、詳細は公式サイトをチェックしてください。

4-1. ワンストップ申請について

「住宅省エネ2024キャンペーン」では、リフォーム工事に関する補助金申請がワンストップで可能です。たとえば、「子育てエコホーム支援事業」を利用して高断熱窓や高効率給湯器を設置した際、製品の性能に基づき、「先進的窓リノベ2024事業」や「給湯省エネ2024事業」など、複数の事業から追加で補助を得られる可能性があります。

ただし、各事業によって提出が必要な書類が異なり、申請プロセスはそれぞれ独立しています。契約した業者が申請の代行をしてくれるので、ワンストップでの申請が可能かどうか、事前に業者に確認することをおすすめします。

詳しくは「子育てエコホーム支援事業の概要資料p15」をご確認ください。(ワンストップ申請の詳細は、各種支援事業の資料に共通で記載されています。)

(出典:子育てエコホーム支援事業の概要資料p15)

4-2. 手続きの流れ

大まかな流れは、工事の契約が完了し、2023年11月2日以降に開始される工事が補助の範囲内になります。補助金の申請については、事前予約が可能であり、早めに予約することがおすすめされています(予約は必須ではありません)。また、選んだ支援事業者が、申請のプロセスを代わりに進めてくれるため、手続きがスムーズに行えます。

(1) 工事契約を結ぶ

まずは事業者(*1)と工事請負契約をする必要があります。

(*1) 補助対象者に代わり交付申請の手続きを行ない、補助金の交付を受け、交付された補助金を補助対象者に還元するものとして事務局に登録された工事施工業者等をいいます。

(2) 工事をする

工事請負契約を締結し、2023年11月2日以降に工事着手した工事が、補助の対象となります。

(3) 交付申請の予約に必要な書類を用意する

交付申請は予約制度を利用すると便利です。
補助金の交付が見込まれる工事に対して、交付申請予定額を一定の期間の間確保(予約)することができます。
予算上限に早く達してしまうと補助金の申請が受けられなくなるので、なるべく早く補助を確定させておきたい場合に便利です。

申請に必要な書類は、「4-3. 交付申請の予約に必要な書類」をご確認ください。

(4) 交付申請に必要な書類を用意する

交付申請には、工事の完了・引き渡しが完了していることが前提です。
予約時(*1)既に提出している書類の再提出は不要です。(必要に応じて、他の書類の提出を求められることがあります)

申請に必要な書類は、「4-3. 交付申請の予約に必要な書類」をご確認ください。

(*1) 「(3)交付申請の予約に必要な書類(任意)」 を指します

4-3. 交付申請の予約に必要な書類

交付申請の手続き自体は子育てエコホーム支援事業者が行ないますので、以下の書類を揃えればOKです。

書類スキャン詳細な条件
子育てエコホーム支援事業補助金共同事業実施規約(リフォーム用)カラー必須
⼯事請負契約書カラー
⼯事前写真(⼯事前写真が必要となる補助対象の箇所すべて)カラー
⼯事着⼿写真(契約⼯事のいずれかの⼯事の着⼿が確認できるもの)カラー
⼯事発注者(法⼈の担当者含む)の本⼈確認書類カラー
工事発注者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)白黒可補助額上限の引き上げを受けない場合に必須
工事発注者の本人と家族構成の確認ができる住民票(世帯票)の写し 等白黒可子育て世帯または若者夫婦世帯に該当し、補助額上限の引き上げを受ける場合に必須
不動産売買契約書カラー既存住宅購入を伴い、補助額上限の引き上げを受ける場合に必須
不動産登記の全部事項証明書白黒可
長期使用構造等の確認書白黒可長期優良住宅認定を受ける場合に必須
法人の実在が確認できる書類(商業登記の現在事項証明書、または履歴事項証明書、法人印の印鑑証明書)白黒可法人による申請の場合に必須
担当者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)白黒可

【予約の注意事項】

  • 手続き期間
    • 2024年3月中下旬~予算上限に達するまで(遅くとも2024年11月30日まで)
  • 交付申請の予約の実施は支援事業者と相談してください。(予算の執行状況によって予約が難しい場合があります)
  • 交付申請の予約の有効期間
    • 手続きから3ヶ月(リフォーム一括申請については9ヶ月)または2024年12月31日のいずれか早い日までとなります
    • 予約が失効した場合も、申請期間内であれば改めて予約や交付申請が可能です
  • 以下の場合予約は失効します
    • 予約の有効期間を超過した場合
    • 交付申請の予約が却下された場合
    • 予約済みの交付申請を提出した場合

4-4. 交付申請に必要な書類

交付申請の手続き自体は支援事業者が行ないますので、以下の書類を揃えればOKです。

予約ありの場合

「4-3. 交付申請の予約に必要な書類」をしている場合は、以下の書類のみ揃えれば問題ありません。

書類スキャン詳細な条件
対象⼯事内容に応じた性能を証明する書類 等白黒可必須
対象⼯事内容に応じた⼯事写真(⼯事中/⼯事後)カラー
⼯事発注者が購⼊した既存住宅への⼊居が確認できる住⺠票の写し白黒可既存住宅購⼊が伴い、補助上限の引き上げを受ける場合
長期優良住宅認定書の写し白黒可長期優良住宅認定を受ける場合に必須

予約なしの場合

書類スキャン詳細な条件
子育てエコホーム支援事業補助金共同事業実施規約(リフォーム用)カラー必須
⼯事請負契約書カラー
対象⼯事内容に応じた性能を証明する書類 等白黒可
対象⼯事内容に応じた⼯事写真(⼯事中/⼯事後)カラー
⼯事前写真(⼯事前写真が必要となる補助対象の箇所すべて)カラー
⼯事発注者(法⼈の担当者含む)の本⼈確認書類白黒可
工事発注者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)白黒可補助額上限の引き上げを受けない場合に必須
工事発注者の本人と家族構成の確認ができる住民票(世帯票)の写し 等白黒可子育て世帯または若者夫婦世帯に該当し、補助額上限の引き上げを受ける場合に必須
不動産売買契約書カラー既存住宅購入を伴い、補助額上限の引き上げを受ける場合に必須
不動産登記の全部事項証明書白黒可
購入した既存住宅への入居が確認できる住民票の写し白黒可
長期優良住宅認定書の写し白黒可長期優良住宅認定を受ける場合に必須
法人の実在が確認できる書類(商業登記の現在事項証明書、または履歴事項証明書、法人印の印鑑証明書)白黒可法人による申請の場合に必須
担当者の本人確認書類 等(運転免許証、住⺠票、健康保険証、パスポート等)白黒可

交付申請の注意事項

  • 同一の工事内容について、複数の交付申請を行なうことはできません(他の担当者等から行われる交付申請を含む)
  • 同一住宅で行なうリフォーム工事は、上限の範囲内で複数回申請することができます。ただし、1申請あたりの合計補助額が5万円未満の場合は申請できません
  • 交付申請の予約を行っている場合、予約時の補助金額を超える交付申請額を申告することはできません

詳細は公式サイト「子育てエコホーム支援事業」 > 「申請手続きの詳細」をご確認ください。

4-5. 申請のポイント

申請予約と書類準備を早めに行ないましょう。補助金には限られた予算があり、2024年3月の中旬から下旬に申請予約を開始できるよう、事前に必要な書類を準備しておくことが大切です。書類の準備には予想外に時間がかかることもあるため、早めに準備することをおすすめします。

5. よくある質問(FAQ)

Q. マンションでも利用できるの?

A. はい、マンションでもリフォームに関する補助が利用可能です。ただし、共用部分の改修は対象外です。

Q. 他の補助との併用は可能?

A. 他の地方自治体などの補助金との併用が可能ですが、条件を確認してください。

詳細は公式サイト「子育てエコホーム支援事業」 >  よくあるご質問をご確認ください。

6. まとめ

制度を利用しながら最新のエコ製品へリフォームすることで日々の光熱費を安くしつつ、同時に導入費用も補助金で割引していきましょう。申請手続きは予約もできるので、早めに書類を用意することが大事です。

リフォーム工事を考えているならまず、子育てエコホーム支援事業に登録している施工業者と相談し、工事や製品が補助の対象になるか確認を行ない、工事を依頼することがおすすめです。

24時間受付・365日対応