自宅に耐震シェルターを!種類と費用、メリットとデメリット

来ると繰り返し言われている大地震。愛する家族を守るためにも、できる限りの地震対策は行なっておきたいですよね。
そこで耐震シェルターの導入を考えてみませんか?

本記事では、耐震シェルターの基本から、種類別の特徴や費用、そして導入の際の注意点まで詳しくご紹介します。災害時に安心できる選択肢を、一緒に見つけましょう。

1. 耐震シェルターの定義

そもそも「耐震シェルター」とは一体なんでしょうか?

耐震シェルターとは、大地震発生時に屋内で安全な避難場所を提供するための設備のこと。要人向けの特別な設備と思われがちかもしれませんが、実は一般家庭に収納できる耐震シェルターは存在します。これは、家全体を強化する「耐震リフォーム」とは異なり、特定の小さなスペースを超強固に保護する点が特徴です。家を工事する必要がある耐震リフォームに比較して、費用が比較的安価で済むのも魅力です。

2. 耐震シェルターのメリット・デメリット

耐震シェルターと言っても“地震時の避難場所”という印象程度で、まだ具体的にはその実態をイメージできない方も多いのではないでしょうか。以下で耐震シェルターのメリット・デメリットを比較していきましょう。

2-1. メリット

①即時の安全確保

耐震シェルターは、地震が発生した瞬間にすぐに避難できる安全な空間を住居内に提供します。
これにより、家族全員が迅速に集まり、揺れが収まるまで待つことができます。

②高い耐震性能

特殊な設計と建材を使用しており、大きな揺れにも耐えうる強度を有しています。これは、建物が倒壊するリスクがある中で、シェルター内の人々が生き残る確率を大幅に高めます。

③精神的な安心感

耐震シェルターの存在は、日常生活においても精神的な安心感を提供します。万が一の場合に対する不安も軽減され、心穏やかに生活することができるでしょう。

2-2. デメリット

①初期費用の高さ

耐震シェルターは、その構造と耐久性から、一般的な家具やリフォームと比較して高額な投資が必要です。これは、とくに経済的な余裕のない家庭にとって大きなハードルとなる可能性があります。

②設置に伴う制約

すべての住宅が耐震シェルターの設置に適しているわけではありません。特に古い建物や特定の構造を持つ家では、シェルターを設置するために大幅な改修が必要になることがあります。それによって追加の費用と時間がかかり、場合によっては耐震リフォームの方がコスパが良い可能性もあります。

③スペースの利用制限

シェルターを設置することで、限られた居住スペースの一部を常時占有します。特に小さな住宅では、生活空間が狭くなることがデメリットと感じられるかもしれません。

3. 耐震シェルターの種類と詳細解説

耐震シェルターは、その形状と設置場所によってさまざまなタイプがあり、それぞれが異なるニーズに対応しています。以下では、主に見られる三種類の耐震シェルターについて、より詳細な特徴と適用シーンを解説します。

3-1. ベッド型

ベッド型耐震シェルターは、一般的なベッドの枠内に耐震機能を備えた安全空間を設けたものです。ベッドの下部に強固なフレームと衝撃吸収材を組み込み、地震時にベッドそのものが安全な避難場所となります。サイズはシングルからダブルまであり、主に一人暮らしの方や、スペースを有効活用したい方に推奨されます。利点は、日常生活にも馴染みながら、緊急時にすぐに避難できるアクセシビリティの高さです。

3-2. テーブル型

テーブル型耐震シェルターは、ダイニングテーブルや作業テーブルなどの下に特殊な耐震機能を設置したタイプです。このシェルターは、使用中のテーブルをそのまま安全な避難スペースとして利用できるため、日常と非常時の双方に対応しています。家族が集まるリビングやキッチンに設置することで、家族全員が一箇所に迅速に集合できるメリットがあります。また、インテリアを損なわないスタイリッシュなデザインが多く、生活空間を快適に保ちつつ安全性を確保します。

3-3. 部屋型

部屋型耐震シェルターは、家の中の一室を完全に耐震強化するもので、壁、床、天井が全て強化されています。このタイプのシェルターは、広いスペースを提供するため、大家族や共同生活をしている方々に適しています。また、在宅勤務が多い方や、高齢者、小さな子供がいる家庭にも推奨されることが多く、長時間の滞在にも対応する設計が施されています。大規模な地震発生時には、これらの部屋で生活のすべてを行なうことが可能で、最も保護レベルが高い安全空間と言えます。

ただし当たり前ですが、家全体の耐震性が強化されたわけではないので、以前としてシェルター周囲の建物が倒壊する危険があることは想定しておいた方が良いでしょう。

4. 耐震シェルターの費用目安

耐震シェルターを導入する際には、その種類に応じてかなりの初期投資が必要になります。ここでは、ベッド型、テーブル型、部屋型の三つの主要な耐震シェルターの費用目安について、それぞれの価格帯とその背景にある要因を詳しく解説していきます。

4-1. ベッド型耐震シェルター

価格範囲:200,000円〜500,000円

三つの耐震シェルターのうち、ベッド型シェルターは比較的経済的な選択肢。
そのコンパクトな設計から一人暮らしや小さなスペースに最適です。
価格の違いは、使用される材料の耐久性やデザインの複雑さ、さらには追加の機能によります。

例えば、より高価なモデルでは、耐火性や防音機能が強化されていることがあります。ご家庭のニーズによってオプションも検討してみましょう。

4-2. テーブル型耐震シェルター

価格範囲:300,000円〜700,000円

テーブル型シェルターは、その多機能性により価格がやや高めに設定されています。ダイニングテーブルや作業デスクとしての日常的な使用に加えて、緊急時にはシェルターとして機能します。このタイプのシェルターはデザインが重視され、インテリアに調和するような外観や、耐震性能を高める特殊な材料が用いられているため、価格が上昇します。

4-3. 部屋型耐震シェルター

価格範囲:500,000円〜1,500,000円

部屋型シェルターは、最も保護範囲が広範囲となるため、価格も最も高くなります。広い空間を安全に保つための高度な技術や、耐久性の高い材料が使用されるため、高額の傾向になるのです。

5. 耐震シェルターのDIYは可能?

耐震シェルターのDIYを検討される方もいるかもしれませんが、結論から言ってお勧めできません。耐震シェルターを作るには専門的な知識と技術が必要なため、認定されたプロフェッショナルに依頼することをお勧めします。安全性にも関わる問題なので、必ず専門業者と相談のうえ導入するようにしましょう。

6. まとめ

耐震シェルターは、地震が多い日本で生活する上で、あなたとあなたの家族を守るための重要な投資です。費用や種類を考えながら、自宅に最適な耐震シェルターを導入してみて下さいね。

もし「プロに相談したい」「住まいに適したものがいいかわからない」という場合には、【おうちのアラート】までぜひ一度ご相談ください。

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