トイレの壁紙・クロス張り替えの費用や失敗しない選び方をご紹介

トイレを清潔に保つためには、壁紙・クロスを適切に張り替えることが大切です。

この記事では、トイレの壁紙・クロスの張り替え費用や失敗しない選び方、おすすめのデザインや機能性について詳しく解説します。専門業者に依頼する際の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.トイレの壁紙・クロス張り替えの費用相場

トイレの壁紙の張り替えは、リフォームを専門業者に依頼するか、自分でDIYをするかによって費用が変わってきます。

リフォームを専門業者に依頼する場合、使用するクロスの品質や機能、デザイン、さらには施工範囲によって費用が変動します。
一方で、DIYの場合は材料費や必要な道具によって費用が異なります。

予算や状況に合わせて最適な手段を選んでいきましょう。

1-1.リフォームを依頼する場合の費用

トイレの壁紙の張り替え費用は、1㎡あたり1,000円〜1,500円とされています。

一般的な広さのトイレ(12~15㎡)の壁4面+天井を張り替える場合、専門業者による施工費を含めて3万円〜5万円前後が平均的な相場と考えておくとよいでしょう。

施工範囲(トイレの広さや天井までの高さ)によって費用は異なりますので、お安く張り替えたいという方は一面のみを張り替えるのもおすすめです。その場合の費用は1万円〜2万円程度が相場とされています。

高品質かつ高機能な壁紙へ張り替える場合や、特殊な施工が必要な場合は、5万円以上かかることもありますので、見積もりの際によく確認しておくことが重要です。

また、壁材の種類や機能、デザイン、施工範囲だけではなく、地域や依頼する専門業者によっても料金が異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。

1-2.自分でDIYする場合の費用

トイレの壁紙をDIYで張り替える場合、専門業者に依頼する際の施工費の負担がなくなるため、壁紙にかかる費用のみがリフォーム代となります。

クロスなどの材料費や、必要な道具によっても異なりますが、1万円〜3万円がDIYの費用相場とされています。

専門業者に依頼するよりも費用を抑えることができ、自分好みの空間を作ることがDIYのメリットですが、DIY初心者の場合は作業にかかる時間や、失敗してしまい理想の仕上がりにならない可能性なども考慮する必要があります。また、DIYのための道具を一から揃えると想定よりも費用がかかってしまい、今後もDIYする予定がない場合は結果的に割高になる可能性もあるため、専門業者に依頼することをおすすめします。

費用面での単純な比較だけではなく、ご自身のDIYスキルなどを鑑みて、費用対効果や時間対効果と見合っているか慎重に検討してみましょう。

各選択肢のメリットやデメリットを比較検討し、ご自身に最適な方法を選ぶことで、満足度の高いリフォームが可能となります。

2.失敗しない!トイレの壁紙・クロス張り替えのポイント

トイレの壁紙のデザイン選びは、空間の雰囲気や印象を大きく左右するため、なるべく失敗は避けたいですよね。

しかし「たくさんの選択肢があって迷う…」「どんな色が自分の理想のイメージにマッチするかわからない…」など、迷われている方も多いはず。

そこで、ここではトイレのクロスで人気のある色や、おすすめのデザイン・パターン、お悩みを解決する機能性についてご紹介します。

2-1.色

ライトカラー

トイレの壁紙にはさまざまな色が用いられますが、特に人気かつ定番なのが、白やクリーム、明るいベージュなどの明るい色合いや、淡いブルーなどのパステルカラーです。これらの明るい色はトイレの清潔感を強調するだけでなく、広々とした印象を与えてくれますよ。どうしても狭くなりがちなトイレですが、色で開放感を演出したいという方には、明るめの色調のクロスがおすすめです。

ただし、「白すぎるクロスを選んでしまい逆に汚れが目立ってしまう」といった失敗例もよくあります。
そのような失敗を避けるためには、オフホワイトやベージュ、ライトグレーなど、清潔感がありながらも汚れが目立ちにくい色が適しています

清潔感のある明るいカラーリングで、目にも優しく、おしゃれなトイレ空間を作り上げていきましょう。

アクセントカラー

一方で、深みのある色合いの壁紙もおすすめです。ダークグレーやグレージュ、ブラウン、深みのあるグリーンなどの暗め色調は、落ち着いた雰囲気を醸し出し、ワンランク上の高級感のある上品な雰囲気を演出します。これらの色は、トイレをよりリラックスできる、くつろぎやすい場所に変えるのに役立ちます。

ただし、「濃い色合いを使うことでかえって圧迫感が出てしまった」という失敗例もよくあるため、ダークカラーを使いたい場合はアクセントクロスとして、壁一面だけに取り入れることをおすすめします。一面だけダークカラーのクロスに張り替えることで空間に奥行きが出て、落ち着いた印象になりますよ。

トイレの壁紙の色は、トイレ空間に清潔感をもたらすだけでなく、個性や特別感を演出し、理想的なインテリアデザインを実現するなど、さまざまな役割を担ってくれる重要な要素。トイレ空間にどのような雰囲気を醸し出したいかをご家族と相談しながら、イメージに合う色合いを選んでみてください。選んだ色が、トイレ空間の魅力や快適さを引き立てる一助となることでしょう。

2-2.デザイン・パターン

出典:リリカラ LL-7511

壁紙・クロスのデザインやパターンには、シンプルな柄から花柄やストライプなど、様々なデザインがありますが、こちらもトイレのコンセプトやご家族の好みに合わせて選ぶことが大切です。

一例として、トイレが小さく狭い場合は、明るい無地や、小花柄、小さめのドットなどの控えめかつシンプルな柄がおすすめ。地の色と柄が同系色でまとめられた、シンプルなデザインのものを選ぶと、圧迫感が抑えられ、空間の広がりを感じられますよ。

一方、広いトイレでは、大きめの花柄や、大胆な色使いも取り入れやすく、トイレのインテリアにも個性を持たせることができます。

ただし、「大柄のデザインを全面に使った結果、圧迫感が出てしまい、落ち着かない空間になってしまった」といった失敗例もよくあるため、なかなかハードルが高いという方もいるでしょう。失敗したくないという方は、アクセントクロスとして、壁の一面もしくは二面のみに印象的なデザインのクロスを使用し、残りの面は無地などでまとめると全体のバランスが取れたおしゃれな空間を演出できるのでおすすめです。

デザインのパターンも様々で、花柄やボタニカル柄などの自然をイメージした柄は、リラックスした雰囲気を醸し出し、ストライプやチェック柄はシンプルでスタイリッシュな印象を与えます。トイレは毎日使う場所のため、なるべく飽きのこないデザインを選ぶことが理想的です。

ぜひ、トイレの壁紙・クロスのデザインやパターンを選ぶ際には、理想的なインテリアや演出したいイメージなどをご家族と相談しながら選択してみてくださいね。

2-3.機能性

トイレの壁紙を選ぶ際には、デザインだけでなく機能面もとても重要。

通常のクロスを選んだ結果、水はねや湿気でカビが発生しやすくなり掃除が大変になったり、防臭効果のない壁紙を選んでしまい臭いが染み付いてしまったりすることも。

そのような失敗を防ぐためには、消臭や防汚機能などを備えた「機能性壁紙」の選択がおすすめです。お手入れや掃除がしやすく、トイレ空間の快適さや、清潔さを長期間保つのに一役買ってくれますよ。せっかくトイレの壁紙・クロスを張り替えるなら、機能性の高い壁紙に一新してみてはいかがでしょうか?

消臭機能

トイレのいや〜な臭いをかき消すのに、芳香剤や消臭剤に頼りっぱなし…という方もいらっしゃるのではないでしょうか?

実はしつこい臭いの原因は、トイレの壁紙・クロスに染み込んだ臭いであることもしばしば。

そんな嫌な臭いを防ぐには、消臭機能付きの壁紙がおすすめ。消臭機能のついた壁紙は、表面に消臭加工がされており、壁に付着したアンモニアなどの悪臭を吸着分解してくれます。そのため、尿や汚水が付着した際もしつこい臭いが残ることなく、お手軽に清潔な状態を保つことができます。

壁紙・クロスによる消臭効果は約5〜10年ほど持続してくれるため、壁紙の劣化による交換サイクルとほとんど同じ。また、光触媒タイプの消臭機能付き壁紙なら、使用状態にもよりますが、半永久的に消臭機能を保つとされています。

トイレ空間で最も気になる「臭い」。そんな嫌な臭いを軽減してくれる消臭機能付きの壁紙を取り入れてみてはいかがでしょうか。

防水機能

水が跳ねやすく汚れやすいトイレには、防水性・撥水加工が施された壁紙・クロスがおすすめ。これらの素材は、水回りでの使用に適しており、水滴や水蒸気を浸透させない特性を持っています。

例えば、ビニールクロスや、撥水コートなどの特殊なコーティングが施された壁紙は、湿気や水分から壁面を保護し、防カビ効果も期待できます。

防水・撥水機能を持つ壁紙・クロスを選ぶことで、楽にトイレの清潔さを保ちやすくなり、長期間にわたって美しい状態を維持できます。

防カビ・調湿機能

水まわりのため湿気の多いトイレは、湿気やカビが発生しやすい場所のうちの一つ。そのため、防カビ機能や調湿機能が重要です。

防カビ・調湿機能を有するクロスは、吸湿性ポリマーなどが含まれており、湿気が高い時は水分を吸収し、乾燥している際には放出する性質を持っているため、室内を快適な湿度を保ってくれます。このような特殊な素材や加工により、トイレ内の湿気をコントロールし、カビや黒ずみの発生・繁殖を抑えることが可能です。

これらの機能を備えた壁紙・クロスを選ぶことで、トイレのメンテナンスが簡単になり、清潔な環境を維持できます。

防汚機能

フィルムが表面にラミネートされた、汚れが付きにくい特殊なコーティングが施された壁紙・クロスは、汚れが付着しにくくお手入れが簡単です。

水拭きや掃除が容易なので、トイレの清潔さを保つのに役立ちます。さらに、汚れがつきにくいだけではなく、キズがつきにくいなどの嬉しい効果も。また、清潔性が気になる人は掃除がしやすくなるよう、凹凸が少なく、表面がツルツルしたデザインの壁紙を選ぶのもおすすめです。

防汚機能を備えた壁紙・クロスに張り変えることで、日常的な掃除の手間を減らし、美しい状態を保つことができます。

抗菌機能

トイレ空間は菌が繁殖しやすいため、抗菌機能を持った素材を選択することで、清潔さを維持しやすくなります。

抗菌機能を有するクロスは、壁の表面についた大腸菌や黄色ブドウ球菌などの、さまざまな細菌の増殖を抑える効果があります。トイレの衛生面を重視する方には、抗菌機能を持つ壁紙を選ぶことをおすすめします。

3.壁紙でおしゃれなトイレにするためには?

トイレは狭い空間のため、壁紙の選び方ひとつで印象が大きく変わります。ここでは、清潔感のあるベースカラーからトレンドのアクセントクロスまで、トイレをおしゃれに演出する壁紙選びのポイントとおすすめのスタイルを紹介します。

3-1.清潔感のあるベースカラーにする

まず、トイレの壁紙で重要なのは清潔感です。

ホワイトやライトグレー、ベージュといった色は、清潔感を出すとともに、空間を広く見せる効果があります。これらのベースカラーは、どんなインテリアスタイルとも調和しやすく、シンプルで洗練された印象を与えます。特に、白いタイル模様や薄いヘリンボーン柄のクロスは、上品で落ち着きのある空間を演出できます。

3-2.アクセントクロスを取り入れる

最近のトレンドとして、トイレの一面にアクセントクロスを取り入れるスタイルが人気です。

アクセントクロスには、ブルーやネイビー、グリーン、グレージュといった落ち着いた色がよく使われ、全体の雰囲気を引き締めながら、ちょっとした個性をプラスできます。また、花柄や幾何学模様といった大胆なパターンを使うことで、トイレに遊び心を取り入れられます。たとえば、壁一面にグリーンの植物柄を配置することで、自然を感じるリラックス空間を演出できます。

3-3.柄を使いすぎない

狭いトイレでは、大きい柄や派手なパターンのクロスを多用すると圧迫感を感じやすくなります。そのため、大きい柄や派手なパターンはアクセントクロスとして一部に使うのがおしゃれにするポイントです。

最近では、細かい幾何学模様や繊細なライン柄など、主張しすぎないデザインの壁紙が人気を集めています。柄を控えめにすることで、視覚的に広く感じられるだけでなく、洗練された印象を保つことができます。

3-4.床材や照明とのバランスを考える

壁紙の色や柄だけでなく、床材や照明とも調和させることで、おしゃれな空間に仕上がります。

例えば、ダークウッドの床材を使っている場合は、壁紙を明るめの色にしてコントラストをつけると、トイレ全体にメリハリが生まれます。その際、床材が木目調などであれば、壁紙は木の温もりを生かした暖色系のライトカラーにすると統一感が生まれおしゃれな雰囲気を演出できます。

また、間接照明を取り入れると、アクセントクロスの陰影や壁紙デザインの凹凸が引き立ち、より立体的な印象になります。

4.トイレの壁紙・クロス張り替えのリフォーム業者の選び方

「DIYでトイレの壁紙を張り替えられる自信がない…」という方には、専門業者に依頼するのが最もおすすめ。とはいえ、たくさんの専門業者の中から選ぶのはなかなか難しいですよね。

本章では、専門業者の選び方のポイントと見積もり依頼のコツをご紹介します。

トイレの壁紙・クロスのリフォームを満足のいくものにするには、信頼できる専門業者を選ぶことがなによりも重要です。

4-1.専門業者の選び方のポイント

信頼できる専門業者を選ぶためにまずはじめにチェックしておきたいのが、実際の利用者による口コミや評判、実績

特に過去の施工実績や実際の写真などが、適切な選択をする上での参考になります。専門業者のHPに掲載されているリフォーム施工事例、利用者のレビューや評価をチェックし、安心して任せそうか否か、施工のクオリティを確認しましょう。

また、専門業者のお客さま対応や提案内容も、安心してリフォームを任せるためには欠かせない大切な要素。
そのため、無料相談や見積もり依頼を積極的に利用して、専門業者のスタッフへ不安な点などを直接相談してみましょう。各専門業者と実際に顔を合わせて相談してみることで、安心してリフォームを任せることができますよね。

その際には、無料保証期間などのアフターサポートの有無を併せて確認しておくのもお忘れなく!慎重に比較検討を行い、自分にとって信頼できる専門業者を選びましょう。

4-2.見積もり依頼のコツと注意点

業者選びの際には、複数の専門業者から見積もりを取ることが重要です。

どうしても面倒に思いがちな見積もり依頼ですが、複数社と相談することで一社だけでは知ることのできなかった費用内訳の違いや施工方法の丁寧さの違いなど、見えてくることも様々です。見積もりの内容や費用の内訳、使用する素材や施工方法などを比較し、自身のニーズに合った業者を選ぶことがポイントです。

また、あまりにも上記の相場から外れた安価な、もしくは高価な見積もりには注意が必要。素材や施工内容についても念入りに確認することが大切です。見積もりの際には、細かい質問をすることで、専門業者の対応や提案内容を把握し、信頼できる業者を選ぶ手助けとなります。

信頼できる専門業者を選べば、トイレの壁紙リフォームを安心して依頼できますよね。
適切な業者選びを行い、高品質な施工を提供してもらうことで、トイレの壁紙・クロスの張り替えリフォームをスムーズに進めましょう!

5.【Q&A】トイレの壁紙・クロス張り替えのよくある質問

Q.トイレの壁紙の耐用年数はどれくらいですか?

A.一般的に、壁紙の耐用年数は約10年から20年とされています。ただし、トイレは湿気が多く水跳ねなどの汚れが付きやすいため、他の部屋よりも劣化が早まる可能性があります。そのため、定期的な掃除を行なうことが重要ですが、もし壁紙・クロスの表面に毛羽立ちや汚れ、カビ、嫌な臭いなどが発生している場合は、なるべく早く張り替えることをおすすめします。

Q.トイレの壁紙はいつ張り替える必要がありますか?

A.トイレの壁紙・クロスの寿命は約10年〜20年ですが、汚れや破れ、カビ、嫌な臭いなど経年劣化の症状が見られた場合は、壁紙の張り替えを検討するタイミングです。トイレ自体の寿命は10年~20年程度なので、トイレリフォームを実施する時期が来たらそのタイミングで同時に壁紙・クロスの張り替えを行なうのがおすすめです。

Q.トイレの壁紙・クロス張り替えにかかる費用はいくらですか?

A.トイレの壁紙・クロスの張り替えにかかる費用は、1㎡あたり1,000円〜1,500円とされています。 そのため、一般的な広さのトイレ(12〜15㎡)の壁4面+天井を張り替える場合、専門業者による施工費を含めて3万円〜5万円前後が平均的な相場になります。ただし、高機能な壁紙・クロスを選択する場合は、さらに追加で5,000円程度の費用がかかります。

Q.トイレの壁紙で汚れが目立たない色は何色ですか?

A.トイレの壁紙・クロスの定番色は白などの明るいカラーリングですが、清潔感がありながらも汚れが目立ちにくい色としておすすめしたいのは、オフホワイトやベージュ、アイボリー、ライトグレーなどです。

6.まとめ

トイレの壁紙やクロスの張り替えは、トイレの印象をガラリと変えるリフォームです。

トイレの壁紙やクロスを張り替える際には、リフォーム費用や依頼する専門業者の選定、壁紙の色・デザインや機能性など、失敗しないために考慮するべきポイントがたくさんあります。予算と照らし合わせつつ、自分や家族の好みに合った壁紙のデザインや機能性を選ぶことが大切です。

また、リフォーム業者に依頼する場合は必ず相見積もりを取り、複数社を比較検討した上で、不安な点やわからないことがあればすぐに相談してみましょう。

トイレの壁紙リフォームでお困りの際は、ぜひ【おうちのアラート】までご相談ください!

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