蛇口交換を検討している方や、どの蛇口を選ぶか悩んでいる方!蛇口の種類がたくさんあったり、どのように交換すればいいのかわからなかったり、お困りではないですか?
そのような方に向けて、この記事では種類別に蛇口の交換手順と費用を詳しく解説します。シングルハンドル式から壁付け蛇口まで、それぞれの特性や利点、費用について理解を深めましょう!
1. 蛇口の種類(出水形式別)
蛇口の種類には、出水形式によって異なるものがあります。吐水形式によって、蛇口は大きく分けていくつかの種類に分類されます。
1-1. 単水栓
単水栓は、一つのハンドルで水の温度と流量を制御する蛇口です。これは一般的に、水栓の上下運動または左右運動によって水流の強さや温度を調節します。一般的には、上下運動で水流の強さが調節され、左右運動で水の温度が調節されます。
1-2. 混合水栓
混合水栓は、冷水と温水の流量を個別に制御するために二つのハンドルがあります。一つのハンドルは冷水を、もう一つのハンドルは温水を制御します。これにより、ユーザーは自分の好みに合わせて水の温度を調節できます。
シンプルな構造の単水栓と自由にお水とお湯を使える混合水栓。この特徴を押さえた上で、次は出水のための蛇口種類についてみていきましょう。
2. 蛇口の種類(ハンドル数別)
水回りの設備である蛇口は、さまざまな形状や機能を持ち、用途や設置場所に応じて種類も異なります。シンプルな操作のものから高度な機能を有するものまで、蛇口はニーズに合わせて選択する必要があります。種類によって異なる特徴や利点があり、それぞれの特性を理解することが重要です。それでは、様々な蛇口の種類について詳しく見ていきましょう。
2-1. シングルハンドル式蛇口
シングルハンドル式蛇口とは、1つのハンドル(レバー)を操作することで水の温度と流量を同時に調節できる蛇口です。一般的に単水栓・混合水栓どちらにも使われます。
【メリット】
①操作が非常に簡単
水の流れや温度を一つのハンドルで簡単に調整できます。ハンドルを左右に回すことで水流量を調整し、ハンドルを上下に動かすことで水温を調節します。このシンプルな操作性は、特に子供や高齢者にも使いやすく、日常の水の使用を便利にしています。
②コンパクトなデザイン
シンプルな構造で、コンパクトなデザインを持っています。そのため、狭い場所や小さな洗面台などにも適しています。設置スペースを取らないので、洗面台やキッチンのレイアウトをスマートにすることができます。
③水温調節が楽
ハンドルを動かすだけで水温を簡単に調整できます。お好みの温度に合わせてハンドルを調節するだけで、瞬時に快適な温水を得ることができます。この簡単な水温調節は、手洗いや料理などのさまざまな日常の活動をより快適にします。
【デメリット】
①水漏れが発生する可能性
ハンドルや内部のバルブなどの部品が劣化すると、水漏れが発生する可能性があります。特にハンドルの密封部分や内部のバルブが劣化すると、水が漏れ出ることがあります。定期的なメンテナンスや、故障した部品の修理や交換が必要です。
②操作に慣れが必要
水流量と温度の調節を一つのハンドルで行います。初めて使う人にとっては、この操作性に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。特に水流量と温度の調節が同じハンドルで行われるため、最初は調整が難しいと感じることがあります。しかし、練習すればすぐに慣れ、操作が容易になります。
2-2. ダブルハンドル式蛇口
ダブルハンドル式蛇口とは、二つのハンドル(レバーまたはつまみ)を使用して水の温度と流量を個別に調節するタイプの蛇口です。一般的には、ひとつのハンドルが冷水を制御し、もうひとつのハンドルが温水を制御します。混合水栓にのみ使われます。
【メリット】
①水の流量と温度を調節しやすい
水の流量と温度をそれぞれ別々のハンドルで調節できます。一つのハンドルが水流量を調節し、もう一つのハンドルが温度を調節します。このように操作が分かれているため、水の流量と温度を個別に調整できるので、より細かな調整ができます。例えば、水の流量を少なくしつつ温度を上げる、という調節が簡単に行えます。
②故障しにくい
シングルハンドル式よりも部品の数が多くなりますが、それによって耐久性が上がります。各ハンドルやバルブの動作が独立しているため、一方のハンドルや部品が故障してももう一方のハンドルで水を使うことができます。また、ハンドルの動きによる摩耗も均等に分散されるため、故障しにくいです。このため、ダブルハンドル式蛇口は長期間にわたって安定した性能を保てます。
【デメリット】
①使い方に慣れが必要
水の流量と温度をそれぞれ別々のハンドルで調節する必要があります。このため、初めて使う人には操作が複雑に感じられることがあります。特に、水の流量と温度の調節を別々のハンドルで行うことが初めての場合は、使い方に慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。しかし、練習すればすぐに慣れることができます。
②設置スペースを取る
シングルハンドル式よりもハンドルが2つあるため、設置スペースを取る場合があります。特に、ハンドルが大きい場合やハンドル同士の間隔が広い場合は、シンクや洗面台のスペースを多く取ることになります。そのため、設置場所のレイアウトやスペースの制約を考慮して、適切な蛇口を選択する必要があります。
3. 蛇口の種類(設置形式別)
蛇口の設置形式は大きく分けて二つあります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、ご自宅の取り付け場所を確認しながら合うものを検討してみてくださいね。
3-1. 壁付き蛇口
【メリット】
①洗面台やシンクのスペースを取らない
シンクや洗面台の上に設置するのではなく、壁に取り付けるタイプの蛇口です。この設置方法により、シンクや洗面台の上に蛇口が出っ張ることなく、スペースを広く使えます。特に小さなバスルームやキッチンなど、スペースに余裕がない場所で有効です。
②掃除がしやすい
シンクや洗面台の上に設置される蛇口と比べて、清潔感があります。シンクや洗面台の上に蛇口がない分、水滴や汚れが蛇口周辺に付着することが少なくなります。また、壁付け蛇口は、掃除がしやすい設置方法です。シンクや洗面台の周りを清潔に保つためには、蛇口周辺の掃除が重要ですが、壁付け蛇口ならば蛇口の周りを拭くだけで済むため、手間がかかりません。このため、清潔で美しい状態を維持することができます。
【デメリット】
①専門的な技術と工具が必要
取り付けには、一般的な蛇口と比べて専門的な技術や工具が必要です。壁に蛇口を取り付けるためには、壁の素材や厚み、配管の配置などを考慮して適切な位置に穴を開ける必要があります。また、配管との接続やシールの取り付けなども正確に行わなければなりません。これらの作業は、専門的な知識や経験が必要な場合があります。間違った取り付けを行うと、水漏れや配管の破損などのトラブルが発生する可能性があります。
②故障時の修理が難しい
一般的な蛇口よりも取り付け場所が特殊であり、壁の中に配管が埋め込まれているため、故障時の修理が難しいことがあります。蛇口本体が故障した場合、壁を壊して蛇口を取り外し、修理または交換する必要があります。このため、壁付け蛇口の修理には、専門的な技術と工具が必要となります。また、壁の修復や補修も必要になる場合があります。これらの作業は時間と費用がかかるため、修理が難しくなることがあります。
3-2. 台付き蛇口
【メリット】
①取り付けが容易
シンプルな取り付け方法を採用していて、一般的に取り付けが簡単です。シンクや洗面台の上に取り付けられるため、配管に直接取り付けるだけで使用できます。特にDIYに慣れている人なら、簡単に交換作業を行うことができます!専門的な技術や特別な工具を必要とせず、取扱説明書に従って作業を行うことで、自宅での交換作業が可能です。
②取り付け場所が自由
取り付け位置に制限がなく、設置場所を自由に選ぶことができます。シンクや洗面台の上に取り付けるだけでなく、壁やカウンタートップの端など、利用者の好みや設置状況に合わせて取り付け場所を選ぶことができます。この自由な設置方法により、使いやすく、キッチンやバスルームのレイアウトをより効率的に活用することができます。
【デメリット】
①操作がしにくい
取り付け位置がシンクや洗面台の上に限定されるため、場合によっては操作がしにくいことがあります。特に、シンクや洗面台の奥深い位置や、他の設備や壁に近い場所に取り付けられた場合、ハンドルの操作が制限される可能性があります。これにより、水を使う際に手や器具をぶつけやすくなったり、ハンドルを十分に回すのが難しくなることがあります。取り付け位置を選ぶ際には、使いやすさを考慮する必要があります。
②周囲の水回りを保護するための対策が必要
取り付ける時には、周囲の水回りを保護するための対策が必要です。特に、取り外しや新しい蛇口の取り付けの際には、水漏れや汚れを防ぐために周囲を保護する必要があります。作業中に水がこぼれたり、配管から水が漏れる可能性があるため、シンクや洗面台の周囲にシートや布を敷いて、水や汚れの飛び散りを防ぐことが重要です。また、取り付け作業が完了した後も、十分に水漏れや汚れがないかを確認し、必要に応じて清掃を行うことが必要です。
4. 台付き蛇口の交換手順
蛇口の交換は、水回りのリフォームや修理で必要とされる作業です。古くなった蛇口の取り外しや新しい蛇口の取り付けは、正確な手順と注意が必要です。水漏れや配管の損傷を防ぐためにも、適切な方法で行うことが重要です。
本章では、蛇口交換の手順、DIYでの実施方法や必要な器具、注意すべきポイントについて詳しく解説します。
4-1. シグナルハンドル式蛇口
水道の供給を止める
まず、作業を始める前に必ず水道の供給を止めます。これにより、作業中に水漏れや事故が起こるリスクを最小限に抑えます。水道のメーターボックスや主弁栓から水を止めてください。
古い蛇口の取り外し
①ハンドルの取り外し:
古い蛇口のハンドルを取り外します。通常、ハンドルの付け根にあるネジを外すことでハンドルを取り外せます。ネジを緩める際には適切なサイズのドライバーを使用してください。
②シャフトの解放:
ハンドルを取り外した後、シャフトにあるナットやボルトを緩めてシャフトを外します。この時、適切なサイズのレンチやプライヤーを使用してください。
③ネジの緩め:
蛇口を固定しているネジやボルトを緩めます。これにより、蛇口本体を取り外す準備が整います。
新しい蛇口の取り付け
①シャフトの取り付け:
新しい蛇口にシャフトを取り付けます。シャフトの先端にはシールやパッキンが付いている場合がありますので、適切に配置してください。
②ネジの締め付け:
シャフトを取り付けた後、ネジやボルトを使って蛇口を固定します。ネジを十分に締め付けることで、蛇口がしっかりと固定されます。
③ハンドルの取り付け:
最後に、新しい蛇口にハンドルを取り付けます。ハンドルを正しい位置に合わせ、ネジで固定します。ネジを締め付ける際には、過度な力を加えないように注意してください。
確認と水道の供給再開
①確認:
すべての部品が適切に取り付けられたことを確認してください。蛇口がしっかりと固定され、ハンドルが正常に動作するかを確認します。
②水道の供給再開:
全ての作業が完了したら、水道の供給を再開してください。水が正常に流れ、漏れがないかを確認してください。
【必要な器具】
①ドライバー
②レンチまたはプライヤー
③新しい蛇口
④シールやパッキン
【注意点】
①作業中は慎重に行い、力を適切に加えてください。特にネジやボルトを締め付ける際には、過度な力を加えないようにしてください。
②古い蛇口を取り外す際に、周囲の壁や配管にダメージを与えないように注意してください。
③ネジやボルトが緩んでいないか、蛇口がしっかりと固定されているかを確認してから水道の供給を再開してください。
4-2. ダブルハンドル式蛇口
水道の供給を止める:
作業を始める前に必ず水道の供給を止めます。これにより、作業中に水漏れや事故が起こるリスクを最小限に抑えます。水道のメーターボックスや主弁栓から水を止めてください。
古い蛇口の取り外し
①ハンドルの取り外し:
両方のハンドルを取り外します。通常、ハンドルの付け根にあるネジを外すことでハンドルを取り外せます。ネジを緩める際には適切なサイズのドライバーを使用してください。
②バルブの取り外し:
ハンドルにつながっているバルブを取り外します。これには、バルブに固定されているネジやボルトを緩めてバルブを取り外す作業が含まれます。
新しい蛇口の取り付け
①バルブの取り付け:
新しい蛇口にバルブを取り付けます。バルブを蛇口に固定し、必要に応じてシールやパッキンを交換します。バルブを正確に取り付けることで、水漏れを防ぎます。
②ハンドルの取り付け:
バルブが取り付けられた後、新しい蛇口にハンドルを取り付けます。ハンドルを正しい位置に合わせ、ネジで固定します。ネジを締め付ける際には、過度な力を加えないように注意してください。
確認と水道の供給再開
①確認:
すべての部品が適切に取り付けられたことを確認してください。ハンドルが正常に動作し、バルブがしっかりと固定されているかを確認します。
②水道の供給再開:
全ての作業が完了したら、水道の供給を再開してください。水が正常に流れ、漏れがないかを確認してください。
【必要な器具】
①ドライバー
②レンチまたはプライヤー
③新しい蛇口
④シールやパッキン
【注意点】
①作業中は慎重に行い、力を適切に加えてください。特にネジやボルトを締め付ける際には、過度な力を加えないようにしてください。
②古い蛇口を取り外す際に、周囲の壁や配管にダメージを与えないように注意してください。
③バルブが正しく取り付けられていることを確認し、必要に応じてシールやパッキンを交換してください。
5. 壁付け蛇口の交換手順(シングルハンドル、ダブルハンドル共通)
水道の供給を止める
作業を始める前に必ず水道の供給を止めます。これにより、作業中に水漏れや事故が起こるリスクを最小限に抑えます。水道のメーターボックスや主弁栓から水を止めてください。
古い蛇口の取り外し
①壁からの取り外し:
古い蛇口を壁から取り外します。これには、蛇口を固定しているネジやボルトを緩めて蛇口を壁から外す作業が含まれます。壁に取り付けられた蛇口を優しく引っ張り、配管から外します。
②配管からの取り外し:
蛇口を壁から取り外した後、配管から蛇口を取り外します。配管との接続部分にあるナットやボルトを緩め、蛇口を配管から外します。
新しい蛇口の取り付け
①蛇口の壁への取り付け:
新しい蛇口を壁に取り付けます。蛇口の取り付け位置を決め、壁に穴を開けて蛇口を取り付ける場合もあります。蛇口を壁に取り付けた後、配管に接続します。
②配管への接続:
新しい蛇口を壁に取り付けた後、配管に接続します。配管と蛇口を接続する際には、適切なサイズのナットやボルトを使用して確実に固定してください。
確認と水道の供給再開
①確認:
すべての部品が適切に取り付けられたことを確認してください。蛇口がしっかりと壁に取り付けられ、配管との接続がしっかりとされているかを確認します。
②水道の供給再開:
全ての作業が完了したら、水道の供給を再開してください。水が正常に流れ、漏れがないかを確認してください。
【必要な器具】
①ドライバー
②レンチまたはプライヤー
③新しい蛇口
④シールやパッキン
【注意点】
①作業中は慎重に行い、力を適切に加えてください。特に壁に穴を開ける際には、周囲の構造物や配管にダメージを与えないように注意してください。
②蛇口と配管を接続する際には、しっかりと固定することを確認してください。締め付けが不十分な場合、水漏れの原因となります。
6. 費用
以下は既存の蛇口と同じタイプのものへ変更するときの費用となります。費用は大きく分けて蛇口の価格と交換工事費用の二つです。
なお、異なるタイプの蛇口に変更する場合は、別途工事費がかかることがありますので、注意しましょう。詳しくはプロの業者へ見積もりを依頼することをお勧めします。
6-1. シングルハンドル式蛇口
蛇口の価格: 約3,000円〜5,000円
交換工事費用: 約10,000円〜15,000円
合計費用: 約13,000円〜20,000円
6-2. ダブルハンドル式蛇口
蛇口の価格: 約4,000円〜6,000円
交換工事費用: 約12,000円〜18,000円
合計費用: 約16,000円〜24,000円
6-3. 壁付け蛇口
蛇口の価格: 約5,000円〜8,000円
交換工事費用: 約15,000円〜25,000円
合計費用: 約20,000円〜33,000円
費用は地域や工事内容によって異なる場合があります。そのため、実際の費用を確認するためには、業者に見積もりを依頼することや複数のサイトで比較してみることが重要です。
7. 異なるタイプの蛇口に変更する場合の注意点
現在使用しているものと別のものに変更するときに、注意するべきことは多くあります。確認していきましょう。
7-1. 互換性の確認
取り付け穴の数や位置が新しい蛇口と合致するかを確認してください。例えば、台付き蛇口から壁付き蛇口への変更、またはシングルハンドルからダブルハンドルへの変更を行う場合、取り付けに必要な穴の数や配置が異なる場合があります。
配管の配置や種類が新しい蛇口の要件を満たしているか確認が必要です。特に、壁付き蛇口から台付き蛇口への変更、またはその逆の場合は、配管作業が追加で必要になることがあります。
7-2. 必要な工具や材料
異なるタイプの蛇口に交換する場合、特定の工具や追加の配管材料(アダプター、延長ホースなど)が必要になる場合があります。事前に準備を確実に行ってください。
7-3. 作業の複雑さ
蛇口のタイプを変更することで、交換作業がより複雑になる可能性があります。特に壁内の配管を変更する必要がある場合、壁を開ける必要が生じることがあります。このような場合、専門的な知識や技術が必要になるため、プロのプランナーに依頼することを検討してください。
7-4. 規制や制限の確認
住宅や建物によっては、水道関連の工事に関する規制や制限がある場合があります。自治体の規則やマンションの管理規約など、必要な許可や制限を確認してください。
7-5. デザインと機能性
蛇口を変更する際は、単に互換性だけでなく、デザインや機能性も考慮することが重要です。特にキッチンやバスルームのリノベーションを行っている場合、全体のデザインと調和するか、希望する機能を提供できるかを検討してください。
異なるタイプの蛇口に交換する場合は、より慎重な計画と準備が必要です。必要に応じて、製造元のサポートを受けたり、プロのプランナーに相談することが賢明です。
8. まとめ
いかがでしたか?今回は蛇口交換を種類別に詳しく紹介しました。それぞれの蛇口の特性や交換作業のポイントを押さえることで、効率的かつ安全に交換作業を行うことができると思います。ぜひ、知識を付けた上で蛇口交換をしてみてくださいね!
もしお困りのことがありましたら、お気軽に【おうちのアラート】までご相談ください!