
毎日使っているとどうしても汚れがちなトイレ。けれど、トイレ掃除は面倒に感じる人も多いはず。そんな時は「掃除しやすいトイレ」にリフォームしてみてはいかがでしょうか?
この記事では、掃除しやすいトイレの特徴やお手入れ簡単なおすすめのトイレメーカーとその機能性について解説します。
1.「掃除しやすいトイレ」の特徴とは?
掃除しやすいトイレの特徴は、おおまかに以下の3点が挙げられます。
- 凹凸が少ないこと
- 隙間に手が入ること
- 手が届かない部分にも汚れが落ちやすい工夫があること
上記の特徴を持つトイレの性能を見ていきましょう。
1-1.タンクレス設計

近年のトイレは、便器洗浄水を貯めておくタンクを廃したタンクレスが主流。タンクレスは従来のタンク付きトイレに比べて凹凸が少なく、ホコリや汚れが溜まりにくいため、掃除がしやすいという特徴があります。
また、拭き掃除をする面積が減る意味でも、だいぶ手間が軽減できます。
1-2.フロートタイプ(浮いているトイレ)

床から浮いているフロートタイプのトイレは、便器の下を簡単に掃除できるため、床の清潔を保ちやすくなります。特に、掃除機やモップを使いやすいのがメリットです。
1-3.便座のリフトアップ機能

便座を上げて掃除するとき、奥の方に見える便器との狭い隙間。指が入らないほど狭いため、どうしても汚れが溜まっていってしまう箇所ですが、システムトイレによっては便座の設置面自体が持ち上がるリフトアップ機能を備えたものがあります。
トイレシートで楽に拭き掃除ができるため、細かい部分まで掃除できなかったために発生したニオイも抑えることができます。
1-4.フチなしデザイン
便器の内周にフチがあるデザインの場合、掃除の手が行き届かず、裏側に汚れが溜まり黒ずみが発生してしまうことがあります。
また、構造上、汚れを見落としがちなのも難点。近年登場したフチなしデザインのトイレを選べば、ささっと拭き掃除も可能となり、汚れが溜まりづらくなります。
1-5.汚れを落としやすい水流
システムトイレには、水を流す際の水流を活かし、汚れを落ちやすくする設計のものがあります。
複数ある吐水口から水が流れ、渦を巻きながら流すことで少ない水量でも効果的に汚れを落とすのです。便器内はもっとも汚れやすい箇所だからこそ、自浄作用が高いものを選ぶことでお手入れの負担を軽くすることができます。
また、便器内にマイクロバブルを生み出し汚れを落とす賢い機能を備えたトイレもありますよ。
1-6.汚れがつきにくい素材
防汚素材を便器に使われているかどうかも、お手入れの手間を左右する要素となります。
掃除がしやすいことに加えて、汚れの繁殖やそこから発生するニオイも防げるため、トイレの素材もチェックすると良いでしょう。
1-7.ノズルの自動洗浄機能
今やシステムトイレに欠かせないウォシュレット機能ですが、なかなかお手入れするのも難しいパーツ。ノズル洗浄機能が付いているかどうかを必ず確認しましょう。
システムトイレの中には除菌水でノズルクリーンを行なってくれるものもあるため、安心して毎日利用することができるようになります。
2.内装のひと工夫でトイレ掃除をもっと簡単に

湿気や水ハネが多いトイレ空間では、トイレ本体だけでなく周囲の壁や床も常に汚れやすい状態になっています。空間全体を清潔に保つためにも、トイレの内装にも気を配る必要があります。トイレの内装を工夫することで、面倒なトイレ掃除の手間を大幅に軽減できますよ。
以下に、具体的なポイントを詳しく解説します。
2-1.防汚加工のされた壁紙
尿やウォシュレットの水による飛びはねや、空中に漂う菌で意外と汚れやすい壁紙。汚れにくく、汚れてしまっても落としやすい性質の壁紙を選ぶのがおすすめです。
種類豊富な壁紙の中には、アンモニア臭を吸収分解する消臭機能のついた壁紙やフィルムをラミネートした拭き取りやすい汚れ防止機能の壁紙など、トイレ空間に適したものがたくさん。水回りの気になるカビも防いでくれる防カビ機能の壁紙などもあるので、ぜひご自身のお使いのトイレからニーズの高いものを選んでみてはいかがでしょうか。
例えば、LIXILの「エコカラットプラス」は、調湿・消臭効果があり、水拭きでのお手入れも可能です。
また、昔ながらのタイルにも、抗菌・防汚加工されているものが登場しています。デザインとの兼ね合いによっては、素材から考えてみても良いかもしれません。
2-2.汚れを拭き取りやすい床

壁同様、床もトイレの中では汚れやすい箇所です。耐水性に優れていて、汚れがつきにくく落としやすい床材が良いでしょう。
一般的にトイレの床に使われるのは、塩化ビニール系素材に表面プリントを施した「クッションフロア」や、同じく塩化ビニール系素材をタイル状にした「フロアタイル」。
クッションフロアの方が素材が柔らかく弾力性があり、簡単に張り替えできる特徴を備えていることから、フロアタイルよりややポピュラーと言えるでしょう。また、デザインや色柄も豊富で、インテリアの雰囲気に合わせて選べることもポイントです。
一方、フロアタイルは硬質で耐久性が高く、高級感のある仕上がりが特徴です。どちらも汚れが拭き取りやすく、トイレの床材として適しています。
【関連】トイレのクッションフロアは何色が良い?
【関連】クッションフロアとフロアタイルの違いとは?
2-3.開閉しやすいドア
トイレ掃除をする上で、意外と見落としやすいのがドアです。
トイレ個室内に向かってドアを開く「内開き」タイプだと、トイレを掃除するときにドア部分が邪魔になる可能性があります。障壁があると、こまめなお手入れも億劫になってしまうことも。トイレ空間がよほど広くない限り、ドアが内部に干渉しない外開きや引き戸を選ぶと良いでしょう。
3.トイレメーカーのおすすめトイレは?
3-1.TOTO

ご存知の通り「TOTO」は、国内ではトイレや洗面器などの衛生陶器で約54%のシェアを持つトップメーカーです。
上記でご紹介したタンクレストイレの他にタンク式トイレ、キャビネット付トイレなど、豊富なトイレ商品がラインアップされています。温水洗浄便座「ウォシュレット」を生み出したのもTOTO。1917年の創業以来、トイレ業界を牽引し続けている老舗メーカーです。
おすすめトイレ「ネオレスト」
TOTOのフラッグシップモデルであるタンクレストイレ「ネオレスト」。
「ネオレストNX」「ネオレストLS」「ネオレストAS」「ネオレストRS」の4つのシリーズが展開されています。洗練されたフチなし形状のデザインや、「プレミスト」や「きれい除菌水」、「トルネード洗浄」などの自動洗浄・除菌機能が特徴です。
さらには「セフィオンテクト」や「クリーン樹脂」を用いた特殊な素材で、汚れの付着も抑制できるのもポイント。使いやすさと清潔さを両立させた高性能なタンクレストイレは、「種類がありすぎてどれに決めたらわからない」という方にもおすすめです。
- 価格帯:20〜30万円
3-2.LIXIL

約200社のグループ会社から成り、150以上の国と地域で商品・サービスを提供するマンモス企業「リクシル」。
住宅及びビル向けの建材・設備機器の製造・販売に始まり、住宅フランチャイズや住宅関連サービスなど住宅事業を幅広く展開しています。トイレメーカーではTOTOに次いで24%のシェアとなっています。
リクシルの強みは、ズバリその圧倒的な技術力。節水や耐久性、使いやすさと独自の技術において、革新的な商品を日々世に送り出し続けています。
おすすめトイレ「サティス」
リクシルのおすすめタンクレストイレは、先進の技術で清潔で心地よいユーザビリティが自慢の「サティス」です。
汚れを防ぐ「アクアセラミック」素材や強力な水流で洗い流す「パワーストリーム洗浄」など、水アカや汚れの付着を防ぎ、清潔性を保ちやすい機能がポイント。また、イオンの力で臭いや菌を防ぐ「鉢内除菌」も搭載されています。
中でもとくに支持が厚いのが「電動お掃除リフトアップ機能」。フタと便器とのすき間が電動でしっかり持ち上がることで、スキマ汚れを簡単に拭き取ることができます。つぎ目がないため汚れを拭き取りやすい便座や、防汚素材となっている便座裏など、細部にわたってお掃除がスムーズになるタンクレストイレです。
- 価格帯:17〜24万円
3-3.Panasonic

TOTO、リクシルに次いで業界三番手となるのがシェア率10%の「パナソニック」です。
家電メーカーならではの技術力が特徴で、樹脂製便器や自動洗浄機能など、前者2メーカーにも引けを取らないユニークな製品を発表しています。
おすすめトイレ「アラウーノ」
「アラウーノ」はパナソニックが誇るタンクレストイレシリーズです。
洗い流すたびに泡と水流でお掃除してくれる「激落ちバブル」や、少ない水量で高い洗浄力を発揮する「パワフル水流」、泡と3つの新構造でトビハネヨゴレをおさえる「トリプル汚れガード」などのお掃除機能が豊富で、人気を博しています。
また、除菌効果のあるオゾン水を自動で散布してくれる「オゾンウォーター」機能やLED照明・温風乾燥、壁の臭いを自動脱臭してくれる「ナノイーX」機能や壁の臭いを自動脱臭してくれる「ナノイーX」機能などのご用意もあり、至れり尽くせりです。
- 価格帯:17〜25万円
4.トイレリフォームのポイント
4-1.補助金利用でお得にリフォーム

トイレのリフォームに適用できる補助金には、以下のようなものがあります。
介護保険の住宅改修費
要支援・要介護認定を受けた方が、自宅で安全に生活するための住宅改修費用の一部を支給する制度です。トイレの手すり設置や段差解消、和式から洋式への便器交換などが対象となります。
地方自治体の補助金・助成金
各自治体では、省エネやバリアフリー化を目的としたリフォームに対する補助金・助成金制度を設けている場合があります。内容や条件は自治体によって異なるため、事前に確認が必要です。
子育てエコホーム支援事業
子育て世帯や若者夫婦世帯を対象に、省エネリフォームを支援する国の制度です。節水型トイレの設置や断熱改修などが補助対象となります。
これらの補助金を活用することで、リフォーム費用の負担を軽減できます。ただし、各制度には申請期間や条件が設定されているため、早めの情報収集と準備が重要です。
4-2.リフォームを依頼する際の注意点

補助金を利用してリフォームを行なう際は、以下の点に注意しましょう。
補助金事業の登録業者かどうかを事前に確認する
多くの補助金制度では、事前に登録された業者による施工が条件となっています。例えば、子育てエコホーム支援事業では、登録事業者が申請手続きを代行します。そのため、補助金の対象となる業者かどうかを事前に確認することが重要です。
相見積もりを取得する
複数の業者から見積もりを取り、費用やサービス内容を比較することで、適正な価格でのリフォームが可能になります。相見積もりを依頼する際は、各業者にその旨を伝えておくと、後の断りもスムーズです。
トイレのリフォームを検討する際は、信頼できる業者選びが重要です。「おうちのアラート」では、経験豊富な専門スタッフが適正価格で質の高いリフォームを提案し、補助金の申請サポートも行なっています。トイレリフォームを成功させるために、ぜひ「おうちのアラート」にご相談ください!
5.【Q&A】掃除しやすいトイレに関するよくある質問

Q1.掃除しやすいトイレとはどんなトイレですか?
掃除しやすいトイレとは、タンクレスやフロートタイプ、フチなしデザインなど、汚れがたまりにくく手が届かない部分にも汚れが落ちやすい工夫があるトイレを指します。
Q2.TOTOのトイレはなぜ人気があるのですか?
TOTOのトイレは、高い洗浄性能と掃除のしやすさが特徴で、トイレ商品のラインアップも豊富なことから、多くのユーザーから支持されています。
Q3.TOTOとLIXILのトイレの違いは何ですか?
TOTOは洗浄技術に優れ、TOTO独自のフチなし形状で汚れを簡単に落とすことができます。一方、LIXILはデザインや素材に特徴があります。どちらも掃除のしやすさを考慮した設計となっています。
Q4.トイレ掃除で1番簡単な方法は?
汚れがつきにくいトイレを選び、日常的にサッと拭き掃除をすることが、最も簡単な掃除方法です。そのためには、トイレ自体の掃除のしやすさと共に、内装も工夫することが重要です。また、サッと拭き掃除できるように、掃除道具やトイレ掃除用シートを手の届きやすい場所に収納しておくようにしましょう。
6.まとめ

いかがでしたか?
これまで掃除しやすいトイレの特徴をご紹介してきました。少しでも清潔なトイレ空間作りのお手伝いができていたら嬉しいです。毎日の暮らしの一部ともなるトイレだからこそ、毎日ラクにお掃除をして、快適な空間に作り上げていきましょう。
タンクレストイレのランキング記事では価格帯別により詳細にタンクレストイレをご紹介しています。よかったら参考にしてみてくださいね。
トイレのリフォームにお悩みの際には、ぜひ【おうちのアラート】までご相談ください。