
トイレが詰まると、突然の不便にどう対処すれば良いか悩んでしまうことがありますよね。
この記事では、トイレが詰まる主な原因を解説し、自分でできる対処法や注意点について詳しくご紹介します。もしトイレが詰まってしまった場合には、焦らずにこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
1. トイレが詰まったときにまず確認すること

トイレが詰まった際には、まず最初に確認すべきポイントをご紹介します。
①水の流れが悪い:流した水がいつもより遅く排水される
②水位が上がってくる:流した水が便器の中で上昇してしまう
③異音や異臭がする:流す時に「ゴボゴボ」という音がしたり、悪臭が立ち込める
これらの症状が見られる場合には、トイレ詰まりの可能性が高いため、早めの対処が必要です。
2. トイレ詰まりの原因と構造

異変サインを押さえたら、次はトイレが詰まる原因とそもそものトイレの構造を理解していきましょう。トイレの排水管はS字やU字にカーブしているため、異物が引っかかりやすい構造になっています。そのため、以下のような原因でトイレが詰まることが考えられます。
①水に溶けにくいものや異物
トイレットペーパー以外の溶けにくい紙類や異物を流すことが、詰まりの主な原因です。
②流す水の量が少ない
節水目的で少量の水しか流さないと、排泄物やトイレットペーパーがうまく流れず、詰まりやすくなることがあります。
③尿石の蓄積
尿石が便器内や排水管に蓄積すると、流れが悪くなり、詰まりの原因となります。
3. トイレ詰まりを自分で直す方法

トイレが詰まってしまった場合、まずは自分で対処できるかどうかを見極めたうえで、簡単な修理方法を試してみましょう。ただしもし様子に異変が見られたら、無理せずにプロの業者に依頼してください。
3-1. 自分で直せるか業者に頼むかの判断ポイント
- トイレットペーパーや軽度の詰まり
- トイレットペーパーが原因の場合は、ご自身で対処できることが多いです。
- 水が少しずつ引いていく場合
- 水がゆっくりでも引いている場合は、道具を使って解消できる可能性があります。
3-2. 道具なしでできる方法
- バケツで水を流す
- 高さを利用して一気に水を流すことで、詰まりが解消されることがあります。
- お湯を流す
- 40〜50度程度のお湯をゆっくり流すと、トイレットペーパーなどが柔らかくなり、詰まりが解消される場合があります。
- 重曹や酢(クエン酸)を使う
- 重曹と酢を使うと、泡の力で詰まりを押し流す効果が期待できます。
3-3. 道具を使った方法
- ラバーカップ(すっぽん)を使う
- 一般的な道具で、最も効果的な詰まり解消法です。
- 真空式パイプクリーナーを使う
- 強力な吸引力で詰まりを引き出すことができます。
- ワイヤーブラシや針金ハンガーを使う
- 排水管の奥に引っかかった異物を取り除く際に有効です。
- ビニール袋やペットボトルを使う
- 即席の圧力装置として利用できます。
- 洗剤を使う
- 洗剤を便器に流し込み、滑りを良くして詰まりを解消します。
- ラップを使った方法
- 便器の上部をラップで密閉し、圧力をかけて詰まりを押し流します。
4. トイレ詰まりを放置するリスク

トイレ詰まりを放置することは、さらなる深刻な問題を引き起こすリスクがあります。以下に、詰まりを放置した場合に起こり得る具体的なトラブルについて詳しくご説明していきましょう。
4-1. トイレの故障
詰まりを放置することで、トイレ自体が故障してしまう可能性があります。
詰まりが長時間続くと、内部の部品に過度な負担がかかり、排水弁やゴムフラッパーなどの重要な部品が劣化しやすくなります。また、水を無理に流そうとすることで、タンクの中や配管にダメージを与えることも。
最悪の場合、便器の交換や大規模な修理が必要になることもあり、高額な修理費用が発生する可能性があります。トイレの詰まりが起こったら、まずは上記でご紹介した方法を試し、状況次第でプロの業者に修理を依頼しましょう。
4-2. 下水の逆流や悪臭の発生
詰まりがひどくなると、下水が逆流してくることがあります。とくに、詰まりが配管の深い部分で発生している場合や、集合住宅などで配管が複雑な場合に、このリスクが高まります。下水が逆流すると、便器から水が溢れ出し、床が水浸しになってしまうリスクも。
また、逆流に伴って悪臭が発生し、トイレ全体に広がることがあります。
4-3. 集合住宅での水漏れ被害のリスク
集合住宅でトイレの詰まりを放置すると、自分の部屋だけでなく、下の階に住む他の住民にも被害を及ぼす可能性があります。
詰まりによる水漏れが下の階にまで達すると、壁や天井にシミができたり、電気配線にダメージを与えたりすることがあります。こうした場合、修理費用や賠償責任が発生することもあるため、詰まりが確認された時点で早急に対処することが重要です。
4-4. 健康リスクの増大
トイレ詰まりを長期間放置すると、衛生状態が悪化し、健康に悪影響を及ぼすリスクもあります。下水の逆流や悪臭が長時間続くと、カビや細菌が繁殖しやすくなり、呼吸器系や皮膚に悪影響を与えることがあります。
とくに、幼児や高齢者がいる家庭では、健康被害が大きくなる可能性があるため、早めの対応が必須です。
5. まとめ

トイレが詰まってしまった際には、まず冷静に原因を見極め、ご自身で解消できるかどうかを判断することが大切です。軽度の詰まりであれば、ご自宅にある道具で対処できることが多いですが、どうしても解消できない場合や、深刻な詰まりが予想される場合は、無理をせずに業者に依頼することをお勧めします。トイレ詰まりの原因や対処法をしっかりと理解しておくことで、急なトラブルにも安心して対応できるようになるので、ぜひお役立てください。
もし「プロに無料で相談してみたい」という方は、ぜひ一度【おうちのアラート】までご相談ください。
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