窓サッシとは?種類や費用相場、掃除方法まで徹底解説!

あまり着目したことのない窓のサッシは、実は家の快適性やエネルギー効率に大きな影響を与える重要な要素です。

この記事では、サッシの基本的な概念から種類、選び方のポイント、掃除方法までを詳しく解説します。マイホームの建築を検討している方や、既存の窓をリフォームしたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。

1. 窓のサッシとは

サッシとは、窓を構成する重要なパーツです。具体的には、窓を家に取り付けるための枠と、ガラスをその枠に嵌め込むための「框」(かまち)から成り立っています。

日本で初めて木製のサッシ枠にガラスが嵌められた窓が登場したのは1900年のこと。その後、昭和30年代からアルミの窓サッシが普及し始め、現在では樹脂やスチール、アルミなどの材質が主流となっています。サッシの材質や構造によって、室温や音漏れに対する影響も大きく異なります。

次章でそれぞれの特徴を見ていきましょう。

2. 材質別窓サッシの種類

窓サッシにはいくつかの材質があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。以下に、それぞれの特徴と費用相場を紹介します。

2-1. アルミサッシ

アルミサッシはアルミニウム合金で作られており、軽量ながら気密性が高く頑丈で、加工も簡単なのが特徴です。また、腐食に強く耐久性も高いため、外壁側に取り付けるサッシとしてよく使用されます。

しかし、熱を伝えやすいため、冬場など外気温が低いときには結露を起こしやすく、室内の暖かい空気が外へ逃げることで暖房効率が悪くなることも。結露の問題は窓ガラスの材質を変えたり、二重構造の窓にしたりすることで改善できます。

費用相場は1平方メートルあたり約10,000円〜15,000円です。

2-2. アルミ+樹脂(アルミ樹脂複合窓)

アルミと樹脂を組み合わせたサッシは、近年主流になっている材質で、アルミの強度と樹脂の断熱性・遮音性を兼ね備えています。

デメリットとしては、費用がアルミサッシ単独のものよりも高くなることと、樹脂部分が紫外線によって劣化する可能性があることです。

費用相場は1平方メートルあたり約15,000円〜25,000円です。

2-3. 樹脂サッシ(樹脂窓)

樹脂サッシはポリ塩化ビニルでできていることから、アルミと比較して高い断熱性と気密性を持ち、冬場でも結露しにくいのが特徴です。防音性や結露によるダニやカビの発生が気になる方には適しているでしょう。

しかし、アルミに比べて耐久性が低い場合があります。

費用相場は1平方メートルあたり約20,000円〜30,000円です。

2-4. 木製サッシ

木製サッシは自然素材ならではの温もりと高い断熱性が魅力です。

ただし、定期的に塗装を行なうなどのメンテナンスが必要で、費用も高めです。費用相場は1平方メートルあたり約30,000円〜50,000円です。

3. サッシ選びのポイント

3-1. 窓の方位(日当たり)

サッシ選びにおいて、窓の方位や日当たりは重要なポイントです。

南向きの窓は日射熱の影響が大きいため、遮熱性能の高いサッシが適しています。例えば、アルミ樹脂複合サッシやLow-Eガラス(ガラス表面にLow-E膜と呼ばれる金属膜をコーティングしたガラスを使用したサッシが候補に挙がります。

一方、北向きの窓は日射熱の影響が少ないため、熱を逃さない断熱性を重視したサッシが適しています。例えばおすすめは、樹脂サッシや木製サッシなどです。

また、東西向きの窓は朝夕の日射熱の影響を受けやすいため、遮熱性と断熱性のバランスを考慮して選ぶことが重要です。

3-2. メンテナンスコスト

サッシ選びでは、将来的なメンテナンスコストも考慮することが重要です。

木製サッシは自然素材ならではの温もりと高い断熱性が魅力ですが、定期的なメンテナンスが必要です。塗装の塗り直しや部品の交換などが必要となるため、長期的なメンテナンスコストを見据える必要があるでしょう。

一方、アルミサッシや樹脂サッシは、比較的メンテナンスが少なく済むのが特徴です。また、断熱性能が高いサッシは初期費用が高くなりますが、光熱費が抑えられるためロングスパンで考えたときには経済的とも言えるでしょう。予算とのバランスを考えて選ぶことが大切です。

3-3. デザイン性

住宅のデザイン性にこだわる場合、サッシのデザインも重要なポイントです。

商品によってデザインは異なり、木目調や金属調、ホワイトやブラックなどのカラーバリエーションも豊富です。室内だけでなく、外観からの見え方も考慮しましょう。庭を眺望したい場合や開放的な雰囲気を求める場合は、大開口に対応したサッシを選ぶのも良い選択です。

4. サッシの掃除方法

サッシの掃除は、まず枠とガラスの境目に溜まったホコリや汚れを取り除くことから始めます。

次に、窓枠のゴムパッキン部分を柔らかい布で拭き取り、必要に応じて中性洗剤を使います。

最後に、ガラス部分を専用のガラスクリーナーで綺麗に拭き上げると、窓全体が明るくなります。

定期的な掃除を心がけることで、サッシの寿命を延ばし、快適な住環境を維持できます。

5. まとめ

本記事では、サッシの種類からメンテナンス方法までご紹介してきました。

サッシは、窓を構成する重要なパーツ。デザインが家の印象を左右するだけでなく、材質や選び方によって住宅の快適性やエネルギー効率に大きな影響を与えます。本記事を参考に、ぜひご自宅の窓を快適に仕上げてください。

もしお困りのことがあれば、ぜひ【おうちのアラート】までご相談くださいね。

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